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043:裏話②



「では次、今回ジョージには巡幸に行かず宮殿に残ってもらうわ」



「え?どういう事ですか?」



皆が一斉に聞き返す。



「いえね、今回領主達に大鉈を振るったので、多分いろいろと画策する者が出ると思うのよ~<水戸○門>なんかじゃセオリーだから(笑)」



「何ですか?その<水戸○門>って…」



フィリップが、聞き慣れない言葉に質問を返してきた。



「ああ!私が住んでいた所の有名な物語よ。

内容には、色々なパターンがあるんだけど、最もポピュラーなのは、領主が王様の所に行っている間に、領地を任された役人が不正をするとか、お家乗っ取りをたくらむとかかな?今の状況にピッタリ来ない?(笑)

だから、私がいない間は、ジョージとアーサーで協力してヨハンを助けてね。」



と私が説明すると、フィリップは『ふ~ん』とうなずき、

ジョージは真面目な顔で、



「なるほど、分かりました。それではマリー様の留守中に、有事に備えて近衛隊の演習を行っておきます」



さすが真面目なジョージだわと半分苦笑しながら



「じゃあお願いね」



と答えておく、そしてナナに向かって、



「それとナナ、宮殿に奉公に出てくる娘達に注意して!たぶんスパイも入ってくると思うから、おかしな行動をする侍女がいないか、よく見ておいて!」



「見ているだけですか?やめさせなくて良いのですか?」



「ええ!いいのよ、泳がせておいても害はないから、私の部屋や各大臣室や執務室にもエリザベス達の仕掛けがあって、入れないから大丈夫」



「わかりました、それでは侍女としてたっぷり働いてもらっておきます。

それよりマリー様、本当に連れて行く侍女は3名で宜しいのですか?せめて後3人は連れて行った方が…」



とナナが心配そうに問いかけてくる。



「ああ~今回侍女は危険を伴うので、魔女っ子3人組に兼務してもらうのよ、3人までだったら侍女1人につき魔術師1人が護衛できるからね~それでなくともあの侍女3人はナナの腹心でしょ?仕事なんて十分3人でこなせるわよ」



「確かにそうですが…」



それでもなお心配そうなナナに、笑って



「大丈夫よ、大体どんな人も部屋に入れる予定なんて無いから、何とでもなるわ(笑)ま、たとえ入ってもあの侍女3人なら上手くやるだろうし、だからナナは留守番頼むわね~」



「はい、それでは後ほどドレスの試着がありますので、衣装部屋の方においで下さい」



「ああ、持って行くドレスね、もう出来たのね~さすが早いわ

それと、あの最終兵器もできた?」



「…はあ~あれも一応出来てますが…」



「うふふ~じゃ良いわ、後で部屋に行くからナナは先に用意していてくれる?」



「それでは、先に下がらせて頂きます。」



そう言って、ナナが退出していった。

そしてナナが退出すると、不思議そうな顔をしたヨハン達が、

「マリー様、最終兵器って何ですか?」



と、聞いてきたが笑ってごまかし、



「ふふふ~虫除けのおまじないよ、使わないに越したことはないんだけど…一応準備はしておかなきゃ~

それよりヨハン、後のことは頼むわ!決済は、財務大臣のカレンと宰相のヨハン2人の印でするように、至急の連絡は副魔術師長のシリルを通じてちょうだい、彼ならエリザベスと水晶玉(ホットライン)で、繋がっているから!」



「わかりました、お気をつけて」



「じゃ、みんな仕事に戻って!

あ!後で、エリザベスは魔女っ子達をつれて衣装部屋に来てちょうだい侍女の衣装を合わせないと行けないし、ついでにあなたの制服に付けるレースを頼んであげるから」



「いいわよ~♡すぐ行くわ~」







さてと、これで仕掛けはバッチリ!

かな?









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