★第七章 ダイジェスト版
本話は、第七章のダイジェストです。
本編のみお楽しみの方はスルーしていただいて構いません。
7-1. 後悔と許しの間に
ナーヤの指令を受け、ガレン・ザラ・レイザの三人はラガンドーラ帝国中央部へ向かう。だがザラの方向音痴により道を外れ、森の縁で野営することに。
焚火を囲む中、ザラはランサーラを誤解していたことを悔い、レイザに謝罪する。レイザもまた、姉たちへの想いを語り、二人はようやく心を通わせる。
その夜、空に不穏な影が現れる。ザラはそれを「魔竜の欠片」と断言。
夜塞の森の奥には、かつて封印された魔竜ガーグドレイクの石碑があるという。
「封印が解けたのか、解いたのか――」
帝国に利用される前に、あるいは再び災厄が広がる前に。
三人は森の奥へと、魔竜の気配を追う。
7-2. 一矢、魔竜を射抜く
ガレンたちは「魔竜の欠片」を追って森に入り、逃走中の帝国兵と遭遇する。森の奥には、巨大な石碑と、それに単身対峙する騎士の姿があった。やがて現れたのは、伝説の魔竜ガーグドレイク。
圧倒的な魔力を放つ魔竜に、レヴェウスは空中戦で応戦。ガレンとザラも加勢し、三者の連携で激戦が繰り広げられる。
レイザの放った矢が魔竜の左目を潰し、ガレンが囮となって魔法を引きつけることで、レヴェウスは魔竜に致命の一撃を叩き込む。
激闘の末、魔竜は崩れ落ち、戦場に静寂が戻る。
兜を脱いだレヴェウスは、ガレンに向かって言う。
「異界の騎士だな」と。
再会と共闘の余韻の中、物語は次なる局面へと進む。
7-3. 死者を弔い、野心を語る
魔竜討伐の代償は大きく、数百名の兵士が命を落とした。レヴェウスはその犠牲に沈痛な面持ちを見せつつ、ザラやガレンと焚火を囲み、互いの過去と立場を語り合う。
ザラは魔神と融合したイジュヌによって部隊を失ったこと、そしてガレンに敗れた末に寝返ったことを明かす。
レヴェウスはそれを受け入れつつも、自らの立場を「将軍として命令に従う者」として割り切る。
だがその本心は別にあった。
「俺はこの帝国を手に入れる」
かつて滅ぼされた小国の奴隷だったレヴェウスは、帝国の頂点に立つことで世界を変えるという野望を語る。
一方、ザラとレイザの姉妹の絆も修復され、三人は再び歩みを共にする決意を固める。
「明朝、出発しろ。俺は君たちの目的地を知らない」
レヴェウスの静かな支援のもと、ガレンたちは次なる戦いへと向かう。
引き続き第八章をお楽しみください!




