Ⅰ◆①文系、理系、助手取る系
あたしは探偵になりたくて探偵事務所を探していた。
丁度探偵がいそうな事務所を見つけることかできた。
「貴様も探偵志望か?」
同い年くらいの眼鏡の少年が声をかけて来た。
初対面の相手に貴様はさすがに無いと思う。
問題を起こしたくないから黙っておくけど。
「そうなんです!」
「帰れここは僕が先に目を付けた事務所だ」
「はーい先生、あなたに指図される言われはないとおもいまーす」
文系の宿敵、典型的な理系眼鏡め!
「誰が先生だ貴様のような文系が探偵になれるわけないだろう帰れ」
「いやですぅー文系だからこそ相手の心理事情をこまかーく理解できるんですぅー!」
あたしはつい挑発してしまう。
「その、ぅー。に腹が立つ」
「…それはあたしも思いました」
「なら使うな時間の無駄だ」
こうして喧嘩するのも時間の無駄、ならあたしが先に事務所に入るのみ!
「待て文系女!!僕が先に目をつけた事務所だぞ!」
「店先で喧嘩なんて…どうしたの?」
階段のほうから年配の女性の声がするのであたしと眼鏡は振り返った。
階段から老夫人が降りてくる。
「あっ探偵さんですか!?弟子にしてください!!」
「そんな簡単にいくか…僕もお願いします!!」
「いいわよ!丁度助手がほしいところだったのよ~」
斯くしてあたしは師とライバルを同時に手に入れた。