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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
再び、月市の日
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14話 ---駄々馴染---

「お父さん、お母さん、行ってまいります。」


さて、出立の段になって。


「セレ姉ちゃんをさらってゆくのはおまえかー!」

と僕に突っ込んでくるちびっ子。


僕は、ついこの前習った柔術モドキで投げてしまった。

騎士が剣が使えなくなった場合の無手武術がありこっちも師匠は教えてくれている。

ちなみに強化術は使っていない。


受け身取れてないけど大丈夫?


「痛てててて。セレ姉ちゃんつれてゆくな!セレ姉ちゃんはぼくがまもるんだ!」


投げられた格好のまま『駄々っ子』している。

『俺』も小さいころやったなぁ。今にしてみれば、恥ずかしい黒歴史だ。


で? こいつ誰?


「ホルス。姉ちゃんはね、公爵様の所に働きに行くの。別にさらわれるとかそんなんじゃないの。何度言ったら解るかな。

それにヒロ君は騎士爵子息(嘘)よ。曲がりなりにも私たちより位が上なんだから、不敬と取られて罰せられても何にも言えないんだからね。」


騎士爵も一応貴族なんだよね。街のみんなの対応があまりにも普通だから忘れがちだけど。

『セレ姉ちゃん』って呼んでたけど、確かセレスは一人っ子だったはずでは?


「この子は近所の子でねセレスの事、『セレ姉ちゃん』と慕ってたんだよ。洗礼は来年だったかねぇ。」


幼馴染のお姉ちゃんなんて、エロ漫画ではベタなシチュなんだが。


彼の魔力色は…


「おばちゃん。彼が洗礼後、セレスと一緒にいたいと言うなら僕の所で面倒見るよ。『聖職者になる』って言うのなら止めやしないけど。」

「ヒロ君。それって…」

「後のフォローよろしく。セレスお姉ちゃん。行きましょう。」


駄々っ子ホルスとポッカンおばちゃんを残し、僕らは退散した。

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