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1話 母の死 そしてガチャ

「早くしなさい。」

「あ、ああ分かった。」


今のはなんだったんだろう。まだまだ考えたいけどまずは避難だな。

そして俺は二階から一階に降りて、食料の入った袋を持った。その時。


「きゃぁーーーー!!」


母の物凄い悲鳴が聞こえた。俺は急いで玄関に走った。そこには...ゴブリンがいた。


「大丈夫か母さん!!」


母はゴブリン?に殴られ頭から大量出血していた。


「くそっ!」


ゴブリン?はいきなり出てきた俺にビックリして動きを止めている。今のうちだ。母を背負って避難所に向かって走った。分かっている母の体が少しずつ冷たくなって来ていることくらい。このままじゃ母は死んでしまうことぐらい。だから走った。避難所には応急セットくらいはあるだろうそれを使えば母は助かるはずだ。淡い希望を胸にひたすら走った。そして避難所についた。避難所は...地獄だった。

ゴブリンが避難所に来た人たちを襲っていた。そのまま俺は安全な場所を探したそこで見つけたのが公園の地下シェルターだ。俺はそこに行き、おいてあった応急セットを母に使った。知っていたもう手遅れだってことは。


「ひぐぃぃ。」


その瞬間俺は泣き崩れた。今まで育ててくれた母。転んだ時優しく手当てしてくれた母。無職になったとき一番それをきにかけてくれて支えてくれた母。いろんな母の記憶が溢れては落ちて行く。それから一時間

俺は泣き続けた。公園の地下シェルターには食料はない。だが家から持ってきた食料があるので、一週間は生き残れるだろう。だが、俺の精神はもうボロボロだ。殺されかけたり無職になったり。挙げ句の果てには母まで死んでしまった。なんで俺がこんなめに会わなきゃいけないんだろう。そこで俺の中の何かが切れた。涙が出なくなったのだ。俺はそのまま疲れて寝てしまった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「起きたか。」


昨日あんなことがあったのになぜか心は晴れている。そうした瞬間思考能力が戻ってきた。そうだなんで俺はこんなことに気づかなかったんだ。昨日母を殺したのはゲームや漫画に出てくるゴブリンに酷似していた。ゲームや漫画ではゴブリンをはじめとするモンスターを倒して強くなったり、スキルを手にいれたりする。

そして家で聞いたあの声...きっと何かのスキルを手にいれたにちがいない。それをどうやって確認するかはわからない。だがせっかくだから確認したい。それにここがファンタジーの世界になったとすれば、ゴブリンよりももっと強い敵が出てきてもおかしくない。母の分まで俺は生きたい母の為にも死ぬわけにはいけない。俺はそう固く誓った。


「じゃあまずはどうやってスキルを確認するのかな?」


そこが一番の疑問だ。ゲームや漫画ではステータスと言ったりしたらみれるらしい。まずはそれを試してみよう。


「ステータス!!」


...しーん

うん、分かってたよあとはなんだ?鑑定?自己分析?なんか色々あるなぁ。まぁいいや全部試そ。


「鑑定!!自己分析!!ステータスオープン!!」


そういうと目の前に何かが出てきた。


―――――


五十嵐矢高

年齢 22歳

職業 無職

レベル 1

次のレベルまで5

世界ランキング684265175位


HP 10/10

MP 15/15

攻撃力 5

防御力 3

力 4

素早さ 7

器用さ 45

知能 25

運 2


スキル

ガチャLV1


称号

無職の英雄


―――――


お、なんかが出てきた。へーこんな感じでステータスが数値化されるんだー。世界ランキングなんてのもあるんだな。6億8千位かーまぁどちらかといえば強い方だな。器用さと知能の高さは多分プロゲーマーやってたときの名残だな。てか運2ってwもう笑うしかねーwそんなことはおいといてスキルと称号だまずは無職の英雄ってやつからみてみよう。そして俺は画面をタップした。


無職の英雄


無職が世界で初めてスキルを所得する。無職でいる間のみ無職が出きることの力が大幅に上がる。


項目

引きこもり

ガチャ

ゲーム

自己分析


............うん。飛ばそうそんなことよりガチャだ。


ガチャLV1


1日2回ガチャが引ける。引く回数はレベルによって変わる。

現在引けるのは

通常ガチャ


になっております。


おー、これは結構いいんじゃないか?というか通常ガチャの中に入っているのはなんだろう。まぁいい引いてみよう。


「ガチャ!!」


そういうと目の前にガチャマシン的なものが出てきた。いいのが出てくれ!!そう願い出た番号は、74と8だ何が出るかなーとワクワクしていたら、出てきたのは...少量の砂と小汚ない石だった。


「............え?」

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