第11話 仲直りのために…
長らくお待たせしました。
短くて駄文だと思いますが、これからも読んで下さると幸いです。
「なるほど、事情は分かった」
舞衣さんの昔のことを聞いて、安心した反面怖くもあった。ちょっとしたことで人は変わる。 言い換えれば親しくしていた人も、ちょっとしたすれ違いとかで、一瞬のうちに顔も見たくない相手になってしまうことがあるということ。 それは深く付き合う分、傷も深くなっていく
「これは… もうお手上げって言いたいけど、どちらも大切な家庭科部員だから、そういうわけにはいかないよね」
「すいません… 私事で険悪な雰囲気にしてしまって…」
「いいよ気にしなくて。 それよりもさっき感情に流されてたとはいえ、ひどいこと言ってごめんね」
「大丈夫です。お気になさらずに」
「そう? ならいいんだけどね」
部屋の中に穏やかな風が通り始める
この雰囲気は久しぶりに感じる。 たった2時間くらい前はこんな感じだったのに
「木下のことも大事だけど真美のことも忘れるなよ」
「もちろん」 「わかってますよ」
木下さんも長澤先輩も大切な仲間だ
こんなことも乗り越えられないようじゃ、美月たちにも顔向けできない。
今の状況を整理すると、木下さんは過去の傷を引きずっていて、長澤先輩は舞衣さんに疑いがかけられるのが許せず、この部屋から出て行った。
「2人の状態からして、まず長澤さんから解決した方がいいと思います」
「確かにそうだけど、どうやって接触したらいいか…」
「それなら私がやろうか? 小学校からの付き合いだし」
「そうなの? じゃあ頼んだよ、亜希」
「承知しました!」
長澤先輩と岩本先輩は幼馴染だと初めて聞いた。 反応からして葉月さんも初耳と思う
けれど、長澤先輩と付き合いが長いとなると互いのことは分かりあっているだろうから大丈夫だろう……
「真美のことは一旦置いといて 木下のほうは?」
そう、問題はこちらの方が難関だ。
当然だけど舞衣さんに行かせるわけにはいかない。ということは必然的に僕か葉月さんがやらなければいけない……
だが、ここで一つの問題が発生する。
僕がやるとなると、何回話しかけても話題を逸らされるだろう。 だからといって葉月さんだったら2年生だから話すどころか会うことさえ難しいが、会ったら話すことは出来るだろう。 よって結論を言うと断然葉月さんの方が良いと思う。
「僕ははづ……」
「上田に任せていい?」
「えっ!? あっ、はい!」
思わず返事してしまったが、言ってしまったことは仕方ない。 明日からがんばってみるか
「俺と舞衣は何もやってないけど、相談とかしてもらっても大丈夫だから」
そう言った瞬間に彼女は申し訳なさそうな顔をし、深くお辞儀をした。 まるで… と比喩を探しても見つからないくらい深く、長くしていた。
こんなに心からお願いをされたのは初めてだ
本当に大切にしている親友なんだなと再認識した。
3年間でこんなにも内容の詰まった思い出を作ることができるんだと感心した。
「私たち、家庭科部全員が普通の生活を送れるように…」
「「「………………」」」
「いくぞ!」
「「「「「おー」」」」
この時、いつもとは違う亜希さんからの掛け声が皆を団結させていた。 彼女ほど仲間を思っている人間が他にいるだろうか?
そして、これからの方針を決めた僕らは一旦解散して、明日からそれにそって目標を遂げることにした。
これから色々と忙しくなるため、更新が今回より遅くなるかもしれないので、ご了承ください




