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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
戦利品?の検分、他
134/613

6話 ---炊出握握---

やっと炊き上がった!

匂いはまさしく『御飯』だ。


「炊けたコ麦は桶に広げて下さい。まず僕が試食します。」


スプーンで一口すくい口に入れる。

少々もちもちしていておこわ風だが、久方ぶりの『御飯』だ。


次に手水を付けた後、手に塩を振る。

素早くご飯を取り両手で形を整える。

三角おにぎりだ。

手本として数個作る。


「皆さん見てましたか? これは『おにぎり』と言います。今僕がしたみたいに、握ってください。僕の手は小さいので小さくなってしまいましたが、それぞれの手に会った量で握ってください。あと、熱いので手早くお願いします。」


ラーヤはやっぱり上手だな。

他はおっかなびっくりだ。

「あーちちちちち!」イリスはお約束だな。



おにぎりが出来た。

しかし、これだけの量のコ麦の『セイマイ』。

毎回だと、アリスの魔力量的にはつらいものがあるな。

「ラーヤの握った物を5個ほど籠に入れて置いて下さい。」



「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」


試食です。

やっぱりラーヤの握ったのはおいしい。

初見だけで、程よい加減が解っている。

この堅握りはベティか?


僕の握ったのだけが残される。

恐れ多くて手が出ないんだろうけど…食べてくれないと泣いちゃうぞ。


「ラーヤ。僕の握った『おにぎり』食べていただけますか?」

「どーしてもとおっしゃられるなら。

………大変おいしゅうございます。ヒロ様のお優しさがしみ込んで来る様にございます。」


そんなうれしい事言ってくれると、別の意味で泣いちゃうぞ。

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