★第四章 ダイジェスト版
本話は、第四章のダイジェストです。
本編のみお楽しみの方はスルーしていただいて構いません。
4-1. 全部ぶっ壊せばいい
ザラは焚火の前で、ガレンに自らの過去を語る。
聖ティラール王国の滅亡、妹レイザとの逃避行、そして帝国での過酷な日々。
「私は、妹のために戦ってきたのです」
ガレンもまた、自らが“異界の騎士”であることに疑念を抱き始める。
「俺がこの世界の破壊者で、魔神が守護者だとしたら……?」
そのとき、晦冥の七柱の一柱――ジェルム・フィレガが姿を現す。
青く輝く立方体の異形を前に、ふたりは剣を抜く。
「全部ぶっ壊せばいい」
静かな夜が、再び戦場へと変わる。
4-2. 青き模倣者、ジェルム・フィレガ
魔神ジェルム・フィレガとの激闘が始まる。
青い立方体が無数に襲いかかり、やがて“青いガレン”へと姿を変える。
「そいつ、能力も写し取るよ」――ナーヤの声が届く。
ザラは魔法剣を手に、ガレンのために隙を作るべく命を懸ける。
「私は将軍です。ここで死ぬわけにはいかない!」
ふたりの連携により、魔神の喉を貫く一撃が決まる。
「ツァラトゥストラの手先め……」
魔神は崩壊し、静寂が戻る。
「やりましたね、ガレン!」
ザラの笑顔と涙が、戦いの終わりを告げる。
だが、次なる目的――妹レイザの救出が、ふたりを待ち受けていた。
4-3. 裏切りの中庭
ガレンとザラは、要塞都市ゲシュタイルへの潜入を開始する。
ナーヤの魔力の導きで地下通路を発見し、城下へと忍び込む。
だが、歓楽街で出会ったのは、ザラの“おじさま”――バルグレット将軍。
「レイザを取り返すのだろう? 手伝ってやろう」
その言葉に導かれ、ふたりは城内へ。
だが、それは罠だった。
「その騎士の首は儂がもらう」
バルグレットの居合がガレンを襲う。
激突の末、ガレンの剣が将軍の胸を裂く。
「そのまま、死んでください、おじさま」
ザラは涙も見せず、過去と決別する。
ふたりは再び歩き出す――妹を救うために。
引き続き第五章をお楽しみください!




