8話 ---混浴万歳---
「はぁ~~。いいお湯です。」
いま、ラーヤに抱えられてお風呂満喫中です。
ラーヤのおっぱいパフパフも満喫中です。
もう少しボリュームがあってもいい所ですが、これはこれで中々乙なものです。
決して、疚しい気持ちはないですよ。
こうやって抱えてもらわないと3歳児体型ではお風呂はゆっくり浸かれないのです。
決して、疚しい気持ちはないですよ。
大事な事なので2度言いました。
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「父上、ポンプとボイラー作りましょう。」
「何じゃ?藪から棒に?」
父に直談判です。
「ポンプを使えば使用人達の水くみの負担が減り、今より楽に水が使用できるようになります。ボイラーを使えばお湯が簡単に沸きます。」
「『ポンプ』と『ボイラー』がよく解らぬが、今でもさしたる不便はないようじゃが。…その心は?」
「僕は『お風呂』に入りたい。」
ここには『お風呂』の概念はない。
日本のように、水と薪が潤沢に有る文化ではないので当然だろう。
普段は体を拭く程度で、湯浴みなんぞ月一ぐらいだ。
義母は毎日のように湯浴みしていると聞く。羨まけしからん。
「つまりは、『温泉』の縮小版の施設を作りたい。という事じゃな?」
『温泉』自身は存在する。
火山の近くで多少、危険地域ではあるが、効能等がはっきりしていて、有名保養地になっていたりする。
重曹はそんな保養地の一つから入手したものだ。
「そうです。『お風呂』が出来れば義母上もプチ保養が出来ますし、その上で使用人達への湯浴みの負担が減らせます。」
「お前が入りたい訳だけではないのじゃな。」
「入りたいのは事実ですが、ここは『入りたい』以外の利点を示すところでしょう。
僕たちが使ったお湯は、使用人達に下げ渡せば、彼らも入れますし、残り湯を洗濯に使えば汚れも落ちやすいです。」
「利点ばかり話されると怖い所じゃが……よい。具体的に話を詰めようかの?」
「はい、ではポンプから…」
鍛冶屋さんやら、石工さんやら、建築屋さんやらすったもんだでできましたよ。風呂場が。
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「ヌシが企画したのだから、最初に入ってみたらどうかの?」
と父が言ってくれたので、入ってます。
ラーヤにお願いしたら一緒に入ってくれた。うん、極楽極楽。




