9話 ---裸母来襲---
さて、もう上がろうかという時。
うん?
脱衣所が騒がしいな。
おや?
「義母上。どうなされたのです。共も連れずに。」
「フィロルウェインが温泉モドキを作ったと聞いての。妾も入れてもらおうと参ったのですよ。」
「ヒロ兄、来たよ。」
義母上は見事なスタイルだ、とても1児の母とは思えない。
ただ胸が普段と違う。やはりあの服は上げぞ… 言わぬが花か。
ラーヤの体に対してもそうだが、僕の体は…反応しない。
エロい気持ちはあるのだが…反応しない。
浴場で欲情するなどマナー違反者だから助かってはいるが。
ぜひとも今後の成長(性徴?)に期待したい。
「義母上。風呂と言うものは、湯舟に入る前に体を洗うのがマナーにございます。
義母上のお体をバーバラーヤに任せようと思います。よろしいですよね、義母上。」
「邪魔したのはこちらです。お任せしようかの。」
「ハルは僕が洗ってあげよう。ここに座って。」
「えーヤダー」
「マナーを守れない男はかっこ悪いぞ。」
「う、うん。」
さすがラーヤだ。義母の体に負担にならないよう丁寧にかつ手早く洗っている。
僕はというと、ザ・子供洗いだ。
ハルを全身泡モコにして。
「ハル、口と目を閉じていろよ」
頭からお湯を〈ザー〉、だ。
「目が!目が~!」と言い出したところで、素早くタオルで顔を拭いてあげる。
「ハル、最後の仕上げだ。」
薬液を溶かしたお湯を髪に着けマッサージする。
「ヒロ兄、ライモンの香りがする。」
「も一回お湯をかけるぞ」〈ザー〉
今度は叫ばない。ちゃんと目を閉じてたようだな。
ライモンは檸檬に似た果物です。




