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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
再び、月市の日
151/613

5話 ---魔法陣札---

「この事とは別に少々気になったことがあります。」

「えっ…そ、それは何でございましょうか。」


ホント、ちょっと気になった事だから身構えないで。


「一般入り口の混雑を何とかならないものかと思いまして。」

「その事については、当方も何とか出来ないものかと苦慮しておりますが、なかなかいい方法が浮かばずに難儀しております。」

「やはりそうですか。一つ、コスト的に実現可能かどうか解らない方法があるのですが、お話ししてもよろしいでしょうか?」

「どんな方法でございましょうか?」

「カード制です。」


前に見たカタログにイカサマ防止カードと言うものがあった。

カード内に魔法陣が埋め込まれていて、指輪の魔道具で、同じセットのカードか判ると言うものだ。

現代ICタグの魔法版だ。

カジノでは、ディーラの眼と経験の方が摘発率は高いので、実際には売れていないようではあるが。


「魔法陣入りカードを座席数分用意しておきます。これを清算カウンターにて入場料金で貸し出します。入場口ではこれを返却してもらうと同時に入場させてゆきます。」

「なるほど。入場口ではカードのチェックのみで済むので確かにスムーズにはなりますね。」

「ただこの場合、カードを作成するコスト。カード読み取り機のコスト。カードを管理するコストがかかってしまいます。

最初のコストは初期費用と出来ますが、偽造防止、持ち出し防止などの管理を徹底しておかないといけません。

ここではカードでの話をしましたが、取り扱いによっては、タグ型、コイン型、でもいいかもしれません。」

「ブローディアよ」


父から声がかかった


「一度、これを施行した場合の見積もりを持って来てみてはもらえぬか?支援できるか検討してみたい。」


何か気が付いたかな。

ICチップは色々応用利くからね。




「今後の公演。期待しているぞ。」

「かしこまりました、公爵様。フィロルウェイン様。お聞きした案を、次回には1つでも形にできるよう精進いたします。」


今回は割と早めに劇場を後にできた。


「父上。前回は昼過ぎに市に行きましたので見れなかったものがあります。今回はまず、そこに行きたいと思います。」

「それはどこじゃな?」

「魚介区画です。」

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