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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
新人侍女見習いさん
163/613

3話 ---乳果氷菓---

僕もそうですが、幼少期からの魔力鍛錬は成長率、ハンパないです。

セレスは1週間もしないうちに皆と同等に近いだけの魔力量になりました。


セレスの魔法はガーリィに見てもらってます。おかげで彼女は『フィンガースナップチャッカ』をマスターしました。

これで『ファイス』を使わない限りは彼女は安全でしょう。


嬉しい誤算です。

ガーリィが『ファイス』をマスターしました。

『誤算』というのは語弊がありますか。『出来るかもしれない』と予想はしていましたから。


その後の鍛錬で、冷却温度の調整もできるようになったそうです。


冷却魔法の使い手が二人もいれば戦力的に十分です。

あれを作ってみましょうか。



「乳とクリームと砂糖、それとなんでもいいので果物を用意してください。」


本当はここで卵を用意したいのだが食中毒が怖いのでここでは使わずやってみる事にした。

ここでは生卵食文化はないらしい。やはり生で食べると腹を下すそうだ。

(サルモネラ怖い)


「ドレープがありましたか。ガーリィ、セレス以外は、ドレープの皮、薄皮を剥いて下さい。」


ドレープは夏ミカン、八朔系の果物だ。


「ガーリィ、セレスは氷作りです。木箱に水、塩を入れて、中に桶を二つ入れて『ファイス』で凍らしてください。」


これを保冷庫とします。


「次に、別の小桶の中にクリーム50ガルム、乳10ガルム、砂糖5ガルムを入れてホイッパーで混ぜます。」


分量は思い付きの適当だ。

十分混ざった所で、


「ドコデ、モドア。桶を斜めにしてこの中に『ドラマル』。いえ、『プロセッサー』を。同時にガーリィ、セレスで『ファイス』をユックリかけて下さい。」


うまい具合に風の刃が材料に空気を含ませてくれる。


「もう『プロセッサー』はいいです。最後に『ファイス』を強くかけて、さっきの凍らせた木箱に入れておきます。」


まずは一品終了だ。


「同じ要領で、ドレープ30ガルム、乳30ガルム、砂糖10ガルムを小桶に入れてホイッパーで混ぜます。」


分量は適当だがちょっと甘めだから何とかなるだろう。


「ドコデ、モドア、ガーリィ、セレス。さっきと同じようにこれにも『プロセッサー』と『ファイス』をかけて下さい。」



2品目もできた。



「さて試食と参りましょうか。」

数日前

「ファルシオンや。早めに王都に帰りますよ。」

「ははうえ。どうしたんですか?」

「フィロルウェインが新しい菓子を開発している気がします。」

「ヒロ兄が?それはボクも食べたいです。」

「ですから早く支度をするのです。」

「はい。」

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