025:細○ッチョ?ゴリ○ッチョ?
「ねぇ~近衛将軍、この間 編成し直した軍の内訳ってどうしたらいい?」
「あ~そうですね~以前の3軍に戻しましたが、増やしますか?」
「3軍って、近衛と陸軍と海軍だっけ?各軍の人数ってどれくらい?」
「だいたいですが、近衛が500名、陸軍17000名、海軍2500名ぐらいですね」
「うわ~陸軍多い!?そう言えば、兵士って、どうやって雇っているの?」
「平民は、5月の武術大会に出て、いい成績を残せたら入隊できます。貴族は4月に入隊試験があって、それに合格したら入隊できます。まあ、軍は体力勝負ですからね~、貴族以外は、ほぼ体力重視で選んでるんですよ!」
ここは、国王様の執務室。
執務室には近衛の守る前室からか、両隣の宰相と副宰相の部屋からしか入れない。
密談にはもってこい?
だって今は珍しく、ジョージと2人なんだよね!
今日のエリザベスは、自分の塔で、お客様の接待の為、ただ今不在
さっき出て行く時に、
「今日のお客様達は、イケメン揃いなのよ~
お薦めのお茶は、何にしようかしら?迷っちゃうわ~」
って、ウキウキしてたので、当分帰ってこないだろうし。
そして宰相達は、財務大臣と各省から出た予算案を検討中で、これまた不在。
もともと今日は、この間大幅にリストラした軍隊の事について今後どうするかを、
各将軍と打ち合わせ予定だったのに…
海軍の将軍が、ギックリ腰で入院しちゃったから延期になったんだよね~
でも、せっかくだし時間が空いたからと、残りの将軍達をお茶に誘ったの。
で今は、その将軍達が来るまで、ジョージに軍隊についての内情を聞いていたところ。
エリザベスがいないと、結構ジョージも話するんだよね~
と思ってたら、将軍2名がご到着。
メンバーは、陸軍大将軍と陸軍防衛将軍、海軍大将軍は、さっき言ったように、ギックリ腰(笑)で欠席。
一応、宰相に軍隊に関しては、レクチャーして貰ったんだけど…
軍人さん本人に話を聞くって違うよね~
日本にいた頃は軍隊なんて興味もなかったし、第一日本に軍隊なんていない(自衛隊がそう?かも…)ので、内情なんて分かんない。
でも今回は、珍しい話がたくさん聞けたよ!
しかし…
「貴族以外は、ほぼ体力勝負?って何?」
って聞いたら、
防衛将軍が
「ああ!平民は、徒だし鎧甲着て、片手に槍か剣、もう片手に盾を持って走るから体力勝負だろ?
なので、ムキムキマッチョなヤツが多いんだ。
対する貴族は、騎乗するからそんなにマッチョじゃなくてもいいし、
上級士官候補だから、剣術以外に頭の中身も大事なんだ!
それに、近衛軍になれば、剣術と頭とプラス容姿も重要!!
不細工なヤツは、見苦しいんで国王様の近くにはやれん!!
ってことだな~~~~ガハハハハ~~~~~~~」
って、笑いながら教えてくれた。
「ああ~だからか~お城にいる兵士達がやたらと美形だったのは…
まあ、それじゃないと近衛の制服が似合わないしね(笑)」
ちなみに、陸軍の制服は、暗緑色が基調で、海軍の制服は、深海色が基調なんだけど、近衛軍だけは、真っ白!!
初めて近衛兵を見た時は、みんな細身だし、顔はいいし、白い制服着てるしで、
『すげ~!宝○版オ○カル様が大量発生!?じゃあアン○レ君もいる?』
って、突っ込んだもんね~
眼福眼福~~~~
しかし異世界でも、軍人なのに筋肉じゃダメなんだ…
やっぱり今の花形は、理想体型なんだね!