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049:お玉杓子

すみません…ちょっと体調不良で、更新が出来ませんでした。

もう少しで、A帝国に着くはずなんだけど…

まだ海の上です(爆☆)



皆様こんにちは、マリーです。


おそるおそる乗った中華鍋(ふね)の旅…

視覚的には違和感ありありですが、快適です!

魔法って良いな~

波に関係なく進むから船酔いになんてならないわ~



そして、出発してすぐに、この船の前方は鍋部分だったことが発覚!

取っ手の部分は後方でした。

おかげで外から見たら、海面スレスレを泳ぐお玉杓子みたいです。

それが船団を組んで進んでいるので一種異様(笑)

青い海を泳ぐお玉杓子…



「いやぁ~!なんでイルカとかじゃないのぉ~、お玉杓子はこの海の青さに似合わない!」



「何ひとりで叫んでるの?マリー様」



「エリザベス~青い海にはイルカが似合うと思うのよ!こんな真っ黒なお玉杓子なんて、私の美意識が許さないわ!」



「お玉杓子?それってマリー様のいた世界の生き物なの?この軍艦がそれに似ていて嫌って事かしら?」



「そうよ!お玉杓子は真っ黒で小さくて、池とか沼とかにしか住んでなかったけどね…海では見たくないわ…ん?ここって蛙はいないの?」



「はぁ?蛙?いるわよ~」



「じゃ何でお玉杓子を知らないのよ!お玉杓子は蛙の子でしょ!!」



「ええ~?蛙の子は蛙じゃないの!」



「ホ、ホント?卵から孵った蛙の子は蛙の姿なの?」



「そうよ~当たり前じゃない!」



「………カ、カルチャーショック………」






ま、異世界だからアリなのかもしれないけど、ちょっと嫌かも…

そんなこんなで船出して2時間、やっとフィリップも手が空いたのか甲板にやってきた。





「マリー様、ご紹介が遅れて済みません。

こちらが、この船の艦長のジョシュア・クレール中将です。中将の右隣から護衛艦の艦長でアーチベルト・ラガン中将、ポール・シュスター中将、カーター・ソマーズ中将です。」



そういって、後ろに連れてきた4人を示した。



「ジョシュア・クレールです。この度は御乗船ありがとうございます。

また、本船や他の艦隊の性能アップを認めて頂きまして、重ねてお礼申し上げます。」



と、ご丁寧な挨拶が続いた。



「あら!こちらこそ、ご丁寧な挨拶ありがとう。

私としては、戦争する気はないから武器の性能アップは認めないけど、船に関しては貧乏だったにしても以前が酷すぎたからねぇ~無駄に華美にしなければ性能アップは認めるわ、財務大臣にも話しはしておくから、予算を出してちょうだい。何でも海賊が出るんですって?」



「はい、ここより沖にある無人島のどれかをねぐらにしている海賊がおりまして…

本船よりも船足が速く、今まで苦慮しておりました。今回は予算が下りて水の魔石を2倍に増やせたので、スピードがかなりアップしました。他にも予算を付けて頂けるなら、もっと性能が上げられます!」



と、クレール中将が言うと、他の艦長達も



「おお~太っ腹な女王様!いつも予算は出すなって言われてたのに!!

もっと予算出せって初めて言われました!!ホントに良いんですね?」



「これで、海賊に逃げられなくなる!!ちなみに、人員も増やしても良いですか?」



「武器じゃなくて、海賊を捕まえるための罠などは予算に入れられるのでしょうか?」



などと、聞いてくる。

以前が、どれだけ緊縮財政だったのか、分かる気がする…



「ええ!予算の申請は認めます。ただし、査定は入るわよ?

それと人員は、もともと少ないので、海賊対策に増やしても良いと思うわ。

人数の割り振りは、軍務大臣と話をしてちょうだい。

あと罠なんだけど、副魔術師長がそう言うの得意だから作ってくれると思うわ!どんなのが良いか話し合ってみて!海の特性を知っているあなた達なら、新しい罠も考えられるでしょ?」



「「「「ありがとうございます!!!!」」」」





そんな話をして、感無量って感じの護衛艦の艦長達は、それぞれの船に戻って行き、クレール艦長も船の艦橋に戻っていった。

ところで、この船は御料船も兼ねている軍艦なので、艦長室とは別に国王の船室もかなり広いスペースが取ってある。

そこに移動しながら、艦内を見学して歩いてみた。

案内には、この船所属のアッシュ・バナード大隊長がついて、説明もしてくれた。

船内には、船員の居住区や、医務室、食堂、娯楽室、ジム、シャワールームなどもある!

さすがに御料船!綺麗だし装備も充実している。

2日くらいの旅なら、馬車よりこっちの方が多分楽だわ~

と言ったら、こちらの船は夜間停泊するので、その分ロスタイムが出来ると説明された。

ちなみに、なぜ夜間停泊かというと、明かりもなく危険なので停まって動かないそうだ。

ま、そうよね~

向こうと違って、レーダーもGPSも灯台さえないから危険だもんね…





そして、最期にたどり着いたのは、船底にあった格納庫?

3人乗りらしいお玉杓子がたくさん並んでいる!



しかし…こんなに船の底にあったらどうやって出すのかしら?

って聞いたら、案内をしてくれた、バナード大隊長が



「は?簡単ですよ、この格納庫に扉が付いていまして、今は船底になっていますが、戦闘時はその扉を開けて一斉に出撃します。」







え?それって、ヤッ○ーマンのビッ○リドッ○リメカ発進?






体調不良のせいか、なかなか筆が進まない…

もしかして、これってスランプかしら?

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