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第30話 寄り道

 俺は新宿の街を歩いていた。

撮影のスタジオは新宿駅のすぐ近くだった。


 俺が今向かっているのは、新宿の歌舞伎町だ。

東洋一の歓楽街と言われるだけのことはあり、夕方から夜にかけては特に人が多い気がする。

 

 あまり治安のいいとは言えない歌舞伎町のコンセプトカフェに用事があった。


「ここだな」


 俺は目的のコンカフェが入ったビルの前まで到着した。

ここのオーナーと知り合いなのだ。


 オーナーは秋葉原と新宿、池袋に合計14店舗を展開するやり手のオーナーだ。


 今日は新規店舗がオープンするから、そのレセプションパーティに呼ばれていたのである。

これも何かの仕事に繋がるいいきっかけになるかもしれないと思い、出席することにした。


「4階か」


 俺はエレベーターのボタンを押した。

1階に止まっていたエレベーターはすぐに開いた。

そのまま、4階へと向かう。


 4階に到着すると、レセプションとはいえそれなりの人数が入っているようであった。


「四宮さん!」


 俺の姿を見つけたオーナーの斉藤さんが右手をあげて近づいてきた。


「お忙しいのに、お越しいただきありがとうございます」

「こちらこそです。新規店舗オープンおめでとうございます」


 これで斉藤さんは15店舗目をオープンさせることになったわけだ。


「おかげ様で、無事オープンできそうです。また、アイドルの子ゲスト出勤お願いしいますよー」


 ゲスト出勤とはキャストとして在籍はしていない女の子が、一日だけ出勤することを言う。

これも宣伝になるし、ファンの人が来てくれるので交流の場になったりしてうちとしてもメリットがあるのだ。


「そのことなんですが、事務所が変わりまして」


 俺はスーツのポケットの中から名刺を取り出して、斉藤さん渡した。


「チーフって出世したじゃないですか。ちょっと待ってくださいね。僕も新しい名刺があったので」


 斉藤さんはジャケットのポケットから新しくなった名刺を取り出した。

名刺には『代表取締役 斉藤瑠衣』と書かれていた。


「イベント企画事業も始めたんですね」

「ええ、そうなんですよ。なので今後ともどうかよろしくお願いしますね」


 瑠衣さんはオーナーと言ってもまだ若い。

俺よりは年上だが、今年で33歳だったと記憶している。


「うちの社長にも言っておきます」

「ありがとうございます。今日は僕の奢りなんでジャンジャン飲んでくださいね」

「では、お言葉に甘えまして」


 俺は空いていたカウンター席に腰を下ろした。


「いらしゃいませ。おしぼりどうぞ」

 

 席につくと、すぐに女の子がおしぼりを渡してくれた。


「一応、システムを説明させていただきますね」


 女の子はメニューを見せながら、チャージ料金やドリンクの料金などのシステムを説明してくれた。


「お酒、飲まれます?」

「そうだね」


 せっかく奢りなので、俺は酒を飲むことにした。

作者からの切実なお願いです。


『面白い』『続きが気になる』と少しでも思って頂けたら、ブクマや評価をお願いします。

星1つでも大変ありがたいです。


普段は評価を入れないという方もこれを機に入れて頂けないでしょうか?

もちろん、出来ればで構いません!


その応援が作品、作者の力になります!

執筆のモチベーションも保たれるので何卒よろしくお願い致します。


物乞いみたいですみませんが、切実なお願いです。


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