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054:いざ!出陣!!

大変お待たせ致しました!

少し短いですが、再起動だと思って、大目に見て下さい。


「マリー様、仰るように致しましたが、いかがですか?」


トレスが、鏡の中のマリーに問いかける。


「ええ、こんな感じで良いわ~ふぅ、次は着付けね…」


「はい、あちらのドレスですが、その前に…こちらの下着を着けて下さいませ!」


「ああ~私、パーティーの終わりまで生きていられるかしら…」


ドレス用の下着を見て、嘆くマリーにドレスを用意していたエリスとリーナが、笑いながら


「問題ありませんわ~この3日の特訓で、姿勢も体型もお肌もバッチリでしてよ!」


「本当に!お肌のお手入れだけで、ここまでお綺麗になるなんて、貴族の奥様にだってなかなかいませんのよ!」


手放しで褒めるリーナに、何処か遠い目をしながらマリーが答える。


「……ありがとうリーナ……でも、辛かったわ………」


虚ろなマリーに『ほほほほほ~』と笑ってごまかしながら侍女3人は、ドレスを着せていく…





さあ!パーティーへ出陣だっ!!






「まあ!マリー様、大変身ね~(私もエステして貰えば良かったかしら…ブツブツ…)」


「マリー様、この3日間お疲れ様でした。お美しいですよ~」


エリザベスとフィリップの賛辞(?)に迎えられ、リビングへ落ち着くマリー

その服装は、今日のパーティー用に、ゴールドのドレスでキメている。


「あなた達も素敵よ!エリザベスもフィリップも、まるで王子様だわ~」


そう、今日は2人とも男の装いをしているのである。

特に、エリザベスは、いつものピンク&パープルを封印して、モノトーンのシックな装いで決めており、髪型も縦ロールではあるが、後ろに束ねていた。

対するフィリップも、濃紺のにシルバーの装いで、こちらもかなりイケている。


しかし…


「明日の事があるから我慢するけど、こんなカッコは今回だけよ!」


エリザベスは、かなりお冠である。

それでも、エリザベスの上着には、王家秘伝のレースが、襟元や袖口に多量に使われているから、何とか妥協したのである。


「まあまあエリザベス、明日の事を想像しながら、今日は我慢してエスコートして頂戴。フィリップも頼むわね!必ずどちらかがガードしてくれないと、絶対に危険だから!」


「分かってるわよ!それでなくとも、この3日間スパイが煩かったしね~」


「本当ですよ!マリー様がパーティーで拐かされたら目も当てられません!」


そう、マリーがエステのために自室に籠もっていた間も、帝国の王子達や他国の王子・貴族からの誘拐未遂事件が多発していたのである。


「あ!そうそう、パーティーの間は侍女として、ヴァイオレット達を連れて行って下さいませ。化粧室に行かれる時が、一番危険ですのでガード致します。

もちろん、着付けや髪型のお直しも仕込みましたので、ご安心下さい。」


最期に、エリスからのだめ出しがついてきた(笑)


「みんなありがとう、あ!フィリップ、お祝いの品は持った?」


「はい、外務大臣が控えの間で準備しております。少々値打ちモノですから護衛がありませんと…」


「そうだったわね~じゃあデニスと合流して、前夜祭に出発よ!!」


「「「「「「「「はい!」」」」」」」」





さてさて、どうなる?在位記念パーティー

今日から3日間が勝負だっ!!


熱中症になりそうな今年、皆様いかがお過ごしですか?

私は、思いっきり熱中症になりかけました。

皆さんも、水分は多めにとって、この夏を乗り切って下さい!

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