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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
再び、月市の日
149/613

3話 ---新劇観劇---

劇場入り口はごった返している。

入場と会計が一緒だから仕方のない事だが。

チケット制にするには、上質木紙と印刷技術が必要となる。

現文化レベルではまだ無理だな。


「ヒロよ、何を惚けておる。儂らはこっちじゃ。」

昨日から父からも『ヒロ』と呼ばれるようになった。


「一般席じゃが、儂の名前で席はとっておる。大口顧客からの紹介じゃと専用の入場口があるのじゃ。」


別窓口で父が手紙を渡す。

「ルーフィン公爵様からのご紹介ですね。こちらへどうぞ。」


一般席だが、最前列。俗にいうS席と言うものか。割といい椅子を使っている。

最前列なんで、僕は椅子に直接座っている。クッションなどで嵩上げしなくても舞台がよく見える。

ラーヤの膝の上に乗せてもらい、胸パフ背もたれを堪能する計画だったのだが…残念!



オペラを2幕、観劇した後は、『侍女の朝』。『侍従の鏡』の侍女版だ。

この女優は双子か? 魔力がそっくりだ。


最後が新劇。タイトルも『フリード立身伝』。

一番知名度の高い物語を持ってきたか。

僕は絵本で呼んでもらったが、一般では、子供を寝かしつける際によく聞かされる物語だそうだ。


…プロだ。すごいクオリティだ。大スペクタクルだ。感動だ。

僕の説明から、どうやったらあんなになるの? って位すごかった。

ハルに見せてあげたい。


最後の舞台挨拶はブローディアさんだ。

一瞬[ギョッ!]としていたが、平静を取り繕っていた。


観劇も終わり帰ろうとしていたところで。

「こちらへどうぞ」

僕たちは、例の会議室に案内された。

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