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TS転生エルフは現在引きこもり。  作者: 阿野根の作者
TS転生エルフは引きこもり中?
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TS転生エルフのずっと引きこもり日記2

少し男色っぽい記述が出てきます。

この髭面男は誰だろう?

それにしても頭が痛いよ。


周囲は石造りの頑丈な壁で囲まれているそこそこ広い部屋だった。

ベッドに包帯ぐるぐる巻きで縛られもせずねかされてた。

まあ…動けないけどね…どうしてもベッドからおきあがえれない。

もがいてるのをひげ面男が面白そうにみてる。


趣味悪いよ、あんた。


「カマエルフ殿は産まれる性別を間違えられたな。」

髭面男が私の髪の毛をヒトフサ取って口つけた。

き、気持ち悪いのですが?

「長さま、あまりエルフに近づくのは危ないです。」

後ろからもう一人髭面が現れた。

がっしりした体形は里のエルフみたいに身のこなしにすきがない。

戦士なのかな?

「大丈夫だ、カマエルフ殿は魔法は使えない、戦闘能力もないのは確認済みだ、わが君もこのように麗しい女に求愛すればいいものをわざわざ、男女など。」

緑目の髭面男が私の髪をいじりながら言った。

男女ってだれさ?…わが君?こいつの主?

「わたし…おとこです。」

話すと胸がいたい、息が少し苦しい。

「それが残念だ、男色も挑戦してみたくなる美貌だな。」

緑目の髭面男が微笑んだ。

だ、男色家じゃないっていったじゃない。

ラルーナ陛下以外触れられたくないよ。


グラのばか…こんな美貌なんていらないよ!

平平凡凡が一番だよ!前世みたいに!


『まあ、パルラの可愛さならいらなかったかもね…でも同僚がさ、万が一のことがあるって言ってさ…。』

グラがやっぱり出てきた。


ねー、助けてよ。


『ごめんなさい下界とはあんまり関われないんだよ、僕。』

グラがしゅんとしていった。


グラ…このやくたずっていっていいかな?

お供えはもちろんなしで…というか供えられないし。


『うん、大丈夫、つけとくからね、早く逃げ出してね。』

グラが言った。


この無責任神!そなえものは髭面男にしてやる!


『ええ?髭面男なんていらないよー。』

グラが悲しそう言った。



「大丈夫か?カマエルフ殿、意識が飛んだようだが?」

すぐ目の前に緑目があった。


目が澄んでるなんて大悪党の風上にも置けない…。

そういえばハミルトン護衛士はどうしたんだろう?


「ハミルトン…。」

聞かない方がいいだろうか?

「あの男なら生きているぞ、われわれの手のうちにいる。」

長とか言う男が言った。

「長様!そのように手のうちを明かしては困ります。」

もう一人のひげ面があせったように言った。

「アガゼンは考え過ぎだ、このか弱いカマエルフ一人になにが出来る、それよりもう一人の方は厳重に見張っておけ…聞きだす事は…手段を選ぶな。」

長様とか言う男がどこがたのしいのか笑った。

「はい、長様もカマエルフなどに惑わされぬように…。」

アガゼンと呼ばれた男はそう言って部屋から出て行った。


少し寒い空気がここはチエアイス武王国ではないとかたったようだった。


「さて…惑わしてみるか?オレはどちらかというとツルペタより巨乳のほうが好みなんだか…そう考えると男女は胸が大きいしわが君が惑わされたのもわかるな…。」

長さまとやらが少し髪を引っ張っただけで頭痛が走った。

「ここは…どこです。」

やっぱり声を出すのも苦しい…肋骨骨折とか…すくなくとも打撲は沢山あるよね。

ベッドから起き上がれずひげ面男の上の天井をみた…やっぱり石造りだ…あの蝶のような灯りは…どこかで…ネットでみたような…どこだろう?

「それをさきにきくか、自分の処遇でなく。」

面白そうに長様は言った。

「しょぐう?こんなあつか…。」

言いかけてむせこんだ。

長様がベッドサイドから水の入ったコップをとり私に水を飲ませようとして動作をとめてニヤリとした。


唇の端から水がこぼれおちる。

なんで私口うつしでひげ面から水貰ってるんだろう?

舌をいれられそうになったので全力で拒否した。


「つれないな…まあ、いいか…ここはまあ谷だな、逃げるには天竜か蝶あたりが必要な谷の底だ。」

長様がひげを手でぬぐいながら笑った。

「谷の底…。」

どうしよう…天竜なんかのれない…蝶?

「カマエルフ殿にはここで療養していただくだけでよい、あの男とちがってあなたは生きているだけで価値があるからな…医師を呼んでこよう。」

長様がそう言って離れて部屋から出て行った。


起き上がろうとして眩暈を感じて頭を枕に戻すのを繰り返す。

少しずつ蝶の意味を考える…。


そうだ…あの国だ…通信機ネットで見た可愛い雑貨特集の産地…。

ラルーナ陛下の誕生日がくるからプレゼントを探してた時みたあの…。


そして…最近の問題国は…フーマエルン峡谷国だよ。

なんで、私が誘拐されなきゃいけないんだろう。


あの侍女は…たしかいつも私をにらみ付けてた、執務室付きの侍女だよね。

フーマエルン峡谷国とどんな関係があるんだろう?


情報がなさすぎる…。

こわい…こわい…ラルーナ陛下…助け…。

だめだ、私ががんばらなくちゃ…だってラルーナ陛下は問題が沢山かかえてるんだもん。

なんとかハミルトン護衛士を助け出して…にげだそう。


幸い、相手は私をか弱いエルフ…うんたしかにか弱いエルフなんだけどさ。

こんなときこそ頑張らないと…ラルーナ陛下の王配になるんだもん。


絶対に生きて帰るんだ。


私はやっと起き上がってベッドからずり落ちて誓った。


そう、絶対に生きてラルーナ陛下の腕の中に帰る…そうに誓ったんだ。

頑張ろう、私、痛みも頑張れば克服でき…ません、痛いよう…苦しいよ。

駄文をよんでいただきありがとうございます♪

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