第55話 ミーティング
俺は今日、事務所へと出勤する。
午前中にはWhiteとのミーティングが入っていた。
「おはようございます」
今日は普通に平日なので、従業員はすでに出勤している人が多かった。
俺はとりあえず、会議室を押さえてWhiteのメンバーが来るまで仕事をする。
しばらく仕事をしていると、Whiteのメンバーがやって来た。
時計を見ると時間通りだった。
さすがである。
「おはようございます四宮さん」
「うん、おはよう。会議室取ってあるから早速ミーティングを始めようか」
「はい」
俺たちは会議室へと移動した。
Whiteのメンバーは俺の対面の席に座る。
「はい、これが来月のスケジュールね。結構、大きなイベントも入っているからよろしく」
俺は1ヶ月のスケジュールをプリントアウトしたものをメンバーに渡した。
「凄い……」
「結構、入りましたね」
「頑張らなきゃ……」
向井さんが持ってきた音楽番組にコンセプトカフェへのゲスト出演、アイドル雑誌への特集、対バンライブなどがメインのスケジュールになる。
「もしかしたら、急遽入る案件があるかもだけど」
雑誌の撮影などは急に入ることがあるのだ。
それでも二週間や一週間は余裕を持って知らせて来るが。
「分かりました。1番最初はアイドル雑誌への特集ですね」
「ああ、そうだな。そっちは撮影と軽い紹介文を作るだけだから大丈夫だろう。文は俺が考えておくから」
1番の大きな仕事はテレビへの出演だろう。
これが成功するかどうかで今後の波が変わる気がする。
「はい、ありがとうございます! レッスン、頑張りますね」
莉奈は微笑みとやる気を浮かべていた。
「おう、頑張ってくれ。俺も頑張るからさ」
「「「はい!!」」」
そんなこんなで、Whiteとのミーティングは終わった。
「美穂、ちょっといいか?」
「はい」
帰りがけ、俺は美穂に声をかけた。
「あれからどうだ? 何かあったか?」
「いえ、あれからは特に何もないです。ご心配をおかけしました」
「いや、それならいいんだが、一応これを渡しておく。俺の後輩の警官だ。何かあれば俺より先に連絡しろ」
俺は千鶴の名刺を美穂に渡した。
「ありがとうございます。本当に四宮さんはどんな業種にも知り合いがいるんですね」
美穂は少し苦笑いを浮かべて言った。
「ま、まあな。それが俺の武器だから」
「本当にありがとございます」
「いいよいいよ。そいつ、剣道日本一だから相当頼りになるぞ。俺の名前を出せばすぐに通じるからさ」
俺は微笑みを浮かべながら言った。
「四宮さんっぽいですね」
「何だそれ」
「何でもないです。それじゃあ、お疲れ様でした」
「うん、お疲れさん」
俺は美穂を見送ると仕事に戻るのであった。
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