030:<番外編> ファンは強し
予定では29話に入れるはずだった部分を「長くなるし…」と切ったら、後の設定に繋がらないことが発覚!
そこで、急遽(笑)番外編として書きました。
あの宝くじイベントが終わってから、3日…
ちょっと仕事に行き詰まってて、息抜きのために神殿に来たんだけれど、なんだか凄いことになってて、戸惑ってしまった。
えっと…ペンちゃん?
この部屋、模様替えしたの?
『うん!』
「そ~だよね~~~~」
そう、ペンちゃんの部屋は、以前と変わって壁という壁に、
【魔女っ子ショーのポスター】
が貼られていたの!
「もしかして…ペンちゃん誰かに貰ったから貼ってるの?えっ違う?」
『自分で買った!』
「…もしかして、ペンちゃんもファンなの?で、次回の公演予定を待ってたりする?」
『うん!!!!』
そ、そうか~どうしよう~やばいところに来ちゃったなぁ~
早々に退散しよう~
「あ~ペンちゃん、私また後で来るね!」
と帰りかけたら、
『ダメ!帰る前に、次の公演予定日を教えて!!』
って、凄まれちゃったよぉ~~~
し、仕方ない
「ゴメン!ペンちゃん!!もうアレ出来ないのよ!実は…」
今度国で、スラム街の解体整備をすることにしたので、それに合わせて市場や商業施設を誘致したのだけれど、いかんせん資金不足でいい返事をしてくれるところがないの。
で、せめて目玉になるんじゃないかと思って、大きな劇場を建てて、要望の多い魔女っ子ショーとかをして貰うのに、スポンサーを探したけど、みんな敬遠しちゃうのよ~
何しろ、役者さんを雇うのには、たくさんのお金がかかるでしょう?
誰もしないんなら、私がオーナーになって、劇場を建てて公演して貰おうって言ったら
宰相達に、
「国王が特定の団体を支持してはいけません!!オーナーなどもってのほか!」
って、怒られちゃったの…
確かにその通りだから、反論できなくって…
それこそ、こっそり資金提供するから、変わりにオーナーやって!って、頼めるような友達もいないし…
「だから、ゴメンねペンちゃん!魔女っ子ショーは、あきらめて~~~」
と、正直に話した。
ガッカリしただろうなって、ペンちゃんを見たら…
う~ん、う~んって何か考えてて…ポンと手を打った。
『大丈夫、まかせて!いい人知ってるから!』
「は?いい人って何が?」
『だから、オーナーになってくれて、こっそり資金渡しても悪い事しない大丈夫な人!!』
「ペ、ペン、ペンちゃん~~~!?」
『その人、引退した神官なんだけど、芸術関係に詳しくって、
魔女っ子ショーのファンだしコレもくれたんだよ!』
指したのは…
<<魔女っ子3人娘と戦う、悪の大幹部>>
が、描かれたポスター
その元神官…このポスターどんな顔して買ったのよ~!
って言うか、その元神官ホントに大丈夫?
取りあえず、神様の口利きで、商業施設を建設できる事になりました。
ペンちゃんには、
「御礼に、魔女っ子達のサインを貰ってあげようか?」
って聞いてみたら
『悪の大幹部がいい!!!!』
って、言われちゃったよ…
何で敵役のファンなの?
神様なのに!ダメじゃん!!!!
次回から、魔女っ子ショーは当分出てきません(笑)
城内中心の話になる予定…たぶん・きっと・なって欲しいな~(心の声)