表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
完璧侍女の回想とちょっと黒い思惑
126/613

10話 ---主従夜話---

「ラーヤ。二人っきりの時はもっと砕けてくれてもいいんですよ。」

「……ヒロ様はホントにアル様にそっくりなんですね。」


言い回し等がアル様によく似ています。

時にはセリフが全く一緒の事があります。


「アル様って…故アルフィーニ母上の事ですね。父上にもそう言われました。そうですか、母上も同じことを言ってましたか。」

「やはり、血は争えませんね。」

「ラーヤ、それは違うよ。『氏より育ち』だよ。」

「そんな諺、初めて聞きました。どういった意味なのですか?」

「『その人と成りは、生まれた家によるものではない。どう育ってきたかによるものだ。』ということですよ。実際には多少は血筋が関係はしてきますが。

母上と僕との共通点は…ラーヤに育てられた事。

そうか僕がこうなったのはラーヤのせいだったのか。そうか。うん、僕は悪くない。」

「私に責任転嫁しないで下さい。これはもう少し、指導を厳しくしないといけませんね。」


こうやって茶化して、私の『侍女の仮面』はがそうとする所もそっくり。

簡単には、はがれませんよ。


「ラーヤ。」

「なんですか?ヒロ様。」

「いつもありがとう。」

「ッ!」


アル様といい、ヒロ様といい、なんで私の主様は私の一番喜ぶ言葉を、不意打ちで掛けてくるのでしょう。

ヒロ様の言う様に、こうなるように育てた私のせいなんでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ