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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
新人侍女見習いさん
166/613

6話 ---幼児無双---

「ヒロ様。保育部屋からお呼びがかかっております。なんでも力比べ(この前のリベンジ)したいと。」


本来、部屋に子息を呼び付けるなど、不敬極まりないはずだが、父の

「『力』で従わせるのも当主としての力量じゃ。予行演習だと思って行ってこい。」

ということで、ハルと来ました、保育部屋…ではなく修練場?

運動会か?


1位のご褒美がセレスのチュウということで男児たちは、かなりテンション上がっている。


おや?ハルも本気モードですか?ハルはエロいお子様ではなかったはずでは?

「なにかわかんないけど勝てば『かっこいい』んでしょ。ボクがんばる!」

うん、ハルらしい答えをありがとう。


「ボク、アリスお姉ちゃんのおっぱいパフパフがよかったなぁ。ハァハァ。」

そこの君。その意見には激しく賛同だ! だが彼女は僕の専属だ。誰にもやらん!


いかん遺憾。僕も熱くなってしまった。

しかし、セレスの純潔のため多少本気を出しますか。




「男の子ってバカじゃないのぉ~~」

「熱くなっちゃってさ。」

「ねぇ~~」


女の子は冷静だ。


「みんなぁ~。女の子が1位だと騎士様のお姫様抱っこだよ。」

年上見習いさん。唄のお姉さんみたいだな。

そこでオル兄さん登場だ。

普段平凡顔なのに騎士服着るとかっこよく見えるんだよなぁ。なんでだろ?


「キャー♡ 1位は私のものヨ。」

「いや私よ。」

「私だって!」


女児もハイテンションだ。

ハル付き侍女さん! そこ!参加しようとしないっ!





結果ですか?

もちろんハルと二人で無双しましたよ。

もちろん強化術なんて無粋な物、使っちゃいません。

日々の鍛錬の賜物です。


いやぁ。数か月前からすると元気になったものです。


最終結果として、ハルと同率一位です。

純粋な力ではハルに負けますが、総合力では勝っています。

技の一号、力の二号です。



セレスの、ほっぺにチュウを受けて、男児からの嫉妬の視線が…

これは甘んじて受けましょう。これは勝者の義務です。

ハルもチュウしてもらってまんざらでもない様子。エロい子覚醒か?

「だって『チュウ』は『かっこいい』からしてもらえるんでしょ。」

…どうも『チュウ』は『かっこいい』の証明書程度の認識らしい。

ハルらしくていいのだが…お兄ちゃんからするとちょっと心配です。年相応にエロくなっていいんだよ。


でもなぜに女児からも睨まれにゃならんの?…あっそうか。


「オル兄さん。お願いします。」


女児の1位に『騎士様お姫様抱っこ』をしてあげるようにお願いしたんだが…結局「私も」「私も」と全員にしてあげる事になっていた。

ハル付き侍女さん!どさくさに紛れて列に並ぼうとしないっ!

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