表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/58

006:これもECOライフ

現在、召還翌日の朝…6時頃?

1時間ほど前に叩き起こされ…

私、この国の国王だったよね?

マジで叩き起こされたんだけど~?


ちなみに早起きの理由は…経費節減のため、お城中が早寝早起き奨励中

ま、昨日は特別だったから、21時過ぎまで起きていたらしいけど、普段なら朝は夜明け(4時頃)に起きて、夜は日没(20時頃)に就寝だそうな…

超・健康的だなぁ~


で、とりあえず朝風呂に入れられて…ってこの国温泉あったよ!

何でも、お湯は温泉が湧いているからタダなので、何処の家にもお風呂があるんだと!

良かった~この国が、服装とか名前とかしか中世ヨーロッパに似て無くて~

似てたら風呂どころかシャワーも無かっただろうしね…

それで我慢できなくて風呂を湧かしてとか言ったら、

今度の女王様はわがまま~とか

異常な程のきれい好き~とか

噂されちゃうんだっ!だっ!だっ!だぁ~~~~!




――閑話休題――

話を戻しますが…

ただ今、お城のお針子さんが総出で、謁見用のドレスと仕事着を大急ぎで縫い上げています…

ある意味プロフェッショナル!

ミシンもないのに、凄い速度で仕上げていきます。

とってもありがたいわ~何しろ私の場合…

飛行機からダイレクトに召還されちゃってるから着替えもありません!

ま、持ってたとしても、こっち風じゃないから着れないけどさ~

一番欲しいのは、仕事着とパジャマと下着…

とりあえずの普段着は、誰かのを借りてもいいんだけれど、仕事用のドレスとかは、どうしても作らなきゃならない

一応、女王様だから外面は良くしないと…

しかし、悠長に新しい服を作っている暇もお金もなかったので、宰相と相談してある物から代用することに


で、ある物とは…

前国王が愛妾達のために作らせていたドレス!

幸運(?)なことに、愛妾の人数も多かったので、その中から背格好が似た人のを選び出し、私に合わせてリサイクル~

何しろ後宮は、前国王が亡くなって一年半の喪が明けたので解散。

だから愛妾達のために作った、又は作っている途中だったドレスも宙に浮いてしまったんだそうな…

だからといって、「いらなくなりました~」と返品は出来なくて、溜まっていたんだと

で、勿体ないから手直しして、女王様の仕事着にしてしまえ~と…


それってどうよ?と思わないでもないが、新しく作るって事は、新たな借金をすること!

そんな自分の首を絞めるような、恐ろしい事したくありません!!

ただし、私にも好みって物はあるので、最低限のリクエストはさせてもらったよ



だってね、

愛妾さんの為のドレスだったんだよ?

胸の谷間を超・強調したドレスとか

最低限のボディしか隠れないシースルードレスとか

誰の趣味だよ?って感じに、背中がお尻近くまで開いているドレスとか

とか、とか、とか…


夕べ、パジャマがなかったので、代用させてもらったネグリジェ?って言えるのかなアレ…

スッケスケで、とんでもなかったよ~~~!

下着だって凄かったしね…

ま、あれを下着って言っていいのか疑問も残るんだけどさ~

だって、紐?とか布の切れ端?とかって言うんじゃないかな?あれ…





と・に・か・く、

あなた…着たいですか?そんな服

私は、断固拒否させていただきました!!!!






その他の普段着(仕事着?)は、動きやすさから、前国王の服を手直しして着ることに…

いや普段着もドレスって言われたんだけど、あのドレス類の直しを考えるだけで頭痛がしてくるから、それだけは丁寧に辞退させてもらったよ


しかし前国王…着道楽でもあったのか…

今朝連れて行かれたヤツのクローゼットも圧巻だった。

あれじゃー借金も出来るわな~

おまけにヤツが一度でも着た服を除外しても、まだ袖の通していない服が大量にあるんだよ(怒)勿体ない!!

まったく、こんなに大量の服を作る前に、誰か国王を止めなかったのかな?

どんな予算を立てていたんだ?この国の財務大臣は…

落ち着いたら、財務省?の監査をしてやるっ!

って思っていたら…

一緒に前国王のクローゼット…と言うか衣装部屋?を見た宰相のヨハンじいちゃんが、額にタコマークを浮かべながら

「前国王の墓作りは中止し、遺体は荼毘にして海にでも散骨しましょう…今までの財務大臣は明日から地下牢の番人に左遷します。」

とか軽い毒?を吐いてた…

でも…ホントにやりそうで怖い笑顔だったな~




ちなみに、とりあえず急ぎで作る服は、ドレスも仕事着も7着だそうで…

何で、7着?と思って聞いたら、この国も1週間は7日なので、1日1着の仕事着をって事らしい。



まぁ宰相が、慣れるまでは謁見は無しで、書類仕事が主って言ってたから、当分このドレスは着なくてすみそうだよ

とりあえず、普段着が出来たら城の中の案内や各部署の案内と主要な人物との顔合わせをするって言ってた。

それまでは、ゆっくりしよう~~~





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ