5 異世界とドラゴン
一人称と三人称混ざってる~気がする~
日本人なのに日本語使いこなせてない桜希です(^^;
「……ん…」
志可香が目を覚ます
「ここが異世界…?」
周りを見渡すとそこは平原、360°何処を見ても地平線まで何もなかった。
(どこ向かおうか、ん?)
視界の隅に何かあるのに気付いた。
良く見るとパソコンのタブの様になっているのが分かった、そしてそこには『メニュー』と書かれていた。
メニューに意識を向けた瞬間、タブが開きウィンドウが出てきた。
(オォ!?意識しただけなのに…)
ウィンドウには上からアイテム、魔法、レシピ、ステータス、????、????、設定、7つの項目があった。
(まるでゲームだな)
上から順番に見ていく
(アイテムはフォルダを作れるのか、これはアイテムを取ったらだな。魔法があるのか、まぁまだ覚えてないだろうから今はスルー。レシピってのは…3つか、料理と錬金術と武具、これも取り敢えずスルー。次はステータスだが…)
=如月志可香=
年齢 15
種族 人族
称号 放浪者
HP SS
MP SS
体力 SS
筋力 SS
耐久 SS
魔力 SS
精神 SS
俊敏 SS
運 SS
スキル 格闘技SS、鑑定SS、算術SS
耐久 物理耐久SS
魔法
加護 ゼウス神の加護、メティス神の加護、ミネルヴァ神の加護
(SSってなんだ?まっ、後々分かるだろ。加護は…本当に3柱ともくれたのか、俺は哀れに思われたのか?…ん?もう一つステータスあるな)
=如月志可香=(公開用)
年齢 15
種族 人族
称号 放浪者
HP A
MP A
体力 A
筋力 A
耐久 A
魔力 A
精神 A
俊敏 A
運 A
スキル 格闘技A、鑑定A、算術A
耐久 物理耐久A
魔法
(公開用?こっちはAか、…もしかしてランクか?しかも値とか変えられるのか。
後、加護が書かれてないな)
(というか、加護ってなんなんだ?)
ふと疑問になり加護の欄を見つめた
=ゼウス神の加護=
ありとあらゆる能力を習得することが出来る。尚、成長に限界が無くなる
(おぉ!…そうか、鑑定スキルか。調べたいと思えば調べられると。しかし加護の効果凄まじいな、そんなに俺と戦いたいのか)
志可香は苦笑した。
(後の2柱の加護は…)
=メティス神の加護=
メティス神との交信ができ、助言を乞う事が出来る。また、異種間言語自動翻訳を得られる
※いつでも交信出来る訳ではない
(流石、助言の神と言ったところか)
=ミネルヴァ神の加護=
状態異常無効化と即死無効化を得られる。また、知識を授かることが出来る
(状態異常を防げるのは有難い。知識はどういう事なんだろうな?まぁ、良く分からないからスルーだな)
(次いってみるか、?の2個はスルー。設定ね)
設定は項目が多く時間が掛かったが特記すべきは、視界に自分のHP・MP・体力とマップがいつでも見られるようにした事、後は『ヘルプ』があり、検索と交信があった。検索は調べたい事柄を答えてくれる言わばQ&Aだ(ミネルヴァ神の加護の知識)。交信はそのままの意味でメティス神と交信が出来る電話のような機能だ。
因みにQ&AでステータスのSSについて調べたい結果、
弱→D・C・B・A・AA・S・SS←強
スキルのSSも同様で意味合いは
弱→初心者・初級・中級・上級・最上級・神級・絶←強
となっている、つまり志可香のSSとはこの世界では最上位のランクだと言うことだ。
(この世界に着いたら人外だとか…酷いな)
「フゥ、取り敢えず人がいる所か森か山に行きたいな。こんなただ草原があるだけじゃ食い物も探せない」
志可香は東に向かって歩き出した。方角を決めたのは(なんとなく)だ。
「あー!腹減った!!」
志可香は歩きながら大声をあげた、それも仕方ない、なんせ丸2日何も食べていなかったからだ。
かといってマップの拡大縮小を行って周囲を検索しても何も反応が無かった。拡大縮小範囲は最小で50メートル、最大で20キロメートルまで見れた。またマップ画面も移動させることが出来たり設定で表示内容を変えることが出来る。
例えば敵は赤い光点という具合に細かく設定出来る。
にも関わらずこの二日間、敵や動物すら見つけられなかった。
流石に昆虫や草などを食べようとも思えず空腹を耐えるしかなかったのだ。
そんな時にマップに反応があった
「オッ!なんか来る!」
マップに白い光点が志可香に向かってきていた。
白い光点は中立の表示にしてあった。
そしてマップの光点を見ていると吹き出しが出てきた。
=ホワイトドラゴン=
「なっ!初反応がドラゴンかよ」
志可香の前まで飛んで来ると大きさが明らかになった、両翼は広げると15メートルほど、頭の先から尾の先で20メートルといったところか。だか、胴体は全体の大きさから見ればやや細く見える。
ホワイトドラゴンは志可香に気を使ったのか両翼によって起こる風が当たらないように静かに着陸した。
(気を使ったのか?一応礼を行っとくか、言葉が通じるか分からんが)
「気を使ってくれてありがとうよ、ホワイトドラゴン」
『…お主は何者だ?我を恐れぬとは…』
(女の声?取り敢えず話せるようだな)
「相手を知ろうとするなら、まず先に自分の事を言うのが筋じゃないのか?」
『それは人族の礼儀だろう?我には関係ない』
(確かに…)
「ハハハ、一本取られたな。わかった、俺は志可香だ。お前はホワイトドラゴンで良いんだよな?」
『そうだ、シカガか、シカガは何故此処にいる?』
(なんと言えば良いんだ…本当の事は言えないし、むしろ言ったところで信じないだろうな)
「目が覚めたらこの土地にいた。この土地が何処かも分からなくて途方にくれていた所だ、食い物もないし」
『そうか、ならあの強力な魔力は転移魔法の一種と言う所か…目が覚める前は?何処で何をしていた?』
「悪い、覚えてないんだ。なぁ、どこか人がいるところ教えてくれないか?」
=偽造話術を取得しました=
頭にアナウンスらしき声が響く、そして知識が頭のなかに入ってきた。
(ん?…技術の取得条件は実践と経験と言ったところか?)
『記憶を無くしたか…、残念だがこの死の大陸には人は住んで居らんぞ。海を越えねばならん』
「死の大陸?」
『そう、ここは魔王や魔神が生まれる場所だ。我は見回りと偵察の為に来ていたのだが強力な魔力を感じて来てみたら…お主がおったと言う訳だ』
「生まれる?自然に…と言うことか?」
『わからん、伝承だと人が増えすぎたらとか、この世界の均衡が崩れたら等とは言われているが確実なことは分かっていないのだ』
「そうか、だが見回りに来ているってことは今はいないってことだよな?」
『いや、魔王ならおるぞ、今は他の大陸で力を貯えてつつ侵略しておるようだ』
「…なんだか他人事だな、放っておけばいずれお前も被害被るんじゃないのか?」
『仕方なかろう、今いる魔王には我では難しいから勇者に託すしかないんだ。生まれたばかりの奴等なら我だけでも倒せるがな』
(…このドラゴンどのくらいの強さなんだ?)
=ホワイトドラゴン=
年齢 580
種族 龍神族
称号 龍神の巫女
HP AA
MP B
体力 S
筋力 B
耐久 AA
魔力 S
精神 AA
俊敏 B
運 C
スキル 噛みつきAA、爪技A、威圧感AA、人化、鑑定AA
耐久 物理耐久AA、精神耐久AA、即死耐久A
魔法 四大魔法S、光魔法S、空間魔法AA、
固有特技 龍神魔法S、蘇生魔法AA
(回復魔法系特化のドラゴンって所か。巫女か、雄と交わったことがないと言うことか?)
「同じ時に2体や3体とか存在するのか?」
『そう言う時代もあった、その時の世界は酷かった。我ら龍神族もかなりやられた、人族は絶滅寸前だったしの』
「そうか…なぁ、一つ頼めないか、人のいる場所に行きたいんだ。海を渡る手段もないし、乗せてくれないか?」
『む?ムゥー…悪意はないようだが…かまわんか。我の背に乗ることを許そう』
「すまないな、恩に着るよ」
=話術スキル&交渉スキルを取得しました=
アナウンスが鳴り知識が入ってきた。
(コミュ患なら泣いて喜ぶスキルだな)
ホワイトドラゴンは志可香を背にのせ死の大陸を後にした。
ホワイトドラゴンはヒロイン入りにするのか!?
フラグ?フラグなんて知らないよ(^-^)