002:続・Prologue
呆然としたまま、戴冠式の大広間から、おひげの立派なおじいちゃんに連れ出された私は、たぶん王様の部屋?に連れてこられて、ただ今状況説明をされている途中…
まずは、ご挨拶を~と名乗って出たのは…
おひげの立派なおじいちゃん…思った通り、この国の宰相様だそうで、お名前は<ヨハン・H・クレイアス>さん、元気な元気な60歳。
助さん格さんよろしく宰相に付き従っている2人は、文官と武官の筆頭。
魔法使いのようなローブを着た優男が文官で<フィリップ・W・ロイド>32歳独身。
たぶん軍服?らしきものを着た体格の良い男が武官で<ジョージ・V・フリーズ>29歳妻子持ち(笑)
そして、ちょっとロッテンマイヤーさん似な女官長<ナナ・E・クラン>年齢不詳で、たぶん40~50代?
つーか「お年は?」の問いに、絶対零度の微笑みが返ってきたよ(ひぃ~~)
「して、女王様お名前は?」
という宰相の問いに少し考えて…
「えっと、じゃあ <<マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュ>> ってことで~」
「「「「………」」」」
しばしの思案の後、宰相様は
「…自称マリー様と…」
既に偽名バレバレですか?
「「「イヤそこは突っ込んで欲しいな~宰相様…」」」
と言う、おつきの方々の突っ込みと視線がが痛い!
「では、女王様本名は?」
再びな宰相様の問いと、他の方々の白い目線に耐えかねて、
「すいません、安藤万里です。こちら風に言うとマリ・アンドーですね」
「では、本名もマリー様、この国の現状を、ご説明いたします。」
そんなこんなで始まった宰相様のご説明…
聞かなきゃ良かったと思うのは、このすぐ後…
やっと主人公の名前が判明。マリーちゃんです。