第2話 入学式
こんなに疲れるのは、久しぶりです
この高野学園は体育系の部活が盛んで、運動部が全国大会やインターハイなどで優勝したこともあるぐらいだ
「どんな先生か楽しみだね」
と美月がワクワクしながら僕(心)に話しかけてきたので
「親しみやすい人だったらいいね」
って返した。素っ気ない返事だったかもしれないけど、実はすごく楽しみだったりする
「ともあれ、皆同じクラスで良かったね」
僕は本心から思ったことを素直に言ったら、美月からは「私も思ってた」と返ってきた
皆同じようなこと考えてるんだろうか?
「美佐は知ってるけど真司くんは?」
ふと疑問になっていたことを美月に投げかけてみると「さっきトイレに行ってたよ」との返事だった、行くんだったら一言があってもいいんじゃないかな
「全く、トイレに行くなら行くって言えばいいのにね」
どうやら美月ちゃんも僕と同じことを思っていたらしい
「入学式が終わったらお仕置きしなくちゃ」
さすがにやり過ぎなんじゃとも思ったが、報告しない真司くんが悪いし自業自得として受け入れてもらうしかない、と思っていると
「ごめん、ちょっとトイレ行ってて」
「知ってる、けど後であれね」
「あれって?」
「もちろん、お・し・お・き♪」
「嫌だ〜」
真司くんがトイレから帰ってきたかと思えば美月ちゃんがお仕置き宣言をして、真司くんが絶望に満ちていた顔をしたところを見ていると、こんな微笑ましい光景がいつまでも続いてほしいと思った
「よーし、皆席に座れー」
そうこうしてるうちに先生が来たけど、なんか軽い感じの人というのが第一印象だった
「俺の名前は新田祐樹だ。呼び方は新田先生、祐さんとかあるが、祐ちゃんだけはやめてくれよ」
「祐ちゃーん」
「お前、後で職員室な」
「そんな〜」
一人の男子生徒の職員室行きが決まった
周りからは「当たり前だろ」や「絶対誰か言うと思った」などとクラスの皆が喋っている
正直、こういうのはお決まりになっていると思う。
まぁ僕は[職員室行き]や[美月ちゃんのお仕置き]なんていうのを受けるのは御免だけどね
「入学式を始めますので、新入生のみなさんは体育館に集まってください」
放送が流れたので、体育館に出席番号順で一斉に並ぶ。
入学式には生徒会の人が進行していく形で、順番に並べると、校長が壇上にあがり来賓の方々の紹介、そして校長先生の挨拶の後、新入生代表の挨拶をして終了という流れである
が、その新入生代表というのが……
「…なので、新入生のみなさん、三年間一緒に頑張りましょう」
「以上で校長先生の挨拶を終わります。礼」
僕たちがお辞儀をすると、
「次に新入生代表、上田 美佐さんからの挨拶です」
僕の妹の美佐だ 当人である妹は驚いていたし、僕も腰を抜かすぐらい驚いた。
ちなみに、新入生代表は受験者の中でトップの成績を納めた人がするように決められている。つまり、美佐がこの学園の中の最優秀者ということだ。我が妹ながら、よく出来ている。
入学式終了後に先生から、
「入学式で知っていると思うが、我がクラスの上田 美佐が受験者400人の中のトップだ。皆、拍手!」
妹が席を立ってお辞儀をすると、クラス全員からの拍手を受けていた
解散した後に「美佐ちゃん、すごかったね! 一回も噛まなかったし」と美月が言うと、
「偶然ですよ、偶然」と妹が謙遜して返事する。正直こういうところが僕との違いなんだな〜と改めて思う
「ま、美月には到底無理だな」
「分かってるけど、真司に言われたら何か腹立つ」
僕も分かってても人に言われたくないことがあるからね
「あっ、そういえばお仕置きだね」
「くそっ、覚えててやがったか」
「何してもらおっかな〜♪♪」
このお仕置きの後には、真司が精神的にボロボロになっていたのは、また別のお話•••
〜アフタートーク〜
作者「で、一体どんなお仕置きだったの?」
真司「あ〜、それね、実は...」
美月「言ったら、どうなるか分かってるよね?」
真司「美月さん、目が笑ってませんよ」
美月「あら、そう♪♪」
真司(笑顔なのが余計怖い)
美月「それに、作者のくせにそんな質問するなんて失礼だね」
作者(なんか、嫌な予感が…)
美月「作者もお仕置き決定ね♪」
作者「い、いや〜」




