4話 ---星空茶会---
今日は平穏無事に進行できましたわ。
前回とほぼ変わりなく。
おや、ファルシオンではないかや。
何なに?フィロルウェインの代わりで参った?
「ごしょうかいにあずかりましたファルシオン=ルーフィンです。これからおくばりするものは『オタメシャーベット』と『ミチゴジェラート』『マモジェラート』となります。それではみじかいあいだですが『ほしぞらちゃかい』おたのしみください。」
『ほしぞらちゃかい』?そうなると次は…
一瞬で東屋が暗幕で包まれ、天井には満点の星。
真ん中に据えられているのは前回と同じ『ライト』の魔道具。ですが覆せられた暗幕からこぼれる光が、星として天井に映し出されています。
「なんて素敵な星空」
「まぁ。一瞬で夜に変えるなんて、そんな魔法ありました?」
「魔法ではありませんわ。ちょっとした小細工ですわ。」
はい。毎度のアドリブセリフ。入りま~す。
粗方食されたころでしょう。
「みなさま。ながれぼしがきえるまでに、ねがいごと3かいとなえると、ねがいがかなう、といういいつたえがあります。」
そんな言い伝え初めて聞ききますわ
「これから、ながれぼしがみられますので、ぜひとも、ねがいごとを、となえてみてください。」
「あっ流れ星!」
「プリンをもっと!プリンをもっと!プリンをもっと!」
「胸が大きくなります様に、胸が大きくなります様に、胸が大きく…星、消えちゃった。」
「旦那の浮気が治ります様に…」
皆、願いは様々ですね。
「エロMえっ!債務?、エロMえっ!債務?…」
誰ですか!不穏な呪文唱えるのは!
あの侍女の手にあるものは携帯ライトかや?
なるほど。
あれで流れ星を表現しているのですか。
しかしファルシオン。これだけの長い台詞、良く言えましたねぇ。えらいですよ。
オタメ=スイカ マモ=桃 に似た果物です。




