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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
完璧侍女の回想とちょっと黒い思惑
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7話 ---児命復活---

少しして御当主様の部屋に呼ばれるとそこには眠そうに目をコスコスしている坊ちゃまがおられました。


私は安堵しました。

ああ、

まだ私はアル様の遺言を果たすことが出来る。


次の日、坊ちゃまが起きて体を動かされてました。

昨日までの様子を考えると非常に危険な行為です。

慌ててやめさせました。


それを御当主様に伝えると、いつもとは違う医師の方が見えられました。

御当主様の古いなじみの医師だそうです。


診察後、坊ちゃまが何か話そうとしています。

その中で「絵本」の単語だけは聞き取れました。


坊ちゃまを膝に乗せ、絵本を読んであげます。

(アル様もこのような時期がありましたねぇ)

アル様との思い出が蘇ります。



いきなり坊ちゃまは、

「ねえ、あなたのなまえ、なんていうの?」

と喋られました。

アル様も早熟でしたが、坊ちゃまはその上を行きます。

私を口説こうとしているのですから。

(本心かどうかは測りかねますが)



私は坊ちゃまに残酷な事実を告げなくてはいけません。

アル様が他界している事実を。


しかし坊ちゃまはそのことを理解した上で、私に母親に対する情を向けてきます。


アル様。私、遺言を果たせているようです。

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