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Abandoned Night 11話

しばらく路地裏に3人で座っていた時、ふとユニが立ち上がる。


「どうしたの?」

不安そうにシオンちゃんが尋ねる。


「いや、俺は場所を変えようと思って。3人でいたら余計襲われやすいし動きにくいだろ?」

ユニは堂々と答える。


「それは…そうだけど…」

シオンちゃんはまだ不安そうだ。


するとユニは見たこと無いような優しい顔で言った。

「何。何も心配いらないさ。もしも二人が危ない目に合ったら俺が助ける。石を見れば位置が分かるんだろ?だから助けるよ。今度こそ大切な人を失ったりしたくないんだ。必ずまた会えるから。」


シオンちゃんは少し安心したのか、「分かった。行ってらっしゃい。またね。」と手を振った。

それにつられて私も手を振る。


ユニは私たちに背を向けて手を一瞬だけ振って路地裏から去って行った。


気づけば夕方になっていた。

そろそろ私たちも移動しなければならない。


移動しようとして路地裏から出たその時、「ちょっと、そこの二人。」と声をかけられた。

ふと見るとミラが立っている。

少し身構えると、ミラはため息をついて「今日は休戦にしましょ?良い提案だと思わない?今から女子会するの。」

シオンちゃんは目を輝かせて「じょ、女子会?!行ってみたい!」と目を輝かせている。

怪しくないんだろうか…?しかし、私も丁度疲れていたので、シオンちゃんについて行く事にした。


連れてこられたのはミラの家だった。

大きな一軒家ですごく広い。

「私の部屋まで案内するわ。こっちよ。」と二階の部屋へ案内された。

「紅茶とお菓子持ってくるから適当に座っててちょうだい?」

シオンちゃんは相変わらず目を輝かせている。

「ねえねえ!アイちゃん!女子会だって!私、憧れだったんだ~!」

「…不安じゃないの…?」

思わず聞いてみた。

「う~ん。不安じゃないって言ったら嘘になるけど、けどミラちゃんもお友達が欲しかったのかなって思ったら疑うのは申し訳ないかなって…。」

シオンちゃんは優しすぎるのかもしれない。


しばらくしてミラが紅茶とお菓子を持ってきた。

「さ、どうぞ召し上がれ。」

ミラもゆっくりと座り紅茶に手を出す。


こんなお洒落なカップ初めて見た。紅茶も初めて飲む。以外と渋い。

3人で静かな空間で紅茶を飲んでいるとミラが口を開いた。

「さっそく本題に入るわ。ねぇ、この3人で同盟を組まない?」

私もシオンちゃんもポカーンとした。

「…同盟?」

「同盟ってこの3人で約束みたいな事をするって事?」

ミラは続ける。

「そうよ。私の狙いはソラ。理由は私に一々指図してくるから。正直言って邪魔なの。そこでね、二人の力を借りたいの。協力してくれるかしら?約束として私からは一切貴方たちを襲ったりはしないわ。」


信じて良いんだろうか?


「あら?その赤い目をした私の目の前で道具を奪った生意気な子は私を信じてないみたいね。」

かなり根に持たれている…。しかも道具だと思っていたのか…。ただ信じていないのは本当の事だ。恐る恐る頷く。

「まぁ、無理もないわね。じゃあ良いわ。教えてあげる石の位置。どっちかに危害を加えたら生き残った方が私を殺しても良いわ。」

シオンちゃんは乗り気の様で「ミラちゃん、私は良いよ。同盟組んでも。でもソラ君を目の前で殺して欲しくないの…目の前で戦って欲しくないの…それだけは約束してくれる…?」

「ええ、良いわ。」

ミラは任せなさいと言わんばかりにカールのかかった茶髪をふわりとかき上げた。

「で?赤い目の貴方は?」

「私はアイ…。シオンちゃんが良いなら私も同盟に賛成する。約束する。できる事なら何でもやる。」

上手く答えられたかは分からないがミラは満足そうだ。


「よし!決まりね!3人で手を組みましょ!」


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