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★第九章 ダイジェスト版
本話は、第九章のダイジェストです。
本編のみお楽しみの方はスルーしていただいて構いません。
9-1. 選別の世界
帝都ジェリングス。皇城の一室にて、ジクラータ教皇は魔神討伐の顛末を見守っていた。彼の目的は「魂の選別」と「完全世界への帰還」。
今の世界はすでに限界に近く、消滅の予兆すらあるという。
皇帝ザールフェテスとの対話で、教皇はラガンドーラ帝国やニーレド王国の存在すら「舞台装置」にすぎないのだと語る。
「世界の救済の前では、大陸統一など陳腐」と言い放つその言葉に、皇帝は動揺しつつも従属の道を歩む。
そのとき南方から、守護の魔竜アングラーフが帝都に飛来。たちまちのうちに慌ただしくなる帝都の様子を見て、教皇は満足げに呟く。
「やはり来たね」
世界の終焉と再構築を巡る教皇の計画は、いよいよ最終局面へと進み始める――。
引き続き第十章をお楽しみください!




