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101話 大団円?

「猫さんっ!!」


 女神を倒し、地上に舞い降りれば、カンナちゃんが嬉しそうに私に駆け寄ってくる。


「カンナちゃん、よかった怪我はないか?」


 私が尋ねれば、カンナちゃんは嬉しそうに微笑んで


「はい!ミカエルが守ってくれましたから」


 とニコニコ顔で微笑んだ。


 ちなみにミカエルは…というと新たに仲間になったアルファーとレイスリーネに先輩風をふかせながら、挨拶をしていた。

 ゲーム時代に一番最初に手に入れたS級守護天使なだけあって、ミカエル的には自分が一番上なのだろう。

 てか魔王みたいな口調だなミカエル。

 ってきり私は「ミカエルだワン!」とか言ってるようなキャラだと思っていたのに。


「ネコっ!!無事でよかった!!」


 飛び降りてきたリリもそのまま私に抱きついてきた。

 

「あー、今回はちょっとやばかったよね。技とかスキルがうまく作動しなかったし」


「でもネコならきっと大丈夫!ネコ強い!」


 と、ニコニコのリリ。

 正直今回は私はあまり活躍できてなかったが、リリちゃんは相変わらず私を過大評価してくれるらしい。


 そしてリリは隣にいたカンナちゃんの存在に気づいたのか


「ネコ、この人が?」


「そう、よく話してたカンナちゃん」

 

 言ってカンナちゃんをリリに紹介すれば、リリが宜しくねと笑顔で挨拶する。

 カンナちゃんも宜しくリリちゃんと、二人で仲良く握手し、おしゃべりがはじまった。

 というか、リリがいかにカンナちゃんの料理が好きかを熱く語っているだけなのだが。


 微笑ましいなと思いつつ、私が視線を魔王へとやれば


「礼を言おう、猫まっしぐら。

 神々は復活をはたした。お前のおかげだ」


 言って、ふよふよと浮いていた状態から大地に降りてくる。


「んー。私だけじゃなくてみんなのおかげだろ?魔王も含め。

 リリもカンナちゃんもアルファーもレイスリーネもミカエルもここにいない皆も。

 きっと誰か一人でもいなかったら出来なかったと思うし」


 言って肩を竦めれば、魔王にお前らしいなと苦笑いを浮かべられる。


「にしても、魔王は大丈夫なのか?

 ここに来る前は今にも死にそうだったのに」


「力を取られる状態からは解放されたからな」


 と微笑んだ。うん。普通に微笑めばこいつまじコロネだわ。

 にしても……


「所で――コロネがいないみたいだけど」


「残念か?」


 魔王に意地悪げに聞かれて、私は口ごもる。


「どういう意味だよ」


「そのままの意味だが」

 

 と、魔王。くっそこいつもリュートみたいな事言うつもりじゃないだろうな。


「まさか魔王まで恋仲とかいうつもりじゃないだろうな?

 コロネが私大好きなのはシステムのせいなんだからな?」


 そう。コロネが私を好きなのはシステムのせいであって素ではない。

 いくら私が好きだといっても、コロネの本心がわからないのだから、恋仲とはいえないだろう。

 正直、システムに縛られているコロネに告白するのは違うと思う。

 アルファーの記憶を見て、システムに縛られているというのがどんなに残酷な事か知っている。


 もし、仮に、付き合ったあと、システムから解放されて実は本心は好きじゃなかったなんて事になったらコロネに申し訳なさすぎる。


 私の言葉に魔王はため息をついた。


「あんな無駄なシステム、一番最初に力の供給をやめていたに決まっているだろう。

 あれが、お前の前でああなのは、最初はシステムのせいだったのは認めるが……後半は素だ」


 ………。


 …………。


 …………。


「えええええ!?ってどこらへんから供給やめてた!?」



「………本人の名誉のために言わないでおこう……あんなものでも私の半身だしな」


 魔王が目頭を抑えながら


「システムでおかしくなっているうちに、そのテンションが身についてしまったのだろう。

 あとはシステムが働いてるという本人の思い込みもあるかもしれぬ。

 ………。

 …………。

 言っておくが!?私のオリジナルはあんなキャラではなかったからな!?」


 と、後半は語気を強めていう。


 うん、あれと同じにされたくないというのはなんとなくわかる。


「てか、何であんな無駄なシステム組み込んだんだ?」


「知らぬ。ゲームに関しては無知だったため、知の神のいいなりで作ったものだ。

 あの頃は神を疑うなどという事は考えもしなかった。神の言うことは絶対だったのだ。

 今思えば間抜けすぎる話だ。神などろくな奴がいたためしがない。

 お前も神など信じるな。まともなのはごく一部の神のみだ。あとは使えぬ」


 と、ため息をついた。

 どうやら知の神とやらにいろいろ嫌な目にあわされたらしい。


「さて、お前はどうするのだ?」


「うーん。なんか終わっちゃった感がすごくあるけど、まだプレイヤーに支配されてる国が放置状態だからなぁ」


「……ああ、それなら……」


 言って魔王が目を細め


「魔王とか名乗っていたプレイヤーなら今頃血祭りにあげられている」


「へ!?何で!?」


「異界の神々が襲撃してきたあたりから、奴らにレベル化を適応させるため急激に力を使ったため消耗が激しくてな。

 その頃から私がシステムを維持するに割いたのはお前とその関係者のみだ。

 まったく無関係のプレイヤーにまでシステムを維持などできなかった」


「えーーっと、つまり」


「力を失ったプレイヤーの末路など、お前ならわかるだろう?

 リンチや拷問などの行為を知らなかったこちらの住人にそれを教えたのもプレイヤー達だ。

 自業自得だろう」


 と、魔王は気にした風もなく言う。


 うん。ろくな末路たどってねぇ。

 そりゃレベル補正なくなれば現地人より激弱いもんね。


 私も今回の戦いでいかにシステムに守られていたのか自覚した。

 強いと錯覚してたのは……結局はゲーム化のシステムのおかげだったのだ。

 システムなければただの人だよ。本当。


「しばらく人間の国は荒れるだろうが……そこは人間達次第だ。

 だが、私の預り知るところではない。勝手にやっていればいい」


「うわー、魔王冷たい。まじ冷たい」


 私が言えば、魔王は鼻で笑い、


「異界の神々に尻尾を振った人間共などどうなろうと知ったことか」


 と、言う。

 うん。そこはやはり魔王を吸収しただけはあるわ。コロネと違うね。


「ところで、この後システムって結局残すのか?それともなくすのか?」


「レベル補正は……なくなるかもしれぬが、他の大まかな部分は残るだろう。

 今の私には作りなおす程の力は無い。作り直すまでの力を蓄えるにはかなりの歳月が必要だ。


 安心したか?」


 魔王に問われて口ごもる。

 うん。どうやら心が読まれていたらしい。

 システムなくなったら私激弱だし。

 やっぱこうー無双はしたいよね無双は!!


 ……にしても、確かにこれからどうしよう?

 人間の国の事は……正直魔王の言うとおりこちらの人間達の問題だしな。

 人間同士の争いに私が首を突っ込むのは違うだろう。

 現地人同士の争いとなると……正直どっちが正義と決めるのは主観でしかなくなる。

 そこに私が割り込めるわけがない。いや、確かにこっちの人間の魂ではあるけどさ。

 レベルが圧倒的に強い私が割り込んだらいけないと思うのよ。

 まぁ、余りにも酷い暴君だったら乱入するかもしれないけど。


 ってことはやっぱりあれかな……?

 こっちの世界の事は神様も魔王もいるし平気だし。


 みんなでぱーっと日本で遊ぶのもいいかな。お金そのままなのはもったいないし。

 やっぱりみんなでグラニクルオンラインをネットカフェでプレイしたいよね! 無双できるよ無双。

 あ〜でも身分証明書提示しなきゃだから無理かなぁ。

 などと考えていると



「お前は最強設定を考えているときのその顔はなんとかならないのか?」


 と、魔王に突っ込まれる。

 く、妄想くらい自由にさせてくれてもいいと思うの。



読んでいただきありがとうございました!

本来のプロットでの終了の話は次話でエンディングとなります!


こちらから、頂いた感想に浮かれて書いた予定になかった恋愛メインの番外編に続きます。

【グラニクルオンライン】エルフが強敵すぎて倒せない【番外編】です。

こちらになります※https://ncode.syosetu.com/n9339ez/

後付設定なので多少設定が違うこともあるかもしれませんがもしよろしければそちらも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願いします。

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