021：ノリは、○○に行きたいか～！
今回から新章になります。また、お付き合い下さい。
神殿から帰ってきた私たち。
魔法使いの力で、人払いをして密談…
次の日には、３大臣と全領主を呼び出し、今回の状況説明をして、
その席で「お金持ちになりました～」宣言をして
各大臣達と領主達を、茫然自失にさせた。
まぁ～そ～だよね～今まで超貧乏だったもんね…
続いて「大臣＆各省職員の採用試験をします」宣言で、
各大臣と全領主を恐怖のるつぼにたたき落とした！
「あの～財務大臣だけじゃないんですか？」
「他の大臣達は罷免されても居ないのに、試験で選ぶとは？」
「試験で選ぶって、領主である私たちも試験をされるのですか？」
と言う疑問の声が、上がった。
ちなみに、この疑問の声は…
試験ってどんな試験？と、戸惑っているのが１割、
財務大臣という職は、はっきり言って花形！！
その心一つで、自分の思う場所に予算をつけられる、美味しい役職！
なので、誰もがその役職に就きたくて、今も水面下でしのぎを削っている…
だから、試験で何処の誰とも知らないヤツに渡せるか～！
って、憤慨しているのが７割、
で、残りは「何故現役の大臣達を、急に辞めさせるんだっ！と」、怒っている大臣およびその腰巾着が、２割
しかしその抗議に、フィリップが微笑みながら、
「それは充分な理由があるからですよ」
と、３大臣に２～３枚ずつ書類を見せた。
そのとたん、大臣達は真っ青になって黙り込んだ…
ま、そうだろうね～
夕べ、私とヨハン・フィリップ・エリザベスの４人が、徹夜して執務室の書類を調べたら、とんでもないのがたくさん出てきた…
財務大臣ほどじゃないけど、各大臣とも色々あったから(怒)
で、ヨハンからツルの一声、
「３大臣共、横領および諸々の罪で、この場にて罷免！即刻地下牢行き。
おって、沙汰あるまで、家族は神殿預かり。３人共の家財は没収する！」
そしてフリップも、
「今頃、各省庁にも近衛が行って、不正行為をしていた者は、捕まっているはずですよ～
皆さんにも、後ほど会計監査が入ります。ご協力下さいね」
と笑いながら、他の領主の抗議を遮った。
あまりの展開に、誰もが魂が抜けたように立ちすくむ中、
ヨハンが、高らかに宣言した。
「今までと違い、当分の間は大臣も職員もまず能力試験をして選びます！
受験資格には、年齢・性別・身分は関係ありませんから、誰でも我が国民であれば受験可能！
一応、筆記試験での基準を満たした合格者は、後に面接試験も行います。
大臣になりたい方は、ぜひ頑張ってください。」
と、正論を通した。
取りあえず、
２週間後に【大臣試験】
１カ月後に【入省試験】
決定！！
「さあ！みんな～～～～！！！！
大臣(又は職員)になりたいかぁ～～～～！！！！」
