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ぷいぷい♪
暖かい目でみていただければ嬉しいです。
初めての連載小説ですが、夜のお供にどうぞ。_( _*´。`)_
土日明けの朝。まだまどろみに埋もれていたい気を大きな喧噪が掘り返してきた。
ケータイアラームの黒電話音がけたたましく鳴り響いている。
さて・・・起きるか・・・
そう思い、体を起こす。
隣部屋にある学校の荷物を整理。
「筆箱良し、と。」
月曜日特有の重たさが自分に襲ってくるが、それは自分に対するいつもの重しだと割り切って家から出る。
そう、彼は悲しい過去の故に、正義心を持っている。
そう、彼は正義心の故に、つまらなさを持っている。
そう、彼は堅実に真面目なのだ。
成績は中の上。実に、つまらない男。
道路をトボトボ歩いていた。
すると、
「あ。」
車のブレーキ音とともに発声した声は彼の最後の声となったのだ。
『午前中朝に○○高校二年、佐藤真尋くんがトラックに轢かれ、死亡しました。
警察は飲酒運転によるものだと・・・』
さぁ、彼には第二の人生を歩んでもらいましょうか。