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一時の休息

天帝が降りてきて30分が経過していた。


その間カティは何とか腕から逃れようと頑張ってみたが、暴れようが何をしようがテロの腕が緩む事は一向に無く、最終的にカティは農道で跪く皆さんに合掌で謝るしか出来なかった。

ようやくウーゴがテロとカティの側に寄ってきて言った一言にカティは喜びで抱きつきたい衝動を押さえるのが大変だった


「とりあえずお茶でもいかがですか?」


その言葉にようやく動く気になったのかテロはカティをお姫様抱っこにすると五帝が座していたテーブルに近づいていった。既にテーブルには席が用意されており、カティが自分の席に座ろうとするがテロは下ろす気は一切ないようで、自分が座った膝にカティを乗せた


「陛下…下ろして下さいませんか?」

「その口調を改めたら下ろしてもいい」

「……」

「……」

「……」

「…テロ…下ろして」


カティは自分の中での激しい葛藤の末、側に居ると生じる貞操の危機と言葉を直す事を天秤にかけ、後者の方が良いと判断した。テロはその口調に満足したのか満面の笑みでカティの唇にキスを落とそうとする


「こらこらこらっ!」


カティは慌ててテロの口元を押さえてそれを回避する


「何してるのよ…」

「夫婦のスキンシップだろう?」

「別居一年の夫婦にスキンシップなんて存在するわけないでしょうがっ!……早く『元』妃の称号が欲しくて仕様がないのに…」


カティの最後の呟きは誰にいうでもなく、ほんとにぼそっと言っただけなのだがその言葉にテロが片眉を上げて反応する

その反応に慌てたのが五帝で、横から会話に入ってくる


「陛下。天妃様、お茶はいかがですか?」


ウーゴがそう言うと、カティは「天妃なんて呼ばないで」と怒っていたがテロはにこりとカティに微笑み


「そうだな。カティのハーブティが飲みたい」


と言った。



目の前にコポコポと暖かいハーブティを注ぎながら、カティはテロに視線を向けると「ふぅ」と溜息を吐きながら両手を前で組み、目を閉じる疲れたテロの姿があった


「…お疲れでいらっしゃいますね」


カティは「そんなに疲れているなら来なくてもいいのに」と続けようとしたが、テロの目の下の隈を見ると言葉が出なかった。良い香りのするカップを「どうぞ」とテロの前に置くと自分の席に座った。それと同時にテロが目を閉じたまま言葉を発する


「昨日は丸一日来れなかった」


地上に暮らしてすぐの頃は下手すると地上時間で1日に一回来る勢いだったので、そう言えば10日ぐらい来なかったなぁとカティは言われて気付いた。

カティはテロに心配して貰って胸をジンと熱くしたが、その気持ちは深く沈めた


「もうそろそろ私も落ち着いてきたし、そんなに心配しなくても大丈夫だよ?」

「…?…心配はしているが、私がここに来るのはその為だけじゃない」

「え…違うの?」


そのカティの答えに心外だと言う顔をテロは向ける


「妻にただ会いたいと思うのはそんなに不思議か?」

「え…だってあたし妻ドロップアウトしたし…」

「させた覚えは無い」


二人の会話に焼きもちを焼いたのか、アデリーが会話に入ってくる


「そう言えば陛下、机の上の釣書はどうなりました?」


その言葉を聞いた途端にテロの機嫌は急降下した


「釣書?」

「今まで天界では天妃様の事もあって、陛下にそんな自分の事をアピールする子もいなかったんだけど、地上の件があってから陛下の執務室が釣書で溢れてるのよ」


そういいながらアデリーはけらけらと笑った。




___釣書。という事は陛下は次の妃をとるのを了承したのかもしれない


ズキンッと胸に痛みが走るが、無理に抑えてにこりとテロに微笑んだ

「もてますね〜」など軽い口調でいないと机に突っ伏してしまうところだった

現在です。睡魔に究極に襲われてちょっと文章・誤字脱字自信ないです

間違ってたら知らせて下さい

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