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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
お茶会顛末記《夏》
174/613

1話 ---前回顛末---

この前のお茶会は大成功でした。


パウンドケーキは様々なドライフルーツが混ぜ込んであり非常に美味であり

前回好評だった貴公子給仕も再び受けれて皆、ほっこりしていたのです。

ですが、

妾だけ、執事給仕でした。


最初は老執事の給仕と知り、残念と思ってました。

しかしその立ち振る舞い。超が付くほど上級執事のもの。

そんなハイソな老執事から『お嬢様』などと呼びかけられれば…


[キャー!渋い声で『お嬢様』なんて。この前の若騎士の比じゃないわ。やはり、超上位令嬢には超上級執事で決まりね。]


と内心舞い上がってしまいました。もちろん内心です。超上位令嬢は取り乱さないのです。


はて?

うちにこんな超上級老執事いたっけ?

顔をよく見ると………騎…士…団…長?…

え~~~~~!


普段、ちょい悪オヤジぶってるけど、公式の場では主を立てる立派な従者ぶり。

しかし、こんな優雅な所作も出来るなんてシラナイワヨー!!!


ただでさえ、国の英雄『無敗将軍』を召し抱えたってだけで要らぬやっかみ受けておるのに、その『無敗将軍』が妾のためだけに傅いてくれるなど、優越感通り越して後のやっかみが怖いわ~~~。


あぶないあぶない。妾は超上位令嬢なのです。取り乱しはしないのです。

皆の者。この情景にうっとりしていますね。

今はこの優越感に身をゆだねるとしましょう。

[そうしないと内心ガクブルが表に出ちゃう~!]



キャルフィーの宣伝も出来て重畳でした。妾の縮んだ寿命以外は。

「師匠って執事の真似事も出来たんですね。」

「真似事とは失敬な。故王家執事長直伝じゃぞ。免許皆伝も受けておる。さすがに、何十年も前の事じゃのに体が覚えて居ったのは驚きじゃったが。」

「何でそんなの習ってたんです?」

「若気の至りじゃ。」

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