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055:祝賀会①ターゲット?

大変お待たせ致しました。続きです。

今回はちょっと難産で、1話分で考えていた話しを上手くまとめられず、切り貼りして分けちゃいました。

今のところ、たぶん祝賀会の話しは、後2話分くらいの予定。

次の日の舞踏会の話しは前後もあるので、5話分くらいになりそうです。

あくまで予定…


「あら~あらあらあら~~~♡」

「こ、これはっ…」


会場に着き一歩中に入ったエリザベスとフィリップが喜と奇な声を上げる。

そんな2人を横目で見ながら、ぐるりと会場を見渡したマリーが、小声でフィリップに問いかける。



「………ねえフィリップ、この会場なんか男女の比率がおかしくない?」



「はあ…間違いなくおかしいですねぇ~」



「やっぱりそうよね~~~ で、何でこんなに男性ばかりなの?」






今回のパーティーの主役は、もちろん皇帝…シャフリヤール王である。

何しろ皇帝の即位30周年記念パーティーなのだから…

そして、通常であれば皇帝の息子や娘である王子・王女が裏の主役となる。

そこで、自国の貴族のお嬢&お坊ちゃま達・他国の王子&王女様が、皇帝の血縁者である王子&王女を狙って、取り巻く形になるのが普通だった。

なので、男女比率は5:5か、偏っていても5:6または6:5

だが、今回の裏の主役はマリーであった為、このパーティー会場は、一種異様な様相を呈していた。

そう、出席者の9割が男性だったのである!







何故かと言えば、皆の狙いは只1つ!


『超・玉の輿結婚』


なのだから…








式典用のスペースに案内されたマリー達一行だが、会場内を移動している間も今もずっと注目を浴びている。

傍目には、にこやかに談笑しながら、皇帝の登場を待っているように見えるマリー達だが、



「うふふ~皆さんの熱い視線が釘付けね~マリー様モテモテ~♡」



「いや~熱い視線で釘付けって言うより、何だか飢えた狼によだれを垂らして見られてるウサギって気分なんですけど…」



エリザベスの言葉に、笑顔を引きつらせて小声で返答するマリー。

そしてフィリップも



「私は、何だか殺意のこもった視線を多数感じるんですけど…」



「そりゃ~私達がライバルだって思われてるからじゃない?」



身も蓋もなく、あっさり答えるエリザベス(笑)



「そうだったわ!二人ともしっかりしてね。特にエリザベス、あなた言葉使いに気を付けてよ!」



「はいはい、“お任せ下さい。マリー様のことは、この私がお守りします”で良いかしら~?」



「“で良いかしら~”は、よけいよ!ったく頼むわよ!本当に…」









『皆様、皇帝陛下のおなりでございます。』



華麗なBGMと共に、皇帝が入場しその後から、皇后・皇太子・皇太子妃と思われる、男女が現れた。

そして皇帝の挨拶…と続いていくのだが、マリー達のような新参者(おのぼりさん)は、周りを見定めるのに夢中である。

おかげで、威厳ある皇帝のお言葉は、朝礼の校長先生の言葉と同じで、スルーされていた。






「それにしても、話しが長いわね~いつになったら乾杯するのかしら?

グラス持ってる手が震えて来ちゃったわ~」



「…だから、エリザベス!その口調を直しなさいよ!」



「あら!失礼~でもマリー様、お忘れかもしれませんが、私の名前も今だけは“オリバー”です」



「あ!そうだった!私の方がやばいわ~!“エリザベス”って、ペロッと口から出ちゃいそう」



「2人とも気を付けて下さいよ!この後は皇帝との挨拶をはさんで祝賀会に移るんですから!!」



2人は、緊張感の無さをフィリップに注意されるも



「「は~い」」



やっぱり緊張感の芽生えない2人のままであった。










こんなんで大丈夫か?

3人の言動を大人しく後ろで聞いていた外務大臣(デニス)は、限りなく不安を覚えた。






≪お知らせ≫

052:マリーinワ○ダーランドは、本編の流れには、内容的にあまり関係しないため、今回番外編に移しました。

ご了承下さい。

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