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神に戦いたいと言われたのだが…心のままに生きる  作者: 只野桜希
別れ…そして旅立ち
7/83

7 初戦闘と盗賊

一話が、長かったり短かったり…安定しないなー

志可香はホワイトドラゴンと町に行くため空を飛んでいた


「なぁ、そろそろ名前変えないか?ホワイトドラゴンだと長いし呼び辛い」


「ふむ、我には人族としての名前はない。シカガが適当なのを考えてくれ」


「俺が勝手に付けて良いのか?」


「『女神ミネルヴァ』様の父上『ゼウス神』の加護を受けたお主からなら我も光栄だからな」


「なぁー、頼むから俺のこと他のやつに言うなよ」


「分かっておるわ、むしろ誰も信じないだろうがな」


「俺もそう思うが…頼むぞ、ホントに…」


「良いからさっさと考えるのだ」

志可香は軽くため息をつくと名前を考えた。


(名前考えるのとか面倒だな、訓読みとか知らないだろうし…)

「ハクってのはどうだ?」


「ふむ、良いと思うぞ」


「ならこれからはハクな、宜しくな」


「あぁ、宜しく」

それから暫くして志可香の視界にも町らしき物を捉える事が出来た


「ハク、そろそろ降りよう」


「何故だ?町に行くんだろう?」


「いや、普通に考えてドラゴンがいきなり町中に降りたったら皆パニックになるから」


「格好良いから良いではないか」


「無駄に目立ちたくない、自重してくれ!と言うか金はあるのか?俺はこっちの世界の金は持ってないぞ」


「人族の金なら多少はあるが山に置いて来てしまったからな、仕方ない降りてここら辺の魔物狩るかの」

そう言うと手前の森に降り立ち、ハクは人化した。

人化したハクは絶世の美女とも言えるほど美しかった。

肩で切り揃えられた雪のような白い髪、目は鋭いが志可香程ではなく優しさも感じさせる青色、誰もが憧れるであろう少し小さめな鼻と口、輪郭も小型な見事な逆卵型、

スタイルも良い、170センチ程の背丈に程好い大きさの胸がツンと上にあがっている。腰は綺麗にクビレており足も細長い


「なんだ?見惚れたか?抱きたいか?」

ハクは誘うように優雅に志可香に近づいていく、

志可香はと言えば、確かに凄い美女で驚いていたが欲情と言うよりは(こういう美女ってホントにいるんだな)程度にしか考えていなかった。


「ほら、さっさと服を着ろ。裸族」


「おっ、お主は…分かったわ!!」

ハクは顔を真っ赤にしながら志可香から服を引ったくり急いで着た


(手駒に取られるかっての)


「これで良いのだろ!?」

ハクは仁王立ちになり鼻から息が出てるような勢いで言う


「あぁ、滅茶苦茶綺麗だぞ、ハク」


「はぁ、シカガと話してると調子が狂う。だいぶ女慣れしとるようじゃな」


「まぁ、手駒に取られない位にはな」

志可香は適当に話を返しながらマップで獲物を探していた


「丁度良い、町の方向に向かいながら狩りが出来るぞ。ハクはその姿で戦えるか?」


「魔法でなら狩れる、近距離は無理だからサポートに回るわ」

鑑定で見てみると


=ホワイトドラゴン(ハク)=人型

年齢 580

種族 龍神族

称号 龍神の巫女

HP B

MP B

体力 A

筋力 C

耐久 B

魔力 S

精神 AA

俊敏 C

運 C

スキル 威圧感AA、人化、鑑定AA

耐久 物理耐久AA、精神耐久AA、即死耐久A

魔法 四大魔法S、光魔法S、空間魔法AA、

固有特技ユニークスキル 龍神魔法S、蘇生魔法AA


(ふむ、魔法に関わる事項以外は1~3ランク低くなるのか)

「分かった、置いていかないように気を付けるが頑張ってくれ」


「オォー、威勢が良いなー」

志可香はわざとシカトして走り出した。

ハクはなんか叫んでいた…


森を走っていくと敵を視認した、詳細を確認する。



=オーガ=

種族 魔物(巨人種)

HP B

MP D

体力 C

筋力 B

耐久 C

魔力 D

精神 D

俊敏 D

運 D

スキル 棒技B

耐久 物理耐久C


(弱いな、ハクにやらせても良かったかもな)

体長3メートルはありそうなオーガは3体いた。

志可香は走ったまま一番手前にいた真ん中のオーガに一矢の様に飛び蹴りをする、

吹き飛ばすだけだと思っていたが、オーガの背中に当たった蹴りはオーガの中心に大きな穴を開け志可香は穴を潜り抜けてしまった。中心に穴を開けられたオーガはその穴を見つめながら倒れ絶命した。


「これがSSの力か!?」

残り2体の内の1体の目の前に着地した志可香は驚きで一瞬動きが止まった、目の前にいたオーガは少し驚いてはいたがすぐに右手を出し掴み掛かってきた。

だが志可香に取っては止まっているのと同義な程の遅さにしか感じられず、タイミングを見計らい左ストレートをオーガの右手の平に叩き込んだ。そうカウンターだ。

オーガの右手の平に拳が当たると拳がめり込み肩までの骨が折れる音が響いた後に左ストレートから発生した衝撃風でオーガの右腕、顔の半分、上半身の半分が、消し飛んだ。そしてオーガは倒れた。


「次は部位を消し飛ばさないようにしなきゃな、金が消える」

最後の一体はただ驚愕と恐ろしさに突っ立っていた

志可香は素早く後ろに回り込み攻撃が届くように軽くジャンプをしてオーガの後ろ首に軽く、まるで蟻を触るようなほど軽く手刀した。気絶をさせれば弱点だけで他の部位は残るからである。

オーガは軽くビクッと反応すると意識を手放しその場に倒れた。

意識を刈り取る事に成功した志可香は、オーガに止めを差し深呼吸をし、始めての魔物との戦闘で軽く興奮していた息を整えた。

そしてオーガの死体をアイテムボックスに収納した


=手加減を覚えた=

=カウンターを覚えた=

=空中戦闘を覚えた=

=疾走を覚えた=

=立体機動を覚えた=

=不意討ちを覚えた=


(一気に6つのスキルが手に入った。頭に流れ込んでくる知識が多くて少し頭が痛いが、手加減スキルは嬉しいな)

志可香はふと気になり今のスキル状況を確認する



スキル 格闘技SS、鑑定SS、算術SS、手加減SS、カウンターSS、空中戦闘SS、疾走SS、立体機動SS、話術SS、交渉SS、偽造話術SS、不意討ちSS

耐久 物理耐久SS

魔法 光魔法SS、蘇生魔法(龍神)SS



(やっぱり…)

志可香が思っていた通り一度取得すると最大ランクまで上がることがわかった。十中八九、志可香だけだが…


「ハァ…ハァ…シカガ…早すぎるぞ…ハァ…ハァ…」

ハクが追い付いたが肩で息をしていた。


「そうか?なら後はゆっくり歩きながら行くか」


「あぁ、頼むよ…してどうだった?始めての戦闘は?」


「ん~、少し興奮してしまって部位を消してしまった」


「部位が消えた?一体何をした?」


「軽めに飛び蹴りと左ストレートしたら消えた」

ハクは驚いて…後に呆れた


「お主、ステータスも弄くっておるじゃろ?」


(オォー、鋭い!)

「まぁな、けどそれは他のやつに無駄に警戒させないようにってだけだ、ハクにならほんとのステータス見せても良いぞ?」

(加護は見せないけどな)


「いや、構わないよ。本来のランクがA以上だと言うのが分かればそれで十分じゃ」


「そうか、そろそろ野宿の準備でもするか」


「わかった、それなら我は食材を探そうかの」


「あぁ、頼むよ、俺は火を起こしとくから」

ハクが何を持ってくるのか楽しみにしながら志可香は火を起こしハクを待った

15分程してハクは戻ってきた。その両手に猪を持ってきた。


「中々の大物じゃろ?」


「オォー!肉ー!!」

志可香は叫んだ、丸二日は何も口にしなかったのだ、滅茶苦茶喜んだ。

ハクはフフンとドヤ顔になり、胸を張った。

志可香はハクから猪を受け取り血抜きを始めた。血抜きをしてる間に木串を何本も作り置き、血抜きが終わったであろう上の部位から肉を剥ぎ取り火で十分に焼いてから二人で食べた


「あー旨かった!!」


「我は羊の方がやはり好きだがの」

ハクは物足りなさそうだが…


「その内な!」


「だの!」


余った猪をアイテムボックスに入れ木串もハクに水魔法の水で洗いしまった。

そして交代制の見張りを付けて眠るようにした。

先に寝るのはハクだったので志可香はマップを見ていた。拡大縮小しながら見ていると志可香達から1キロ程離れた森の中に、町へと繋がっている道がありそこに8人程の少人数の団体がいた。確認してみると商人1人、奴隷4人、冒険者3人だった、冒険者は護衛だろう。

そしてその団体より一キロ程先の森の方に30人ほどの団体がいた。こちらは全員が盗賊だった。


(こういう嫌な予感って当たるんだよなー面倒だ、マップで確認だけしてれば良いや)

と思っていると案の定マップ上の盗賊の光点が動き出した、商人の団体に気付き襲うつもりだろう。盗賊は10人で動いていた。


位置的に志可香達、商人団体、盗賊だ。

しかも盗賊たちは商人達を囲む様に半円に広がり近づいていた。

(あれじゃ商人達が逃げるなら俺らのとこに絶対に来るな)

志可香は段々苛ついて来ていた。確実に巻き込まれるだろう事に、そして事を起こそうとしている盗賊達に。


「ハク、起きろ」


「…なんじゃ…時間か?」


「いや、盗賊が商人達を襲いそうだ」


「人助けか、なら商人達が襲われる前に片付けた方が良いんじゃないか?」


「護衛もついているし、そんなつもりはない。面倒はごめんだ、だからこっちに逃げてくる様なら対処する」


「そうか、まっ、任せる」


「始まった」

盗賊達は商人達を道に逃がさないように囲み攻撃を始めた

展開は早かった、商人達の光点が一つ消えた瞬間には残りの光点が志可香達に向かって動き出した。盗賊達も逃がすまいと後を追い掛けてきた。


「だよな、ハクは動かなくても良いから」


「手伝わなくても良いのか?」


「あぁ、辿り着いた奴を魔物達から守ってやれ。盗賊共は俺が潰す」


「シカガは怖いな」

志可香は立上がり商人達が来るであろう方を見つめながらマップを見ていた。

商人達は必死に走りながら志可香達の方に逃げる

光点が一つ消え、二つ消え…三つ、四つと消えて行き

志可香の所にたどり着けたのは二人だけだった。

二人が志可香を確認すると


「助けてください!!」

その言葉が聞こえた瞬間には志可香は走り出していた。

疾走と立体機動で通常の道を走るように森を駆ける、時には木を足場に真横に飛び、枝を足場に真下に飛び、盗賊10人を一撃必殺の如く殺害していく…

あるものは気付かぬうちに首が飛び、あるものは頭が無くなり…誰に殺られたのかもいつ殺られたのかもわからないうちに10人は地に伏した。


=隠密を覚えた=

=気配隠蔽を覚えた=

=忍び足を覚えた=

=投擲を覚えた=


(その気は無かったが…丁度良いスキルだ活用しよう)

盗賊10人をアイテムボックスに入れフォルダを作った

作ったフォルダは消耗品、素材、武器、防具、死体(人)、死体(悪人)、死体(魔物)だ、今後更に増えるだろうが今はまだ必要性を感じないのでここで止めておく、因みに収納すると自動で識別しフォルダにいれてくれるよう設定してある。

商人達の方は助かった奴に聞いてみて必要なら収納することにした。

主人公無双ですね♪

負ける日は来るのでしょうか

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