九魔聖神器〜1話 旅の始まり〜
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地上歴35000年 x月x日 AM6時 下界(人間界)
とある武器防具屋の店主が、旅に出ようとしていた
この武器防具屋の店主
それは、5000年前に神界から下界へ降り立った青い髪の神人
その名も
ー神人 ウィリア・エルマードー
ウィリア『……』
ウィリア『九魔聖神器…か…』
ウィリア『約10000年前、11個の世界を統治していた、11体の最高神、⦅十一統治最高神⦆』
ウィリア『その、十一統治最高神の1人、伝説神フィーリエムは、人間界を統治していた』
ウィリア『伝説神フィーリエムは、弱き人間達を救い、人間界を平和にし、人間界の永遠の安全を祈った』
ウィリア『だが、伝説神フィーリエムは、自身が助けたはずの人間達に裏切られ、九魔聖神器で封印されてしまった』
ウィリア『へぇ〜、なるほどね』
ウィリア『……』
ウィリア『はぁ…この神話の書物、苦労して手に入れたのに…』
ウィリア『私が思ってたより書いてあった情報少なかったわね…』
ウィリア『…………』
ウィリア『私が下界に九魔聖神器の手掛かりを見つけ出して早5000年…』
ウィリア『そして、やっと手に入ったのがこの書物一つだけなんて…』
ウィリア『結構調べたのにこれだけとか…』
ウィリア『はぁ…泣けてくるわね』
ウィリア『この際もう自分の力で探しに行くしかないのかしら?』
ウィリア『……………』
ウィリア『【《炎》の剣】【《闇》の鎌】そして…【《聖》の弓】』
ウィリア『そして次に【《水》の刀】【《氷》の扇】【《音》の銃】』
ウィリア『最後に【《毒》の杖】【《雷》の槍】【《木》の斧】』
ウィリア『まずは最初の3つから探してみようかしら?』
ウィリア『その後、《水》《氷》《音》、そして、見つけられる気のしない《毒》《雷》《木》』
ウィリア『というか…最後3つは見つけるのほぼ不可能レベルよ』
ウィリア『……………』
ウィリア『とりあえず、山を降りる準備をしましょう』
ウィリア『……………』
ウィリア『とりま身支度から済ませましょう』
(準備終了)
ウィリア『よし、この山を下山しましょう』
ウィリア『とにかく、急がないとね』
ウィリア『ラスズさんもう帰ってるかもだから…』
(下山中)
魔物『グルルルルルル』
ウィリア『ん?魔物?』
魔物(牙を剥く)
ウィリア『殺すわよ?』
魔物『グワァァァァァ!』
ウィリア『そんなに死にたいみたいね』
ウィリア『いいわよ!お望み通り殺してあげる!』
(戦闘中)
ウィリア『神玉!』
魔物『グオォォォォォ!』
(戦闘終了)
ウィリア『ふぅ…あんな魔物如きに手こずるなんて…』
ウィリア『体が鈍ってる証拠ね…』
ウィリア『家でちゃんと鍛えておけば良かった…』
ウィリア『とりあえず、村へ急ぎましょう』
(サムル村 到着)
ウィリア『よし、到着ね』
ウィリア『とりあえず、ラスズさんの武器屋を探しましょう』
(ラスズの武器屋 到着)
ウィリア『ラスズさん、こんにちは』
ラスズ『こんにちは、ウィリアさん』
ラスズ『あ、そうそう、頼まれていた剣手に入れましたよ!』
ウィリア『あら、ありがとう』
ラスズ『それで…少し触ろうとしたんですが……』
ウィリア『ま、触れる訳ないわよね』
ラスズ『ええ、そうなんです…触れた瞬間痛みが走って…』
ウィリア『ふふふ♪これは私以外で触れる奴はそうそういないわ』
ラスズ『ははは…これに触れるとは…流石ウィリアさんです』
ウィリア『そんな事より早く現物を…』
ラスズ『あぁ、すいません。えーっと…こちらです』
『【《炎》の剣》を一本手に入れた』
ウィリア『うおっ、ホントに萌えてるわね』
ウィリア『お店が全焼しちゃいそうね☆』
ラスズ『怖い事言うのはやめて下さい!』
ウィリア『ごめんごめん☆』
ウィリア『それよりこれ…本物よ』
ラスズ『本当ですか!?良かった〜』
ラスズ『いや〜それはですね…』
ラスズ『なにせ実家近くの武器屋で格安で売っていたので、てっきり偽物かと…』
ウィリア『こんなヤバい剣が普通の武器屋で格安で売ってたなんて、下界終わったわね』
ウィリア『神人の私から言わせて貰うと、正直呆れるわね』
ラスズ『ウィリアさん!声がデカいです!』(小声)
ウィリア『おっとやばい』
ラスズ『ウィリアさんは神人なんですから周りの人々に知られないように十分注意してください』
ウィリア『そうね…これから気をつけるわ』
ウィリア『けど、ラスズさん』
ラスズ『なんでしょうか?』
ウィリア『神人であるこの私と仲良く接してくれるのは有難いわ。それに、この剣もわざわざ実家まで帰ってまで手に入れたみたいだし』
ウィリア『そこまでしてくれるとは…もしや私の事好きなの?』
ラスズ『あはは…』
ウィリア『何よその笑いは』
ウィリア『私のこと嫌いなの?』
ラスズ『いえいえ、好きですよ。なにせウィリアさんは神人ですからね♪』
ラスズ『むしろ興味と好意しか湧きませんよ』
ウィリア『ちょっと待って…なんかその言い方だと、私を恋愛対象としてみてないi…』
ラスズ『ゴホンッ…えーっとウィリアさん』
ラスズ『また何か頼み事があればいつでも行ってください。必ず力になりますので』
ウィリア『えあ…はい…』
ウィリア(なーんか敗北感が…)
ラスズ『そういえば…』
ウィリア『ん?どうしたの?私ん家来る?』
ラスズ『行きません』
ウィリア『ぐぅ…』
ラスズ『調べているうちに他の神器の情報も手に入りました』
ウィリア『え?ガチ?』
ウィリア『それで、場所はどこ?神器の名前は?』
ラスズ『ウィリアさん、一旦落ち着きましょう』
ラスズ『まず一つ目の【《闇》の鎌】は、魔界の【魔神城】の何処かにあるみたいです。』
ウィリア『まぁ、私も【《闇》の鎌】は魔界にあるって薄々思ってたけど…』
ラスズ『そして二つ目【《聖》の弓】は、なんと…』
ウィリア『ん?どうしたの?』
ラスズ『ちょっとここからは小声で…』(小声)
ウィリア『分かったわ』
ラスズ『ゴホンッ…そして二つ目は…』(小声)
ウィリア(ドキドキ)
ラスズ『なんと…最高神界の『最高神城』の何処かにあるらしいです…』(小声)
ウィリア『……………』
ウィリア『ゑ?』
ウィリア『いや、最高神界って…最高神とか最高神人とかがいる…世界のことよね…?』
ラスズ『はい、そうです…』
ウィリア『……………』
ウィリア『これは私でもかなり難しそうね…』
ラスズ『すいません…』
ウィリア『いえ、いいのよ。ラスズさんが謝る事はないわ』
ウィリア『それに、私はこう見えて全盛期では神人強さランキングでは神界でも五本指に入るぐらいよ?』
ラスズ『そうなんですか…』
ウィリア『それに、これは十分美味しい情報よ♪ありがとね☆』
ウィリア『じゃあ、まずは【《炎》の剣】の斬り心地を試してみようかしら?』
ラスズ『店の中ではやめて下さいね?』
ウィリア『分かってるわよ…』
ラスズ『それと…ウィリアさん、神器とは関係ない情報なのですが…』
ウィリア『ん?何かしら?』
ラスズ『現在、レクル王国にいる、世界三大勇者王の1人【帝騎士キアム】と、隣国の、ミティー皇国にいる、世界三大傭兵団の一つ【皇魔傭兵団】が、二つの国の国境付近で戦おうとしています』
ウィリア『また戦うの?頭おかしいんじゃないの?』
ウィリア『3年ぐらい前もその【皇魔傭兵団】って言う奴らとやりあって、ようやく落ち着き始めたのに』
ラスズ『はい、当時は世界三大勇者王の【帝騎士キアム】さんが優勢で戦って【皇魔傭兵団】を倒しましたが…』
ラスズ『今回ばかりはどちらが優勢になるかは…』
ウィリア『神器の一つは魔界にある【魔神城】にあるのよね?』
ラスズ『はい、そうです!』
ウィリア『なら、ミティー皇国なら魔界に行くための手掛かりがありそうだし、戦いに巻き込まれて手掛かりが灰になる前に、手掛かりを見つけて魔界に行って神器を取って来るわ』
ラスズ『い、今から?』
ウィリア『その通り☆』
ラスズ『そうですか…なら十分お気をつけ下さい』
ウィリア『ふふふ♪私は神人よ。どうとでもなってやるわ』
ウィリア『じゃあ、一回家に帰って旅の準備をしましょうかね』
(村を出たすぐ後)
ウィリア『……』
ウィリア『……戦いね…』
ウィリア『めんどい事になってるわね…』
ウィリア『ここにいる世界三大勇者王さんは今何をやっているのかしら?』
ウィリア『ちょっとだけ近くまで行ってみようかしら?』
(キアムの家のすぐ横)
キアム『それは本当かリルカ』
リルカ『ええ、本当よ』
ウィリア(もしかして今話し中?)
キアム『そうか…皇魔傭兵団がもうこの国の国境近くの山まで来ているのか』
キアム『思ったより早いな…』
リルカ『このままじゃこの村もいずr…』
キアム『ああ、分かっている。既に行く準備はできている。俺はいつでも出れる状況だ…』
リルカ『と、言う事は…来てくれるのねキアム』
キアム『ああ、もとよりそのつもりだがな…』
リルカ『そう…ごめんなさい』
リルカ『3年前皇魔傭兵団相手に優勢に戦い勝利した世界三大勇者王の帝騎士キアム!再びその力を貸して頂戴!』
キアム『ああ…分かった』
リルカ『よし…それじゃあミティー皇国に行きましょう。話はそれからよ』
……………
ウィリア『……………』
ウィリア(はぁ…勇者王は勇者王らしく早くこのくだらない人間同士の戦いを終わらせに行きなさいってのっ!)
ウィリア(それに、この村が危機になりそうになると私の家も危機になりそうになるのよ)
ウィリア(………)
ウィリア(家をしばらく開けるのはちょこっと心配だけど)
ウィリア(この際仕方ないわね)
ウィリア(とりま…家に帰って旅に出る準備をしましょうか…)
(家に帰宅)
私は一度家に帰り、旅に出る準備をした
『神人のお札を手に入れた』
『神王の守護盤を手に入れた』
ウィリア『さて、これをバッグに詰めたら行きましょうか…』
ウィリア『そうね…まず行き先はミティー皇国だから、長旅に備えて必要な物も入れましょう』
ウィリア『さて…かなりの長旅になりそう…だけど』
ウィリア『こんな超手ぶら状態で大丈夫かしら?』
ウィリア『……………』
ウィリア『ま…いっか』
(下山中)
↓
(サムル村 到着)
〜サムル村出口付近〜
子供『ねえねえ』
ウィリア『ん?』
子供『赤ちゃんって結婚しないと生まれないの?』
ウィリア『んー』
ウィリア『しょうがないわね、特別に教えてあげる!』
子供『やったー!』
ウィリア『ただし!覚悟して聞いてね』
子供『ゑ?』
ウィリア『まず結婚し、お互いが(自主規制)になって(自主規制)!』
ウィリア『そして、(自主規制)の(自主規制)を(自主規制)に(自主規制)!』
子供『!?!?!?』
ウィリア『そこから(自主規制)を(自主規制)まくって(自主規制)する』
ウィリア『そして(自主規制)して(自主規制)で(自主規制)するわけよ』
ウィリア『そして最後に(自主規制)する!』
ウィリア『そして、(自主規制)したr…』
子供『………』
ウィリア『あららこの子…失神してる…』
ウィリア『ま、どうでもいっか♪』
(サムル村 出口)
ウィリア『さて…ミティー皇国へ行きましょう』
(レクル王国 林への参道)
ウィリア『………』
ウィリア『村から出るのは相当久々ね…』
ウィリア『ミティー皇国までの道のりはかなり短いけど、魔物を蹴散らしながら少しずつ力を取り戻して行きましょう』
ウィリア『体も結構鈍ってるし…』
ウィリア『そういえば神界にいた頃が私の全盛期だったような…』
ウィリア『ま、頑張っていきましょ♪』
(魔物を倒し道中の宝箱を開けながら進む事1時間半)
ウィリア『お、あったわね』
ウィリア『ミティー皇国への国境検問所』
ウィリア『早速中へ入りましょう』
(国境検問所内)
レクル王国兵士『そこの者止まれ!』
ウィリア『……』
レクル王国兵士『まずは持ち物検査を受けて貰います』
ウィリア『勝手にどうぞ…』
ウィリア『だがしかし!私のタブーな場所に触れたら殺す☆』
レクル王国兵士『は、はい…なるべく気をつけます…』
(持ち物検査中)
レクル王国兵士『ふむ、何も怪しい物は持っていないようだ』
ウィリア『ふふふ♪感心感心☆』
レクル王国兵士『あ、ありがとうございます』
ウィリア『今度また機会があればアレな本貸してあげる♪』
レクル王国兵士『え、ええっ!?』
『持ち物検査が終了した』
レクル王国兵士『次は入国手続きを行って貰います』
ウィリア『名前と年齢、職業をお書き下さい』
ウィリア『分かったわ』
(入国手続き中)
ウィリア『名前………「ウィリア・エルマード」…年齢…あー、年齢どうしよう…』
ウィリア『とりあえず18ぐらいでいっか…』
ウィリア『職業は…武器防具屋店主』
ウィリア『はい、終わったわよ』
レクル王国兵士『ありがとうございます。これで入国手続きは完了です』
『入国手続きが完了した』
レクル王国兵士『どうぞお通り下さい』
ウィリア『ありがとう…』
レクル王国兵士『この先はミティー皇国となります』
レクル王国兵士『気をつけて行って下さい』
ウィリア『分かったわ。ありがとう』
(ミティー皇国 国境近くの町)
ウィリア『よし、ついたわね』
ウィリア『とりあえず、この町を探索しましょう』
(町を探索し始めしばらく経つ事数十分)
……………
キアム『やっと来たのか』
キアム『もう行く準備は出来たのか?』
キアム『リルカ………?』(振り向く)
ウィリア『人違いです…』
キアム『そうなのか、すまない…』
ウィリア『貴方…もしかしてキアムさん?』
キアム『ああ、そうだ。そういう君は?』
キアム『……もしかして………君は山の頂上の武器防具屋の…』
ウィリア『ウィリア・エルマードよ(この人…もしかして…女?)』
キアム『そうなのか…』
キアム『ところで…俺に何か用か?』
ウィリア『先程の様子を伺ってみたところ、貴方、誰かを待っているでしょう』
キアム『ああ、当たりだ』
ウィリア『暇だったら私と少しお話を…』
ウィリア(あまり接する機会がなかったからこれを機にお友達になっちゃいましょう)
キアム『まぁ、少しなら良いだろう』
キアム『それで、なんだ?』
ウィリア『今付き合っている方とかいる?』
キアム『……』
キアム『今は独り身だな』
ウィリア『ふ〜ん……』
ウィリア『……………』
ウィリア『貴方、見たところ中々いい男ね(女という事はわかってるんだけどね)』
ウィリア『ちょっとだけ私とデートに行くのはどうかしら』
キアム『悪いが…俺は忙しいんだ。他を当たってくれ』
ウィリア『クッ…(なんで私が話しかける男はこんなのばかりなのよぉ〜』
キアム『話はそれで終わりか?』
ウィリア『何言ってんの!話はまだ終わってないわ!』
ウィリア『え〜っと……』
ウィリア『ミティー皇国には【貴族住宅街】と【貴族繁華街】って言う所があるでしょう?』
ウィリア『あそこって今からどうやって行くの?』
キアム『【貴族住宅街】と…【貴族繁華街】…?』
ウィリア『ええ、そこにちょっと用事があるの』
ウィリア『聞きたい事はそれだけよ♪』
キアム『………』
…………………
???『お〜い、キアム!』
キアム『リルカ!』
リルカ『ごめんなさい、少し遅くなってしまって…』
リルカ『ん?そこの人は?』
キアム『ああ、この人は…何でもない』
リルカ『そう…ならさっさと準備するわよ』
キアム『ああ…』
……………………
キアム『あまり勧めはしないが…【魔草の森】に行け』
キアム『そこが一番の近道だからな』
キアム『まぁ、当たり前だがそこには魔物も沢山いる』
キアム『君一人で行くならやめておいた方がいい…』
(キアムとリルカが去る)
ウィリア『……………』
ウィリア『……』
ウィリア『意外と親切な所が素敵な女性…いや、男性ね』
ウィリア『……』
ウィリア『ふふふ決めたわ』
ウィリア『次出会った時はもう一度話しかけてデートの約束でも取っちゃいましょうか!』
ウィリア『うまくいけばそのまま……あんな関係に…』
ウィリア『ふふふ…♪』
ウィリア『さて、まずはとりあえずキアムさんが言っていた【魔草の森】に行きましょう
(魔草の森 入り口)
ミティー皇国兵士『ここから先は立ち入り禁止だ!』
ウィリア(ラッキー、ここなら人目につかない…)
ウィリア『ここから先に行けば魔草の森なのね?』
ミティー皇国兵士『おい!女聞いてるのか!ここから先は立ち入り禁止だ!』
ウィリア『 』
ミティー皇国兵士『!?』
兵士は、とても怯え、恐怖していた。
だってそこには、水色に光る羽衣をつけた『人間』が棒立ちで立っていたのだから。
(ウィリアが魔草の森の中へ入る)
ミティー皇国兵士『きっ…消えた…!?』
ーー九魔聖神器ーー
神々の目覚め
作者 sefiri
(魔草の森内)
ウィリア『痛い痛い…背中が痛い…』
ウィリア『あまり無理して使うもんじゃないわね…』
ウィリア『まずは普通の神法使いながらリハビリしないと行けないわね…』
(魔物を倒し宝箱を開けながら進む事2時間)
???『グアアアアアア!』
ウィリア『?』
ドンッ(神獣が落ちてくる音)
ウィリア『ん?』
神獣『グルル…』
ウィリア『………なるほど、こいつが落ちてきたのね』
ウィリア『……………』
ウィリア『けど、この鳥みたいな神獣…』
神獣『グガアアアアアアア!』
(戦闘開始)
ウィリア『やっぱりこいつ…』
(戦闘終了)
ウィリア『……………』
ウィリア『今のは…主に神界の魔神帯の生息している神獣…』
ウィリア『どうしてこんな所に…』
ウィリア『ま、私も人のこと言えないけど』
ウィリア『………』
ウィリア『とりあえず、進みましょう』
(魔草の森奥地)
ウィリア『あらま…木の幹で塞がってて通れないわね』
ウィリア『………』
ウィリア『この落ちている肉や鎧は…全て人間のね』
ウィリア『けど…全てバラバラに溶けて惨い事になっているわ』
ウィリア『なるほどね…あの魔神鳥はこの森の奥地付近を好んで住み着いたのね』
ウィリア『だいぶ魔力で溢れているし…』
ウィリア『生身の人間だと十数秒も持たなそうね』
ウィリア『ま、私は別だけど…』
ウィリア『けど…あの魔神鳥は一体どこから入って来たのかしら』
ウィリア『それだけは永遠の謎ね…』
ウィリア『ここだいぶ神力が溢れてるわね』
ウィリア『これなら簡単に壊せそうね』
ドゴン!(道を塞いでいる木の幹を壊す音)
『木の幹を蹴った瞬間、簡単に破れた』
ウィリア『思ったより簡単に破れたわね』
ウィリア『まぁいいわ、先に進みましょう』
(魔草の森 出口付近)
ウィリア『ん?看板があるわね』
『この森に魔物が住み着き始めたため、軍による掃討を始める
予定日 ○月×日』
(魔草の森 出口)
ウィリア『………』
ウィリア『結構早く森から出てしまったわね』
ウィリア『この様子だと、【貴族住宅街】と【貴族繁華街】はまだまだ遠いみたいだけど』
ウィリア『……』
ウィリア『この先に進めば進めば町に出そうね』
ウィリア『………』
ウィリア『それに…幸先は悪くないわね』
ウィリア『さて…行きましょう』
(ミティー皇国 平原)
ウィリア『あら、結構いるのね』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『先程第二部隊より連絡が入った』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『これより我らは世界三大勇者王【帝騎士キアム】の進撃を止めるべく直ちに戦場に向かう』
皇魔傭兵団 第一部隊隊員共『ウオオオオオオオオ!』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『しかし、もう一つの部隊の方はまだ来ない為作戦を変更する』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『A班はこのまま南へ行き、緊急退避用の基地へ行け』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『奴は賢いからな、恐らく我々の緊急退避用基地から潰してくるだろう』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『確認をしたらすぐに俺に報告しろ』
隊員A班『ハッ』
皇魔傭兵団 第一部隊隊長『残りは予定通り俺についてこい!』
隊員共『ハッ!』
(皇魔傭兵団が去る)
ウィリア『……………』
ウィリア『傭兵団がいるって事は多分キアムさんが近くにいるって事かしら?』
ウィリア『今日の私、めちゃくちゃついてるわね』
ウィリア『さて…これは…どっちの道から行こうかしら?』
ウィリア『さて…西からなら…』
ウィリア『もしかしたら戦場を回避&皇魔傭兵団にばれずに町付近まで行けるかもね』
ウィリア『しかし…北の場合』
ウィリア『さっき隊長と隊員達が行った道』
ウィリア『恐らく隊員の幾らかが待機してるかもしれないわ』
ウィリア『なのでバツ…』
ウィリア『それに皇魔傭兵団に見つかればこの地帯にいるって事でめちゃくちゃ怪しまれる可能性がある』
ウィリア『まぁ…私は極力面倒事は避けたいタイプだからね…』
(北の道に行った時)
ウィリア『やっぱり…』
ウィリア『ここは無理そうね、違う道を探しましょうか…』
(山の麓の洞窟)
ウィリア『なんか洞窟に入っちゃったわ』
ウィリア『……』
ウィリア『魔物も多いみたいだし…』
ウィリア『まぁいいわ、魔物一体一体が弱いから、気にせず進むわよ』
(洞窟の魔物を倒しながら進む事17分…)
ウィリア『あら、もう出口?』
ウィリア『意外に小さい洞窟だったわね』
(洞窟を出る)
ウィリア『さて、洞窟も出たし、先に進みましょう』
(大きな穴の前)
ウィリア『……』
ウィリア『やけにでかい穴ね…』
ウィリア『ご丁寧にローブが吊るしてあるし、進めそうね』
(穴の中)
ウィリア『………』
ウィリア『先から魔物の気配がするわね』
ウィリア『………』
ウィリア『人がいるかなんて期待しない方が得ね…』
(魔物を倒しながら穴の先を進む事30分…)
ウィリア『はぁ…少し疲れたわ…』
ウィリア『………』
ウィリア『ん?』
ウィリア『……………………………』
ウィリア『風が吹いて来た…?という事は、この先を進めば外に出られるわね!』
ウィリア『ふぅ…洞窟を出たら流石に休みましょう…』
ウィリア『家からここまで歩きっぱなしでどっと疲れて来たわ…』
(出口付近の何かの巣)
ウィリア『ようやく出口ね』
(巣の中から魔物【土女】が出現)
ウィリア『……………』
ウィリア『はぁ…』
ウィリア『まぁ、恒例行事ね…』
(更に出現)
ウィリア『………』
(もっと出現)
ウィリア『………』
ウィリア『あんた達…いい度胸ね』
ウィリア『殺すわよ?』
土女『グギャアアアアアア!』
ウィリア『チッ…ダル…』
ウィリア『まぁ…いっか』
ウィリア『相手になるって言うんならお前ら全員ミンチにしてやるわ!』(青き天使眼 発動)
(土女4体退治)
ウィリア『はい次どうぞ〜♪』
土女『グギャアアアアアア!』
(土女4体退治)
ウィリア『ふふん!神人に挑むなんて言う大馬鹿底辺魔物はギタギタにしてやる!』
ウィリア『さぁ…あんた達で最後よ!』
ウィリア『来なさいよッ!』
ウィリア『ぶっ殺してやるわッ!』
土女『グギャアアアアアア』
(土女6体退治)
ウィリア『さて…終わりね』
ウィリア『ようやくこれで先に進めるわ…』
(魔物【土女王】出現)
ウィリア『はぁ…まだいたの?めんどくさいわね!』
(土女王 退治)
ウィリア『はぁ…疲れた…』
ウィリア『私も神人とはいえ、何千年も戦ってないと、ここまで弱体化するもんなのね…』
ウィリア『これからは仕事と戦いを両立しないと…』
(出口)
ウィリア『ふぅ…ようやく外ね…』
ウィリア『早く先に進みましょう…』
(とある林)
ウィリア『ん?』
ウィリア『抜け道があるのね…』
ウィリア『行ってみましょう』
(抜け道の先)
ウィリア『ん?』
ウィリア『あれは家…かしら?』
ウィリア『こんな場所に人が住んでるだなんて意外ねぇ…』
ウィリア『さて…休憩させてくれるかしら?』
(家の前)
ウィリア『………』
ノック音「コンコンコンッ』
女性の声『はーい!どうぞお入り下さい!』
ウィリア『入らせて貰うわね…』
扉の音『ガチャ…』
(家の中)
女性『いらっしゃい』
女性『なんのご用件で?』
ウィリア『えっと…』
女性『もしかして、旅の方では?』
ウィリア『まぁ…そんな所ね…』
女性『そうでしたか』
ウィリア『それで…ここで休ませてくれる事は…できる?』
ウィリア『無理よね?』
女性『いえいえ…大丈夫です』
女性『ゆっくり休んで貰っても構いません』
ウィリア『そう…助かるわ…』
ウィリア『流石に少し疲れすぎちゃったから…』
ウィリア『ここはお言葉に甘えさせて頂くわね』
女性『ええ』
ウィリア『………』
ウィリア『……いや貴女…少しぐらい警戒したらどう?』
女性『ふふふ…』
女性『ご心配いりません』
女性『私、悪い人なのがいい人なのかを見分ける事が得意なんです』
女性『貴女は見たところ悪い人じゃなさそうなので問題ありません』
ウィリア『そう?助かるわね』
ウィリア『それじゃあ…ゆっくりして行っていいかしら?』
女性『どうぞ是非ゆっくりしていってください!』
(ウィリアは少しだけ休憩した)
ウィリア『ありがとう、助かったわ』
ウィリア『けど、私みたいな見知らぬ人を歓迎しちゃって大丈夫なの?』
女性『いえいえ!大丈夫ですよ!美人さんですし!』
ウィリア『そ…そう?』
ウィリア(面と向かって言われるとちょっと照れるわね…)
ウィリア『まぁ…そろそろ行くわね』
女性『ええ、旅の方、頑張って下さいね』
ウィリア『ええ、ご親切にありがとう』
(家を出て、林も出た)
よし、行きましょう
(枯れた崖道)
ウィリア『あら?』
ウィリア『……………………………』
ウィリア『あの兵士は……皇魔傭兵団の』
皇魔傭兵団団員『やべぇやべぇ!』
皇魔傭兵団団員『マジで帝騎士との戦い始まっちまったよ!』
皇魔傭兵団団員『俺は流石に前衛はごめんだな…』
皇魔傭兵団団員『どうする…?』
皇魔傭兵団団員『俺らだけ逃げようぜ!』
皇魔傭兵団団員『お、おう!そうしよう!』
ウィリア『………(ちょっと話を伺って見ましょうか)
皇魔傭兵団団員(振り向く)
皇魔傭兵団団員『だ…誰だっ!?』
ウィリア『こんにちは』
ウィリア『ちょっとお話しいいかしら?』
皇魔傭兵団団員『お…女だと?』(小声)
皇魔傭兵団団員『なぜこんな所に?』(小声)
皇魔傭兵団団員『おいおい…それよりあの女よ…』(小声)
皇魔傭兵団団員『意外と美人さんじゃねーか?』(小声)
皇魔傭兵団団員『そう言われれば確かに…』(小声)
ウィリア『………』
皇魔傭兵団団員『しかも…一人ときたぜ…へっへっへ…』(小声)
皇魔傭兵団団員『どうするか?』(小声)
皇魔傭兵団団員『3人でヤっちまうか?』(小声)
皇魔傭兵団団員『へっへっへ…いいな、俺は賛成だぜ!』(小声)
皇魔傭兵団団員『確かこの先には誰もいないはずだよな?』(小声)
皇魔傭兵団団員『それじゃあ…先にあの女を捕らえた奴が一番乗りというのはどうだ?』(小声)
皇魔傭兵団団員『いいねいいねぇ!テンション上がってきたぜぇ!』(小声)
ウィリア『………』
皇魔傭兵団団員『へっへっへっへっへ♪』
皇魔傭兵団団員『おいそこの女ァ!少しは愉しませてくれよぉ!』
ウィリア『………』
ウィリア『フンッ…』
(皇魔傭兵団団員 討伐)
皇魔傭兵団団員『グハァッ!』
ウィリア『バカチン共が』
ウィリア『私は貴方達を受け入れる程安っぽい女じゃないわよ?』
皇魔傭兵団団員『こ…この女人間じゃない!』
皇魔傭兵団団員『なんだこの人外女は!?強すぎるッ!』
ウィリア『ふふーん♪』
ウィリア『さぁ、どうするの?』
ウィリア『まだこの私とヤる気なら…全員ミンチにしてやるわよ?』
皇魔傭兵団団員『ひっ…ひぃ…』
皇魔傭兵団団員『くっ…くそッ!一旦逃げるぞ!』
(団員達が去る)
ウィリア『さて…』
ウィリア『今の団員達はこの先から来てたらしいわね…』
ウィリア『なんか面白そうだからこの先の戦いを見てみようかしら?』
(戦場)
ウィリア『思ったより団員の数が多いみたいね…』
(辺りを見渡す)
ウィリア『キアムさん側より「数」は多いみたいね…』
ウィリア『それにこれだけいれば流石のキアムさんもきついんじゃない?』
ウィリア『今のところ面白い要素は無さそうね…』
(川の橋近く)
ウィリア『…?』
ウィリア『この先から複数の人間の気配を感じるわね…』
ウィリア『それと全員…殺気で溢れてるような…』
ウィリア『もしかして…この先に皇魔傭兵団の奴らがいるとか?』
ウィリア『だとしたらめんどいわね…進める道はこの道ぐらいしかないのに』
(川の橋の上)
ウィリア『あら?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『よし、お前ら!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『敵はすぐ先にいる!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『私達の力で【帝騎士キアム】を討ち取るのだ!』
団員共『ウオオオオオオオオ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『そして…私は団長から絶大な信頼と評価を得ることができる』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『クックックック…』
ウィリア『信頼と評価を得られれば、何かいいことあるのかしら?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『何者だッ!?!?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『……………』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『女か…』
ウィリア(あの鎧は…皇魔傭兵団のかなり位が高い奴か)
ウィリア(敵の皇魔傭兵団の奴らならぶっ殺しても問題なしね』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『フッフッフ…なかなかいい女だな…帝騎士キアムに突撃する前にまずはこの女を捕らえて少しヤってやるか…クックック』
ウィリア『あら?私を捕らえて集団レ(自主規制)プでもするつもり?』
ウィリア『あんたら、全員ミンチにしてやるわよ?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『フンッ…生意気な女だな…』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『おい…あの女を捕らえろ!』
皇魔傭兵団団員『ハッ!』
(皇魔傭兵団団員3名 討伐)
皇魔傭兵団団員『グハァッ!』
皇魔傭兵団団員『つ…強い…!』
ウィリア『あら…少し手加減しすぎたかしら?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『ほう、どうやら只者ではないようだな』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『ならばこちらも本気を出さなければなるまいな』
ウィリア『一ついいかしら?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『何だ?』
ウィリア『貴方…まだ私の質問に答えてないんだけど』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『質問?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『最初に言っていた信頼と評価の話か?』
ウィリア『ええ』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『信頼と評価を得て私は何を得するか…』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『そんなもの決まっているだろう!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『私が最も欲しい物がそこにあるのだ』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『地位!権力!女!富!名声!力!そして名誉だ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『それさえあれば…もう何もいらん!クックック!』
ウィリア『くだらねぇー、しかもその考えはゴキブリ以下の考えよ』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『な、なんだと…?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『女!今なんと言った!?答えろ!』
ウィリア『何でもないわよ…それよりいいの?』
ウィリア『う し ろ ♡』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『甘いぞ女!そんな手には引っかからん!』
ウィリア『あ〜らら…』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『???』
皇魔傭兵団団員『ぐあああああああ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『なっ…なんだっ…!?』(振り向く)
(【魔物 水犬】達が皇魔傭兵団団員を次々と倒している)
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『なっ…なんだと…!?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『魔物共!いつの間にっ!』
ウィリア『さぁどうする?』
ウィリア『私はこの場所を通す気はない』
ウィリア『今キアムさんに負けて貰っちゃ困るの』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『くっ…』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム(仕方ないっ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『残っている者共で道をこじ開けるぞっ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『いくらあの女が神法が使える奴でも所詮は我々と同じ人間だ』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『全員で行けばどうってことないっ!』
ウィリア『ふふふ〜………』
ウィリア『バカチン共が』
ウィリア『周りしっかり見てんの?』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『何っ!?』
(ウィリアの後ろから【魔物 水犬】3体が出現)
ウィリア『なぜかは知らないけど、どうやろ私の味方になってくれるらしいわ』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『そっ…そんなバカな話、あってたまるかっ!』
皇魔傭兵団団員『ふ…副団長、どうしましょう!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『くっ!』
ウィリア『さて…これ以上は時間の無駄だから…』
ウィリア『さっさと死ねっ!クソ共っ!』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『!?』
(皇魔傭兵団 副団長ルークエムとその他 撃破)
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『グハッ……』
ウィリア『あ…殺し損ねちゃった…』
ウィリア『まぁ別にいっk…』
皇魔傭兵団 副団長ルークエム『な、何を…』
(【魔獣 水犬】達が、皇魔傭兵団 副団長ルークエムを咬み殺す)
ウィリア『あらら…殺しちゃった…』
魔物 水犬『ワン!ワワン!』
ウィリア『何言ってんのか…さっぱり分かんないけど…』
ウィリア『感謝されてんのかしら?』
魔物 水犬『ワンワン!』
ウィリア『あ!それと…ここ通ってOKかしら?』
魔物 水犬『ワンッ!』
ウィリア『それは…OKサイン?』
魔物 水犬『ワン!』
ウィリア『そう…ありがとうね』
魔物 水犬『ワワン!』
(【魔物 水犬】が去る)
ウィリア『さて…これでようやく先に進めるわね』
ウィリア『しかし、まさか今回は魔物が私の仲間になるなんて』
ウィリア『珍しい事もあるもんね…』
(橋を渡りながら進んでいる)
魔物 水犬『ワンワン!』
ウィリア『?』
「水札を手に入れた」
ウィリア『あら…?こんな珍しいお札をくれるの?』
魔物 水犬『ワン!』
ウィリア『ありがとう』
魔物 水犬『ワンッ!』
(ウィリアが隣の陸地へ渡り切る)
???『………』
???『傭兵団の一軍が壊滅…か…』
???『随分と面倒なのが入り込んだな…』
???『あの女は帝騎士キアムの仲間か…?』
???『…まぁいい』
???『先回りして城門を閉鎖してしまえば問題ない…』
???『それと一応忠告だけしておくか…』
(ムーン村)
ウィリア『あら…村に出たわね…』
ウィリア『ちょっとだけ探索してから出ようかしら?』
(ムーン村 出口)
ウィリア『あら、もう出口?』
意外と小さい村だったわね』
(とある小屋のある道)
ウィリア『ん…?小屋…?』
(小屋の中)
壊滅を招く黒狐 鬼恋『お水うまー』
鬼恋『やっぱり天然水サイコー』
ウィリア『………』
鬼恋(振り向く)
鬼恋『お前誰』
ウィリア『私はただの旅人よ』
ウィリア『それよりこの辺に皇魔傭兵団の団員はうろついてないかしら?』
鬼恋『皇魔傭兵団の団員?』
鬼恋『あー、クソ雑魚人間団の事?』
ウィリア『ええ…』
鬼恋『この辺りには誰もいないはずだよ〜』
鬼恋『そいつらに用あんなら来た道戻れば?』
ウィリア『皇魔傭兵団に用はないわ。ただ鬱陶しい奴らだから会いたくないだけ』
鬼恋『そうなの…?』
ウィリア『お話ありがとう…お邪魔しました…』
鬼恋『ねぇ…』
ウィリア『………』
鬼恋『もしかして貴女…神人でしょ?』
ウィリア『………』
ウィリア『よく気づいたわね…』
鬼恋『まーね♪』
ウィリア『ま、後はこれといった用事もないしこれで…』
鬼恋『これからどちらに?』
ウィリア『道筋に真っ直ぐ行くわよ』
鬼恋『ならその先にあるのは毒湖だね…』
鬼恋『ウジ虫が多いから気をつけてねぇ〜』
ウィリア『毒湖…ね…』
鬼恋『毒湖は特に毒の精霊や毒を使う魔物が多いよ〜』
鬼恋『毒にかかったらイライラするから気をつけてねぇ〜』
(敵を倒しながら毒湖に向かう事20分…)
↓
(毒湖 入り口)
変な盗賊『ここを通りたければ金を出しやがれ!』
変な盗賊『そしたら通してやろう』
ウィリア『ふーん…』
変な盗賊『おっと、女か…クックック』
ウィリア『何?』
変な盗賊『お前…なかなかいい体してんな〜』
ウィリア『あら…私を襲う気?』
変な盗賊『クックック、そうだな…一度抱かせてくれたら通してやるよ』
ウィリア(何こいつキモ…)
ウィリア(ミンチにしてやろうかしら?)
ウィリア(いや…それじゃ面白みがないわね)
ウィリア(んー…)
ウィリア(あ、そうだ!)
変な盗賊『ん?何だ?』
ウィリア『私より美人さんでナイスバディな方連れてくるわね』
変な盗賊『ほほう…』
ウィリア『それでいい?』
変な盗賊『クックック…ああそれでいい!楽しみにしてるぜ!』
ウィリア(よし!あの妖人連れてこよう)
(とある小屋の中)
ウィリア『ちょっとだけいい?』
鬼恋『なになに?』
ウィリア『ちょっとだけついてきて欲しいのだけど』
鬼恋『どこまで行くの?』
ウィリア『毒湖の入り口まで』
鬼恋『…?いいけど少しだけ待って』
鬼恋『今天然水飲んでるのぉ〜』
ウィリア『先行ってるから、あとで来てねぇ〜』
鬼恋『はーい』
(毒湖 入り口)
変な盗賊『早く連れてこいよぉ〜その美人をよぉ〜』
ウィリア『ええ、もう来るはずよ』
変な盗賊『クックック…楽しみだなぁ〜』
(妖人 鬼恋がやって来る)
鬼恋『来たよ〜』
ウィリア『ちょっとお願いがあるの』
鬼恋『何々?』
ウィリア『あの男超欲求不満らしいのよ』
ウィリア『相手してやって』
鬼恋『え?いいの〜?』
ウィリア『いいわよ』
鬼恋『やった〜!』
変な盗賊『ヘッヘッヘ…なかなかいい女じゃねぇか』
鬼恋『あら嬉しい!』
変な盗賊『なら…早速…へへへ…』
鬼恋『いつでもOKよ!かかって来いや!』』(覚醒)
変な盗賊『うわああああああ!』(大声)
(変な盗賊が逃げる)
鬼恋『あっ…逃げちゃった…』
ウィリア『ププッ…(笑)』
ウィリア『あはははは、おもしれぇ〜』
鬼恋『つまんねぇ〜』
鬼恋『………じゃ、私帰るね〜』
ウィリア『うん、じゃねぇー』
(鬼恋が去る)
ウィリア『……………』
ウィリア『あの子、結構な妖力持ってたわね』
ウィリア『普通より遥かに上だったわ』
ウィリア『まあいいわ、とにかく進みましょう』
(毒湖)
ウィリア『……………』
ウィリア『この先にいる気配の数が…物凄いわね…』
ウィリア『いちいち雑魚の相手なんてしてたらこっちの体力が持ちそうにないわ』
ウィリア『だからできるだけ戦闘は避けていきましょう』
(魔物を倒し宝箱を開けながら毒湖を進む事1時間15分…)
ウィリア『貴女は…』
鬼恋『なぜかついて来ちゃったの』
ウィリア『どうしてついて来たの?』
鬼恋『なんだか最近欲求不満なのよ』
ウィリア『………』
鬼恋『だから…』
鬼恋『私の欲求を満たせて頂戴ッ!』
ウィリア『私は触手プレイお断りなのよ』
鬼恋『っるせぇ!くたばりやがれ!』
ウィリア『あっ…ちょっ…』
(戦闘開始)
↓
(戦闘中)
鬼恋『九尾砲!』
ウィリア『だからそれやめてって!』
鬼恋『っるせぇ!死ねぇ!』
(戦闘終了)
鬼恋『………』
ウィリア『ふぅ…九尾砲…背筋がヒヤヒヤするわ…』
ウィリア『それにしても貴女…妖人の癖に防御耐性なさすぎでしょ…』
鬼恋『おかしいなぁ…こう見えて私、妖界ではトップレベルで強くて、神人とも互角に渡り合えた程なのに…なんで?』
ウィリア『地球に来てから今何年経つの?』
鬼恋『1000年ぐらい』
ウィリア『その千年間何してた?』
鬼恋『天然水飲んでた』
ウィリア『他には?』
鬼恋『たまーに雑魚狩りしてた』
ウィリア『他は?』
鬼恋『ずっとダラダラしてた』
ウィリア『そりゃ弱体化するわけね』
ウィリア『それで、防御妖術はなんで使わなかったの?』
鬼恋『あっ…忘れてた』
ウィリア『バカチン』
鬼恋『やん!』
ウィリア『それじゃ私は帰るわねー』
鬼恋『あっ、ちょっと待って!』
ウィリア『?』
「永遠なる愛を手に入れた」
ウィリア『………?』
鬼恋『ドキドキ…♡
ウィリア『何これ?』
鬼恋『私からの贈り物!』
鬼恋『そして、私からの愛の告はー』
ウィリア『じゃねぇー』
鬼恋『あっ…!』
(鬼恋と別れて探索再開)
↓
(毒湖 出口)
ウィリア『ん?』
ウィリア『どちら様で?』
???『………』
ウィリア『?』
???『初めまして…だな…』
カナキ『俺はカナキ・ルーヴィスと言う』
ウィリア『随分冷静なご挨拶ね』
ウィリア(それにしても…ルーヴィスって…どっかで聞いたことあるような…)
ウィリア『それで…私に何か用?』
カナキ『これからどこに行くんだ?』
ウィリア『?』
ウィリア『とりあえずこの先の町に向かおうとしてるんだけど』
ウィリア『何か問題でも?』
カナキ『いや…そう言うわけではない』
カナキ『君に少し忠告をしようと思ってな』
ウィリア『忠告?』
カナキ『ミティー皇国は今危険な状況に陥っている…』
カナキ『だから今そっちの方には近寄らない方がいいと思うぞ』
ウィリア『はぁ?』
カナキ『忠告はした。それじゃ…失礼する』
(カナキが去る)
ウィリア『ミティー皇国は危険な状況…か…』
ウィリア『つまり、行けって事ね!』
ウィリア『あ…でも町に行く理由がない…?』
ウィリア『まぁ…少し見に行くぐらいは…いいよね…』
(セルグ町 到着)
ウィリア『ようやく着いたわね…』
ウィリア『さて…ここで貴族住宅街の貴族繁華街の情報を得ましょう』
ー二話へ続くー
一話の読覧ありがとうございます。
二話のネタバレを少しだけしますと、
ミティー皇国のある町に来た主人公ウィリア。そこに新たな仲間?そして貴族住宅街と貴族繁華街へ、貴族王の話とは?
と、ここまでネタバレします。
それでは二話「新たな仲間?貴族住宅街と貴族繁華街」
お楽しみに!