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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
新人侍女見習いさん
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2話 ---保育部屋---

やはりセレスは部屋の外での評判もいい。


「『兄様』『姉様』って呼んであげれば大体上手くゆく、と教えてもらいました。」


これはおばちゃんじゃないな。銀貨亭のウエイトレスさん達からの仕込みか?


屋敷内には保育園モドキの部屋がある。

洗礼前の子供を集め、昼の間、少人数で世話をするものだ。

「子持ち侍女たちの福利厚措置じゃ。」って、当家ってどれだけ先進的なんだ?


この保育部屋の子達の世話も、見習い達の仕事だ。

『専属扱い』と言っても見習い指導の一環で、セレスもここのローテーションに組み込まれている。


イリスはここでも弄られキャラだったようだが、セレスはちゃんと「お姉さん」している。


「近所の子らの子守をすることもあったので、慣れているんです。」


なるほど、その一人があの『駄々っ子ホルス』か。



「おまえ、みないかおだな、いっしょあそぼう。」

「あなたはおうじさま?ままごとしよ。」


セレスの様子を見に来ただけなのだが幼児たちに捕まってしまった。


ラーヤ!そこでほっこりしてないで助けてくれ~。




しっかりお世話されてしまいました。

ラーヤが放置していたので、見習いさん達は僕が『フィロルウェイン』と知った上での話です。

僕ですか?

もう、やけになって『本気』で遊びましたよ。

おかげで部屋のガキ大将扱いですよ。

もう、今日は僕の黒歴史です。恥ずかしい。


セレス、今日の事は他言無用ですよ。主として専属達に示しがつきません。




「ヒロ様。お部屋に戻りましょう。」

[ヒロ様の年相応に遊ぶ姿が見れて満足です。]


心の声、駄々洩れですよ。

まあ、ラーヤが満足してくれているので、良しとしましょうか。

「ヒロ様も年相応に遊ばれることもあるんですね。」


イリスの爆弾発言だ。どっから漏れた?


「え?後輩たちが噂していましたよ。」


他の見習いさんの口止め、忘れてた!

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