102話 最終話
チチチチチチチチチ
目覚ましの音がなる。
ううーん。もう起きる時間かぁ。
私が寝ぼけながら目を醒せば……いつものオタグッズ溢れる私の部屋だった。
そう、なぜか日本にある私の部屋に戻っていたのだ。
朝食べたはずのコンビニ弁当もなぜか食べかけでおいてある。
もしかして食べてる途中で寝落ちしていて、ゲームをプレイすらしていなかったのだろうか?
え!?あれ異世界は!?やだ!もしかしてまさかの夢オチ!?
この年で神様の力手に入れたりして無双しちゃいました✩なんて夢、痛すぎるわっ!!
などとキョロキョロしていると
「見て見てーコロネ!!
車走ってるよ車!!リリ本物はじめて見る!!」
「あれが車ですか。どういう原理で走っているのでしょうか?」
と、ベランダの方からリリとコロネの声が聞こえてくる。
って何故に!?
私が慌ててベランダにいけば、そこにはいつものマント姿のリリとコロネ。
「あ、カエデおはよー!!日本すごいねー車いっぱい!」
「ね…楓様おはようございます」
と、ニコニコ顔でコロネが言う。
「っておはようじゃなぁぁぁい!!
そんな怪しい格好でベランダいたら警察呼ばれちゃうから!!
一旦中入って中!!」
叫ぶ私にリリとコロネが慌てて部屋の中にはいる。
「リリ、そんなに格好変?
日本は忍者が普通に歩いてるんだよね?」
はい、リリちゃんその漫画の知識は間違ってます。
とりあえず漫画の知識は捨ててください。
「そうですね、リリ様に見せてもらった漫画では普通にマント姿の男性も歩いていましたが……」
はい。それは漫画だからです。
そういう漫画ばかりもっていて申し訳ありません。
「ってか、二人とも私の持ってた漫画は全然あてにならないから!!
とりあえず中へ!!」
と、二人を中に入れれば
「もしかしてアルファー達が外にでたのは……まずかったでしょうか?」
「でも一応羽は隠したから平気?」
と、リリとコロネ。
うおぉぉぉぉぉぉいい!?
なんでよりによって一番ヤバイ格好の守護天使が外にでてるかな!?
「ってなんでよりによってあの3人が外にでたしっ!!」
「車を近くで見てみたいと、今さっき外へ……」
コロネの言葉に私が慌てて外にでてみれば……守護天使三人がエレベーターの前で腕を組んで考え込んでいた。
どうやらエレベーターの使い方がわからなかったらしい。
「あ、楓様おはようございます!!」
と、レイスリーネがこちらに気づいて手を振った。
「っておはようじゃぁなぁぁぁぁぁい!!」
私は慌てて、三人を私の部屋に連れ戻す。
うん、何故にこうも君らは無駄に行動力があるのかな!?
「って寝てる間に外にでるなし!!
君らみたいな鎧の怪しい人が歩いてたら日本じゃ速攻捕まるから!?」
5人を正座させて、私が叫ぶ。
「日本……めんどくさい」
と、リリ。
「格好だけで捕まるのですか。もう少し気を付けないといけませんね」
と、コロネ。
「それほど変な格好には思えませんが……」
と、アルファー。
「いや、コロネとリリの格好より君らの格好が一番やばい。」
「そういえば先程から歩いていた人たちは鎧着ていませんでしたね」
とファルティナ。そこに気づいてたのなら外にでるなし。
「はぁーとにかく。ファルティナとレイスリーネには私の服貸すから……コロネとリリとアルファーは私たちが服を買ってくるまで絶対外にでないこと。いい?」
「楓様のお洋服を借りられるなんて、光栄です!」
レイスリーネが目をキラキラさせていう。
うん、若干レイスリーネもコロネと同じく変態がはいってるのは気のせいだろうか。
にしても……思い出した。時空を操る神様に、いつかは皆で日本に戻ってみたいなーと話した所、いきなり即効で変な光を浴びせられたのだ。
その時日本にかえってしまったようだ。
てか、基本神様って人の話きかねぇな!?アホの子なのは異界の神だけじゃなくて神様特有のことなのだろうか。
sionもカンナちゃんも側にいたから二人とも日本の自分の部屋に転移しているのだろう。
ってことはミカエルはカンナちゃんと一緒か。
あんなどでかい狼がいきなり部屋に現れるとか大丈夫だろうか。
とりあえずあれだ、みんなをどこかに連れ歩くにしても……服装をなんとかしないといけない。
「てか、いきなりこっちの世界に来ちゃったけど、あっちに帰る方法とか聞いてないんだけどどうしよう?」
私が言うと、リリが
「それなら コロネ そっくりさんが 鍵置いていった!これで元の世界帰れるって!」
と、リリが私に鍵を渡す。コロネそっくりさんというと魔王か。
あいつここに来たのならある程度みんなに説明してくれればいいのに。
てか普通に勝手に部屋に入ってきたってなんか防犯やばくね?
「んーー。まぁ、とにかく、服を新調したら皆どこか行きたい所ある?」
私の問いにリリは
「スイーツ屋さん!!」
と元気に答える。
「私は車が見てみたいです」
と、普段控え目のくせに何故かノリノリのアルファー。
こういうところは異世界人でもやはり車は男子の心をときめかせる何かがあるのだろうか?
「私もリリ様と同じで」
と、ファルティナ。この子も実は隠れ甘党なのかもしれない。
「私は……日本について知識がありませんのでどこへでも!」
今度はレイスリーネ。まぁ、確かに知識がなければどこに行きたいとかないよね。
「私は楓様の行くところならどこへでも」
物凄くニコニコ顔でコロネが答える。
……うん。どうしてそう恥ずかしい事を平気でいえるのだろうかこの子は。
どうやらまだ魔王がシステムをとっくの昔に解除したことを教えてもらっていないらしい。
うん、どうしよう。私から教えるのも恥ずかしいしな……。
教えたらどんな顔をするのか想像してついニンマリしてしまいそうになるのを慌ててこらえる。
うん、いや、だっては恥ずかしいじゃん?
私ははぁーーとため息をついて、とりあえずその問題は後に置いておくことにする。
とりあえずワクワク顔のリリ達をなんとかするほうが先だろう。
「よーし、それじゃあ今日はまずは私の知ってる美味しいスイーツ食べ放題に行って、そらから車の展示場か展覧会でも見てみようか」
言って私は微笑むのだった。
終わり
無事物語を完結することができました。ありがとうございます。
ポイント&ブクマ&拍手&コメントありがとうございました!
当初プロットを立てた話はこれで終了となります!
しばらく休憩したら、もう少し恋愛要素を強めてをカクヨムか、小説家になろうで【改正版】でやりたい!と思っています。
が、思っているだけで終わるかもしれませんorz
もし改正版をやることになりましたら、こちらの あらずし と 活動報告 で報告させていただきます。
機会がありましたら是非そちらも読んでいただけると幸いです!
恋愛ジャンルにするなら冒頭のドラゴン戦と、コロネの気持ち悪いくらいの最初の変態具合をもう少しマイルドにしないと……orz




