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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
再び、月市の日
158/613

12話 ---鶏々寸劇---

場所は変わって家畜区画だ

早速聞こえてきたのは、鶏売りの口上だ。


「さぁさ!この鶏。うちで育てた特別品種だ。」


鶏売りの兄さんの隣には、[ふんす!]とふんぞり返った2羽の雄鶏。


「他のと訳が違うよ。なんたって従順でよく言うことを聞くよ。ではその様子をご覧あれ。」


途端に殺気立つ2羽。

翼を刃のごとく打ち合いが始まる。

おっ、つばぜり合いがはじまった。


「何故に我に刃を向ける?弟よ?」

鶏売りのアテレコだ。

「兄さんに勝って、あの雌鶏を僕のものにするんだ。」

「10年早いわ!」

蹴りだされる弟鶏。

「もっと鍛えよ。弟よ…それまで待ってやる。」

ふんぞり返る兄鶏

「…兄さん…」

うなだれる弟鶏


バチパチ

パチパチパチ

パチパチパチパチパチパチパチパチ!

拍手喝采だ。


2羽が立って綺麗なお辞儀をする。


「このように教え込めば寸劇まで出来る賢い奴らです。多少気難しいですがね♡

前回と同じで雄1羽に雌9羽のセットに台車付きで金貨5枚だ。10セットしかないから早い者勝ちだよ。」


「兄ちゃん! 1セットだ。」

「こっちにも、1セットくれ。」

と、どんどん売れてゆく。


おひねりも飛び交う中、そのおひねりは2羽の雄鶏が素早く回収してゆく。

ますます大道芸じみてきたな。


アンちゃんよ、来月も来るのかい?」

「はい!そのつもりです。」


次回が楽しみだ。

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