013:Japanese item
あれから、かなり歩いたな…
こんなに距離があると、マジで帰りが怖いなぁ~と、思っていたら
大きなペンギンの足形が、壁に付いている前で止まったよ~
これ…何?と呆然とする私の横で、ペンちゃんが片足を振り上げ…
ダン!と音を響かせて、その足形に自分の足をつけた…
すると、チンって音がして壁が左右に割れ、扉のように開いたよ!!!
スゲェ~!足紋照合装置だっ!!ハイテクだ!!!!
で、中に入って見てびっくり!!
目の前に、でっかい椅子とテーブル…
部屋の奥には巨大なベット…
ベランダには、すべり台付きの大きいビニールプールもあり!?
まさか…ここってペンちゃんの部屋?
神様にも部屋ってあったんだね(笑)
でも…
部屋の鍵って必要なの?
わざわざ足紋照合装置までつけて…
神様の部屋へ、泥棒に入る不届き者って、いないでしょ?
で、私がぼーっと部屋の中を見ている間に、ペンちゃんはクローゼットらしき場所から、何やら怪しい模様がついた緑色の布を引っ張り出し、私に手渡した。
「え?持てって?この布を?」
で、その布を持たされ、また部屋から連れ出されて歩くこと10分。
着いた所は…
ゲームセンター?
そこは、大きな体育館くらいの広さの部屋で、
右手奥には、鉄棒・跳び箱・すべり台・ブランコがあり
左手奥には、ビリヤード台とかボーリングレーン(ピン10本付き)が見える…
で、入り口横のスペースにはテーブルが置かれ、その上の戸棚に、チェス・カード(トランプやUNO?)・人生ゲームとか、なわとび、けん玉、ヨーヨーとか色々置いてある。
これって、人間サイズだから、今までに召還された国王様の遊び道具?
ある意味、凄いわ~
こんなモノをわざわざ作ってたんだ…
え?何?ペンちゃん。
これを持って行けって?
ああ~暇だって言ってたから、ここに案内してくれたのか~
サンキュー!!ペンちゃん!!!!
どれ持っていこうかな?
カードは決まりね!
体力増進のために、なわとび(笑)もいいかな
ビリヤード!好きだったんだけど、さすがに持っては行けないわ(笑)
将棋や囲碁はルールが分からないしぃ
見るからに碁盤とか重そうなんだよね~~
ん?ここにオセロっぽいのがある~~!
8×8マスの箱に入ってるけど、半透明な白一色の石だけしかない
一色だからオセロじゃないのかな~?
ま、いいや~裏を黒く塗れば(笑)オセロに出来るし
じゃこれ持って行こう~
それにしても、カードは良いけど、このオセロもどき結構重いな~
オセロのチップは石だし、ケースは木で出来てるから嵩張る。
ま、この世界にプラスチックは無さそうだから仕方ないか…
しかし、ペンちゃんからもらった布に包んだのは良いけど、持つと前が見えなくなる
仕方ないから…
「どっこいしょ」
って、荷物を背負った私。
う~ん、このカッコって…
ねえ~ペンちゃん、他に違う柄の布は無かったの?
え?この模様が好き?
そうか~好きなんだ~
…でも、緑の風呂敷に唐草模様は、ちょっとじゃない?
作者は、<足紋照合装置>が本当にあるのか、またペンギンの足裏に、指紋のようなモノがあるかどうか知りません(笑)が、指紋照合装置をイメージして書いてみました。
…本当にあったら、見てみたい(笑)