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第9話 撮影会?

ジャンル別日間表紙入りありがとうございます!!

 俺が次の作戦を考えていると、メンバーたちが着替え終わったようである。


「四宮さん、お待たせしましたー」

「お、予想通り似合ってるじゃないか」


 俺が見立てた通り、サイズ感もちょうどいいし、それぞれの良さが引き立っていると感じる。


「あとは、投稿用の写真だな。まずは莉奈から行こう」


 俺は指示を出しながらパシャパシャと写真を撮って行く。

まあ、スマホクオリティだが、最近のスマホを侮ってはいけない。

これでも十分に対抗できるものだ。


「こんなもんか。よし、次は美穂にしよう」


 莉奈の時と同様に写真を撮り進めて行く。


「タバコ、咥えてもらってもいい?」

「え、いいんですか?」


 莉奈が拍子抜けしたように俺に尋ねてきた。

タバコはだめなものという認識があるようである。

まあ、それ自体は間違っていないのかもしれないが。


「ああ、タバコは一定層に刺さる。それに、メイドとタバコの組み合わせってなんかいい!!」


 俺は珍しく熱く語ってしまったかもしれない。


「それって、ただの四宮さんの性癖じゃ……」


 莉奈には若干ジト目で見られてしまった。


「まあ、そうかもな」


 俺は苦笑いしつつも撮影を続けて行った。


「じゃあ、最後に友梨も頼む」

「はい!」


 俺は友梨の妹的な可愛さが引き立つように写真を撮影する。

我ながら、なかなかいいものが撮れたような気がする。


「よし、これで大丈夫だ。あとは加工して行くか」


 俺はスマホで撮った写真を加工アプリで気になるところを色々修正して行く。


「凄い……私より加工上手いかも」


 莉奈が俺のスマホ画面を見つめながら言った。


「ほんとだー」

「確かに上手いね」


 美穂と友梨も同意見らしい。


「おじさんもやれば出来るのよ」


 俺は自嘲気味に笑った。

前の職場に居た時に培った技術が今も役に立ってよかった。


「こんなもんだろ。どう?」


 俺は加工した写真をメンバーたちに見せた。


「凄いです」

「いい感じ」

「可愛くなってるー!」


 俺の写真は3人ともに好評だった。


「そういえば、連絡先って教えてもらえる? これも送りたいし」


 俺はすっかり忘れてしまっていた。

我ながらそれはどうなのかとも思う。


「あ、そういえばそうでしたね。じゃあ、私たちのグループに招待しますね」


 そう言って、莉奈が俺に流行りのメッセージアプリのIDを教えてくれた。


「ありがとう。今、追加するわ」


 俺はID検索で莉奈を追加して、適当なスタンプを送った。


「あ、来ました。グループに招待しますね」


 すぐに俺のスマホにグループに招待された旨を知らせる通知が来た。


「ありがとう。グループに入ったからここに写真送るね」


 俺はグループに加工済みの写真を送った。


「ここから2枚か4枚良さそうな写真選んで」

「分かりました!!」


 こうして、撮影は終了したのであった。

お読みいただきありがとうございます。


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