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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
筋力強化術入門
115/613

4話 ---強化実験---

「俺のあの地獄の一週間はなんだったんだ~~~!!!」

オル兄さんが orz


「防御強化術に加え筋力強化術もあっという間に習得するとは…常識外れもいいとこじゃ。」

師匠はあきれ顔だ。


丸投げしといてその感想はひどい。


「で、筋力強化術とは魔力を体に巡らすことかの?」

「単純に言えばそうですね。もう少し詳しく言うと、巡らす魔力は自分の属性と同じものである必要があるようです。」

「自分で巡らすのじゃから自分の属性魔力じゃろ?なぜそういった言い回しするのじゃ?」

「なんで火属性の方が強いのか疑問に思って試してみたのです。赤の魔力を巡らせれば、強化が上がるのか?を。

しかし結果は、強化はされましたが3~4割程度でした。他の魔力色も試しましたが2割がいいとこでしたが、白魔力にしたところ倍以上の結果が出ました。」


これは僕だけの特性なのかもしれないな。

ここはひとつオル兄さんに実験台になってもらいましょうか。


「師匠、オル兄さん。二人で腕相撲の準備をしてください。」


師匠とオル兄さんが席に着き、手を握る。

「準備できたが、何をするのじゃ?」

「実験ですよ。僕がオル兄さんに魔力を流し込みますから師匠は強化術を使って耐えてみて下さい。」


「えっ」とオル兄さんが戸惑う。

医者はやっていたが、普通はしないのだろう。相手に魔力を流し込むなど。

僕も初めてするが、まあ…何とかなるだろう。


オル兄さんの背中に手を当て

「まず黄色からいきますよ。えぃ。」

ちょっと抵抗があるな。無理やりねじこんじゃえ。


「おっおっおっ!」

「オル兄さん、変な声出さないで、力を入れてください。」

「ん…。ああ。」


「ヒロの言ってたように2割増しがいいとこじゃな。」

「では緑!」

「おっ!」

「青!」

「おっおっ!」

そうだ、試しに

「白!」

「おーっ!」

「こりゃちーと堪えるのぅ。一気に力が増えたぞ」

「最後に赤です!」

赤は素直に通ったな。

〈グググググ〉

〈バタン〉


「はぁー。やはり赤が強いのぅ。しかし以外じゃの。白もそこそこ行くとは」


うん、これは僕も意外だった。

「では次は師匠。お願いします。」

「えっ?」

何うろたえてるんです?


「わっ、儂もするのか?」

「もちろんです。風属性の場合も調べないと。あっウル姉さ~ん。水属性の団員、誰か連れて来て下さ~い。」


「団長も、この感覚。味わってみてください。新しい扉が開けるかもしれませんよ。」

オル兄さんも突っ込むなぁ。

よっぽど魔力のねじ込み感が不快だったらしいな。


「僕もジジ…お年寄りの変な声なんぞ聴きたくないのですが、強化術解析のためご協力ください。」




「おっおっおっ~!!!」

ホント。聞きたくなかった。




ウル姉ともう一人、青髪の騎士姉(名前はカテリーナル)さんに対しては少しマイルドにしてみたら

「アン♡!」とか「ウン♡!」

とかいう声になっていた。

新しい扉を開けちゃったかな?

なんかイケナイ事をしてしまったような気分だ。





==========

実はこの実験が原因でこの4人+騎士エルレンに

『夜鷹将軍と梟の騎士』

という二つ名が付くことになるのだが、今はその事実を誰も知らない。

今後の話との繋がりのため、加筆しました。

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