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女竜騎士の黒歴史ついに飽和状態。

とりあえず電波来ました。

続いてます。

どうしよう…か、監禁?軟禁ですか?

幽閉はされないよね。


後宮で謹慎して数日間…。


「あら、綺麗ね~いいわ~女孫ほしかったのよ~。」

王太后様がウキウキと次々とドレスを物色しだした。

「すみません…でもお母様は娘二人ですよね。」

王配殿下がさりげなく言った。

「あら~そうね~でも、ラミアーナはともかくラルーナはほとんど男よね。」

ニコニコと次はこれよと出されたのはだいぶスリットが大胆に入ったものだった。

「私の事も娘だと思ってくださってると思ったのに。」

可愛く王配殿下がすねた。

「可愛いわよ、でも貴女には豊かな胸がないじゃないの。」

王太后様が宣言?した。


一瞬場が凍りつく。


「どうせ私は貧乳ですよ。」

王配殿下がクスンと可愛く言った。


そ、そう言う問題じゃないと思うんだけどな…。

着せられた大胆に胸の開いたドレスを見ながらため息をついた。

私の月給何年分なんだろう…。

脱ぎ着が怖いよ。


「ねえ、ミラちゃんはどのドレスがいいかしら?」

王太后様が王配殿下をスルーして聞いた。


「護衛士の正装で参りたいと思います。」

うん、それが一番角がたたないよね。

私は護衛士だし、あの正装かっこいいし。

第一動きやすいから守りやすいもん。


それに制服だから追加でお金かかんないし。


「…ダメです、ドレスです。」

王配殿下が低い声で言った。

「貴方がいっても迫力ないわね…ダメよ!ドレスになさい!」

王太后様が迫力満点に命じた。


あの黒い細身の正装はカッコいいのに…。

まだ一度も着てないのに~。


「じゃ、次はこれね。」

まさに深紅のスリットの入った細身のドレスを侍女に着せかけられた。

胸がすごく空いてますけど…。

細かい地模様がきれいです。

ですが…これは…派手じゃ…。

「お母様、もう少し薄い色がよろしいのではないですか?」

王配殿下がそういいながら明らかにふわふわのミントグリーンのドレスを指差した。

う、動きにくそう。

「いいえ、これがいいわ…チエアイス武王国の王太子妃は武人じゃないとね。」

王太后様がウインクした。

「私はか弱いエルフですよ…どうせ。」

王配殿下がプイっとすねた。

「エルフの剣の一族は貴方のお陰でチエアイス武王国についてくれてるからいいのよ。」

王太后様が微笑んだ。


美しい微笑みを見ながら思った。

先代国王陛下が我が魂の片割れと呼んだ王太后様にはかなわないと…。


深紅のドレスはエレガントなの動きやすかった。

そういえば、王太后様が選んだドレスは全部動きやすいものだった。


「今度は装飾品選びよ!」

嬉しそうに王太后様が宣言した。


まだまだ、かかりそうです。



後宮の窓辺から外が見える、あの人影は巡回の護衛士かなぁ。

仕事に戻りたい…。

後宮の部屋は王太子殿下の部屋と繋がっている。


「ルーシュ。」

部屋の扉から声がした。


私に颯爽と近づく麗しい銀髪男…。

甘やかな熱っぽい瞳が私に向けられる。


「ただいま。」

甘く微笑みを浮かべて王太子殿下が抱きついてきた。


避けてどこが悪い?


「ルーシュ…往生際が悪いよ。」

王太子殿下が壁際に追い詰められた。

「殿下、やめてください。」

私が王太子殿下の腕の間から弱々しく言った。

このままでは攻撃しそうだよ。

「いつもの制服もストイックでいいけど、そのドレスもいいね。」

さりげなく目線をよく開いた胸元に向けながら言われた。

まったく、このドスケベ王太子!


きれいなチェリーピンクの瞳が私に迫る。

「甘いね。」

私に口づけて王太子殿下が笑った。

「私は一護衛士です、帰してください。」

私は攻撃しそうになる反応を押さえながら言った。

「…ルーシュは私が嫌いですか?」

いつもと違う丁寧な言葉でパリラード王太子殿下が聞いた。

なんか色気が駄々漏れなんですが…。

「私はお、王太子殿下はお仕えする一護衛士ですから。」

なんか泣きそうだよ。


昔は…仲の良い幼なじみだった。

それが…護らなきゃって思ったのは…。


あの事件だよね。


小さい時はいつでもおそばに侍ってた。


『身の程知らずの成り上がりものの娘。』

聞こえるように言われた事もあった。

お父さんが真剣に護っているのになんでそんなこと言われるんだろうって思ってた。


本当は一緒に行動なんてしたくなかった。


それは普通の昼下がりだった。

勉強が終わって遊びにいこうと後宮の中庭に出たところだった。


ルーシュ~。

可愛い声で呼ぶパリラード王太子殿下に近づきたくなくて距離を少し取る。


『パリラード殿下。』

護衛士のお兄ちゃんがすっと王太子殿下の目の前にたった。


よく可愛がってくれた護衛士のお兄ちゃん…。


護衛士が前にたつなんておかしい…そう、お父さんたちは目立たない。


私は駆けた…とった距離がもどかしい。


『何かあったの?』

いたけな王太子殿下が小首をかしげた。


それに一瞬たじろいだのか動作が止まる。

次の瞬間護衛士のお兄ちゃんがすらりと剣を抜いた。


『申し訳ございません、儚くなっていただきたく存じます。』

護衛士のお兄ちゃんから降り下ろされる剣。

『パリラード様~。』

ヤシェル君が叫んでる…。

パリラード王太子殿下をおもいっきりを突き飛ばした。


次の瞬間激痛が肩からした。

ものすごく後悔した。

衝撃で後ろに崩れ落ちた。


護衛士のお兄ちゃんが何かに押されて飛ばされて壁に激突したのが見えた。


『風って攻撃に使えるのね。』

王配殿下…パルラ様の声が聞こえて護衛士のお兄ちゃんとお姉ちゃんたちがあのお兄ちゃんを拘束していく。


痛い、痛いけど…でも立たなきゃ。

怪我したら止血しろってお父さんがいってたのを思い出して肩を押さえてたちあがりかけたところから記憶がない。


気がつくと王立病院の病室だった。

『ミラ、大丈夫か?』

お父さんが厳つい顔を心配そうに覗かせた。

『痛いよ~。』

少し身動きするだけで肩が痛い。

『お前の名誉の傷だからな…ミラ、お前は立派なパリラード王太子殿下の護衛士だ。』

お父さんが嬉しそうに私の頭を撫でて病室に帰ってきたお母さんにそうじゃないでしょう!もっとミラに優しくしなさーいとどつかれた。


あの護衛士のお兄ちゃんは脅されていたんだって。

どっかの貴族のおじさんの野望のせいで将来有望のお兄ちゃんは…恋人を人質にとられたお兄ちゃんはやってしまったらしい。


さいごにあったときごめんね、ミラちゃんって言ってた。


私は思った…パリラード様を完璧に護れば…。

最強の護衛士がいるってわかれば貴族のおじさんは変なことしない。


だからいったんだ。

『パリラード殿下を守ります。』

そうにパリラード王太子殿下が病室に来たときに宣言した。


たとえカエル王太子殿下でも。


「ルーシュ、ルーシュ!大丈夫?」

パリラード様の声が聞こえる。

「パリラード王太子殿下…パリラード様、私を護衛士のままでいさせてください。」

思い出してる間になぜか抱き込まれてた。

「ルーシュ…父上と同じく(グラ)さんの神託受けてるのかと思って焦ったよ。」

パリラード様が私の背中を撫でた。


そういえば王配殿下はなんの神様だかわからない神の最高位の巫子だったよ…まあ、王配殿下しか巫子いない胡散臭い神様だよね。


「パリラード様、私は殿下の所有物になりたいのでなく、殿下の護衛士になのです。」

私はパリラード様のチェリーピンクの目に視線を合わせた。

「ルーシュはオレの…私の魂の片割れだ。」

パリラード様が私に再びキスをしようとした。

「やめてください。」

私はパリラード様を押し返した。

「ルーシュ、オレを拒むな。」

パリラード様がさらに迫ってくる。


わーん、本当に攻撃しちゃうよ…。

こ、このドキドキは動揺だよね。


「パリラード~がんばれ~。」

「そこで押し倒せ!」

小さい応援の声が聞こえた。


思わず二人で反応した。

声のする方を見ると国王夫妻がこそっと扉の影から覗いていた。


「……父上、母上…。」

パリラード様が声を低くした。

気がそれた。


チャンスとばかり腕から無理やり抜け出る。


「すみません!まだ、結婚できません!」

私はおもいっきり間合いをとっていった。

窓辺からアリアスを呼んで逃げよう!


「逃げられたな。」

「パリラード、ゴメンね。」

国王夫妻ののんきな顔の前に迫力満点のパリラード王太子殿下がいる。

「ルーシュ、この期に及んで逃げるの?」

パリラード様が近づいてくる。


わーん、アリアス~すぐ来て~。


「おー、ヤッパリ嫁は竜騎士だな。」

のんきに国王陛下がやって来たアリアスを見ていった。

「ミラちゃん、ゴメンね、おば…おじさんたち調子にのり過ぎたから逃げないで。」

王配殿下がおろおろする。


乗るの~?乗らないの~?とアリアスがきいた。

パリラード様と見つめあった。


「ルーシュ…わかった、夜会までは手は出さないから逃げるないでほしい。」

パリラード様が大きなため息をついた。


た、助かった?


先伸ばしされただけ?

で、でもその間にたいさくねれるよね。

あのドキドキもわかるし。


どうしよう…本当にセラんところに亡命した方がいいのかな?


私はただ単に護衛士したいだけなのに~。

ああ、夜会のあとが恐ろしいよ~。

駄文を読んでいただきありがとうございます♪

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