これが私。2
劣等感を感じたことはありませんか?
人と比較して落ち込んで、なんで自分の方が優れてないんだろう……みたいな。私の答えはYesなわけなんだけど。人が誰しも抱くと思う感情を、私は弟に抱いてました。
運動神経もよくて、勉強もそこそこできて、明るくてモテて、まぁよくできた弟が私にはいる。悔しいかな、私は運動神経良くないし、勉強もまぁまぁだし、根暗、モテるわけもない。視力はネットをしてたら落ちていって、安定のメガネ。前髪はパッツンで、適当に伸ばしてるスタイル。それを集中する時だけ後ろで一つに適当に縛るだけである。部活は美術部所属。バスケ部に一時入っていたけれど、練習についていけず今に至る。美術部はポスター描いたり、雑談してると部活が終わってて気楽かな〜。部員の人達も絵が上手でいろいろ参考になるし、楽しい。だけど、もうすぐ高校生になるのでこのメンバーで集まれるのもあと僅かだと思うと、少し寂しい。そうこうしているうちに、最後の部活動の日になった。サプライズで後輩の子達が色紙やプレゼントを手渡ししてくれたのが懐かしい。
高校生へとなった私。現在、不登校。電車に乗るのも怖くて、車で親に送り迎えしてもらってたまに通ってたけど、不登校。副校長の勧めで心療内科に行ったところ、統合失調症だと診断された。いろいろなことが積み重なってなったらしい。薬を飲んで、眠気と戦う日々。それでも、教室にいると周りの人の視線とか声が気になって長くいられなくて、相談室へ避難してた。保健室にもお世話になった。相談室で手芸を教わったり、保健室の先生に将来について相談したり……でも、単位が取れなかったので、相談室登校だったから当たり前なのだけど。留年。また1年から始めたけど、周囲に馴染めず転校。今度は通信制の高校へ。最初こそ教室に入れなかったものの、徐々に友達もできて気付けば学校生活が楽しくなっていた。文化祭の手伝いや軽音部の見学も友達がいたからできたと思う。一人じゃできないことも、仲間がいたから楽しめた。
劣等感とかは感じることもあるけど、まぁいっか程度に思えるくらいになった、現在。職業訓練をしながら、将来について考え始めている。病気はあまり良くならないけれど、それでも、前を向いて行きたいと思えるようになった。人の目を見て話せなかった。愛想笑いしてた。電車に乗れなかった自分。どれも全部自分だったわけだけど、今なら言えるんじゃないか? 無駄じゃなかったよって。その時があったから、今があるんだよって。