第16話 美少女たちとご飯
美少女たちからは焼肉を所望されてしまった。
「焼肉でいいのか?」
「焼肉がいいんです!!」
莉奈がビシッと指を立てて言った。
俺としては、もっと女の子らしいものを所望されると思っていたので、拍子抜けした。
女の子らしいものが何かと問われたら俺には分からないが。
「じゃあ、肉でも食いにいきましょう。どこでもいいのか?」
「特にこだわりはないです」
莉奈が言った。
その言葉に、他の二人も頷いていた。
「適当に調べるか」
俺はスマホで焼肉のお店を調べた。
出てくるのは名前の知られたチェーン店が多かった。
「ここでいいか?」
俺はスマホの画面を3人に見せた。
「大丈夫です!」
3人はスマホの画面を見てコクコクと頷いていた。
「はいよ。じゃあ、ここ行こうか」
歩いてもさほど時間のかからない場所にあるので、俺はそこを選んだ。
美少女たちを引き連れて歩くのは目立っていけない。
そんなことを考えながらも俺は目的である焼肉のお店に到着した。
「4名様ですか?」
「はい、そうです」
まだ若い女性の店員さんが対応してくれる。
ここでも、俺の顔と後ろの美少女たちの顔を二度見された。
やっぱり目立ってしまうのであろう。
「ご案内いたします」
空いていたらしく、すぐにテーブル席へと案内された。
「ご注文はタブレットの方からできますので、よろしくお願いしいます」
店員さんはタブレットをさして言った。
最近は、タブレットなどから注文を送信できるところが増えている気がする。
これも時代の流れなのだろう。
「好きなもんを頼んでくれ。俺はお前らに任せるよ」
「「「ありがとうございます!!」」」
3人はタブレットを覗き込みながら操作していく。
若いっていいな。
全てが楽しそうに見える。
俺も20代といえば聞こえがいいが、アラサーまっしぐらである。
徐々にとはいいえ、老いは感じている。
「適当に注文しました! 四宮さん、飲みものはどうしますか?」
俺の右斜め前にいる美穂が聞いてきた。
「じゃあ、ビールにするよ」
今日は営業が成功したので飲んでもいいだろう。
「おお、四宮さん大人ですね」
そんなことを言いながら美穂が注文してくれた。
ちなみに、友梨以外は成人している。
つまり、お酒が飲める年齢ということだ。
莉奈も美穂もお酒は甘いやつを頼んでいたが、女の子らしくて可愛い。
しばらくして、先に飲み物が到着した。
莉奈と美穂にはカクテルが、友梨にはソフトドリンクが運ばれてきた。
「「「「乾杯!!」」」」
俺たはクラスを合わせた。
そして、ビールを一口飲む。
仕事が成功したときに飲むお酒はいつもより美味しく感じた。
そして、莉奈たちが頼んだお肉たちも運ばれてきたのであった。
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