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第32話 ほろ酔い

 俺はそこから1時間と少しレセプションを楽しんだ。

結構楽しくなってしまってお酒も結構進んでいった。


 コンセプトカフェというものにハマる人の気持ちも分かるような気がする。


「じゃあ、俺はそろそろ帰りますわ」


 そう言うと俺は席を立った。


「四宮さん、もう帰るんですか?」

「ええ、十分楽しめましたから」

「それはよかったです。また、よろしくお願いしますよ」


 俺は瑠衣さんに軽く挨拶を済ませると、レセプション会場を後にするのであった。


 いつものように駅に向かって電車に乗る。


「だいぶ増えてきたな」


 スマホでWhiteのメンバーと公式SNSをチェックしていると、フォロワーが最初に比べると1000人以上増えていた。

この短期間でここまで伸ばせるとは思っていなかったので、上出来ではないだろうか。


 このペースならライブの規模を大きくしても問題ない気がしてきた。

ワンマンライブも夢ではないだろう。


「ただいまー」


 俺はほろ酔い気分で自宅に帰宅した。

電車に乗っていると酔いが回る気がするのは俺だけだろうか。


「お兄ちゃん、おかえりー」


 今日も瑠奈の方が先に帰宅していた。


「飲んで来たの? 珍しいね」

「まあ、付き合いというか招待されたものがあってね」

「そっか、まあ大人なんだから好きにすればいいけど、お水飲んでね」

「ああ、ありがとう」


 瑠奈は俺にペットボトルの水を渡してくれた。

我が妹ながら、よく出来た妹だと思う。


 顔だって悪くないし、モテるんじゃないかと思うが、未だに彼氏の話は聞いたことが無かった。


 俺は水を半分ほど飲むと、自分の部屋のベッドに横になった。


「久しぶりに飲みすぎたな」


 ああいう雰囲気のところはつい、お酒が進んでしまう。

俺は目を閉じると、やがて意識を手放した。



 ♢



 翌朝、今日は普通に事務所へと出勤する。

流石に顔を出さないとあいつは何をやっているんだと言われそうだ。


 シャワーで体を流して、髪の毛も洗う。

風呂から出ると、そのまま身支度を整える。


 髪の毛をセットし、慣れたスーツへと着替える。

仕事用のカバンを手に持つと、出勤する。


「行ってきます」

「行ってらっしゃーい」


 瑠奈は今日は俺より遅いらしい。

自宅のマンションを出ると、最寄り駅へと向かう。

そこからは電車に乗って職場に向かうだけである。


 事務所の最寄り駅まで着くと、コンビニで飲み物とタバコを買う。

このご時世、喫煙者への風当たりは強いが、タバコはやめるのが難しかった。


「おはようございます」


 買い物が終わると、事務所に出勤する。


「おはようございます」

「おはよう」


 他の従業員たちは既に出勤していた。

俺は、自分のデスクに座ると、ノートパソコンを開いた。

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