★第六章 ダイジェスト版
本話は、第六章のダイジェストです。
本編のみお楽しみの方はスルーしていただいて構いません。
6-1. 救いと滅びの境界線
南部戦線の本陣にて、ネフェス女王は聖騎士ナーヤ、重騎士ウルと共に、ラガンドーラ帝国の皇帝ザールフェテスと魔導師カレンファレンとの魔導通信会談に臨む。
ネフェスは、教皇ジクラータの真の目的が「世界の救済」ではなく「選別による滅び」であると断じ、ナーヤは世界が繰り返し崩壊する「無限世界」であることを示唆する。
交渉は決裂し、カレンファレンは伝説の魔竜ジェルケギニアを召喚。本陣は一瞬で壊滅する。
だが、ネフェスは怯まず言い放つ。
「我が聖騎士たちは無敵だ。私がそれを証明しよう」
魔竜との死闘が、今始まる。
6-2. 世界を守る者たち
南部戦線に現れた伝説の魔竜ジェルケギニアに対し、ネフェス女王、聖騎士ウル、魔導師ナーヤの三人は決死の迎撃に挑む。
ナーヤの魔法支援とウルの鉄壁の防御に守られながら、ネフェスは聖剣ザーヴェンガンドを手に魔竜へと肉薄。ナーヤの魔法が戦局を切り開き、ついにネフェスの一撃が魔竜の額を貫く。
討ち果たされたジェルケギニアは、最期に意味深な言葉を残す。
「我らはこの世界を守るためにいる。このままでは世界は終焉を迎える。竜殺しの女王――世界を、救え」
その言葉を胸に、ナーヤは魔導路を通じてカレンファレンを強引に引きずり出す。
「見物料は、しっかり頂くよ」
戦いは、次なる局面へと突入する。
6-3. 正しさの代償
魔竜ジェルケギニアを討伐した直後、ナーヤはかつての親友であり、今は敵となった大魔導師カレンファレンと対峙する。
理想のために犠牲を肯定するカレンファレンに対し、ナーヤは「人は一人ひとりがかけがえのない存在だ」と真っ向から否定。二人の思想は激しく衝突する。
やがて剣を交える二人。ナーヤの一撃がカレンファレンを貫き、ウルの剣がとどめを刺す。
最期の瞬間、カレンファレンはナーヤに「お前は、私の誇りだった」と微笑み、静かに息を引き取る。
涙を流すナーヤとウル。だが、戦いは終わっていない。
ネフェス女王は、帝国の将軍たちを討つため、ガレンたちに新たな指令を下す。
「ナーヤ、ガレンに指令を。帝国深部に侵入し、将軍たちを討てと」
ナーヤは涙を拭い、静かに頷いた。
引き続き第七章をお楽しみください!




