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狭間  作者: 紫水
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呪い屋③


兆しはあった。最近怪我をすることが多くなっている気がしていた


部活で怪我をすることはざらだし、あいつも特になにも言わなかった。


そんな言い訳を誰に言うでもなく、心の中で思う


大地が事故にあった。


下校途中、その日は大地の部活もなくてただ案の定部活の先輩に呼ばれた大地を待っていた。


随分話が長引いて、いよいよおいて帰ろうかと思ったタイミングで大地は戻ってきた


帰る頃には日が沈みかけていて、やけに景色が赤いのが脳に焼きついて


狭い道。車がギリギリすれ違えるような、初心者は避けるだろうという道


当たり前の道で、大地が腹減ったし早く帰ろうぜと走って


そして、ああ、車が。


夕陽と大地から出たアカが混ざる。


これは、何だ?


アカが、大地があかく赤、朱





気づけば病院で、真っ白いベッドに横たわる大地。


幸い、頭を何針か縫って骨にヒビが数ヶ所。全身打撲ですんだ


症状は重いが医者から言わせれば命が助かったのは奇跡だと


車は一時停止を無視し、例の道に入り大地と接触。運転手は急に車がいうことをきかなくなったと言っているというのを桜さんが警察から聞かされたらしい。


ただ、なんとなく気になった。増えた傷も今回の事故も


カンなんてあてにしたことはないが、嫌な感じが。俺は麻酔で眠る大地をチラリと見、そこを後にした




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